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かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

清見糺の一首鑑賞  116

2021-03-18 15:31:20 | 短歌の鑑賞
   清見糺鑑賞18            かりん鎌倉なぎさの会  


116 濡れ蓮に飛ぶ蜂、蜻蛉ほのくらくのほほんと血は蟆に吸はれぬ
                1997年かりん全国大会

★「芸は身を滅ぼす」(田村広志)
★全国大会に出された回文の歌。「蟆」はだから「ぶと」と読む。「のほほんと」のあ
 たりが少し苦しいが回文と気付かないほどさりげなく作られている。作歌には厖大
 な時間を要したに違いない。蓬莱さんの会場発言どおり、ほの暗い諦念を感じさせる
 歌だ。(鹿取)
*回文としての試み・挑戦。ほのくらい地平に立っている自分の人生的位置。
    (米川千嘉子)

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