かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

渡辺松男の一首鑑賞 202

2021-04-12 16:44:57 | 短歌の鑑賞
 渡辺松男研究24(2015年2月)【単独者】『寒気氾濫』(1997年)83頁~
   参加者:かまくらうてな、崎尾廣子、鈴木良明、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
   レポーター:崎尾 廣子 司会と記録:鹿取 未放
            
  ◆欠席の石井彩子さんから、まとめ後にいただいた意見も載せています。
    

202 生きている身熱ならん風の日を栃の冬芽がねばねば光る

       (レポート)
 「身熱」「ねばねば光る」とは樹液のようなものなのであろうか。風から「冬芽」を庇っているのであろう。自然と向き合っている木の一日一日を思う。木が内包している生命力を折に触れ現す木の不思議さが伝わってくる。(崎尾)


      (意見)
★「ねばねば」って視覚的なねばねばなのかな?(うてな)
★「ねばねば」は視覚だけじゃなく、「身熱」ってありますが木の生命力とかエネルギーを綜合し
 た形容なんでしょうね。(鹿取)


      (後日意見)
 木の内部の生命のいぶきをねばねば光ると視覚化して捉えているところがいいですね。(石井)


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