かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

渡辺松男の一首鑑賞  340

2021-10-24 18:57:42 | 短歌の鑑賞
  渡辺松男研究41(2016年8月実施)『寒気氾濫』(1997年)
     【明快なる樹々】P139
      参加者:泉真帆、M・S、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
      レポーター:渡部 慧子    司会と記録:鹿取 未放


340 湯気あげて日に乾きゆく杉の幹百本千本なべて直立

         (レポート)
 杉を植樹した山の斜面をみることがある。霧が晴れようとしていたのか、いかにも高温多湿の日本の風土が思われる。(慧子)


       (当日意見)
★晩秋とか冬の光景でしょうか。日が射してきて木の幹が湯気をあげながら乾いていく。植林され
 た山で木が百本も千本も湯気をあげながら整然と並んでいるのでしょう。その直立の姿が清冽で
 すね。(鹿取)


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