goo blog サービス終了のお知らせ 

かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 156 ネパール⑤

2025-04-12 10:11:06 | 短歌の鑑賞

025年度版 馬場の外国詠19(2009年7月)
  【ムスタン】『ゆふがほの家』(2006年刊)91頁~             
  参加者:泉可奈、T・S、T・H、渡部慧子、鹿取未放
  レポーター:渡部 慧子      司会とまとめ:鹿取 未放  

 

156 生を継ぎはじめて長き人間の時間を思ふヒマラヤに居て


     (まとめ)
 三百万年という気の遠くなるような時間を経た崇高な山にふれて初めて、人間の歩んできた長い長い時間を思うのである。この歌を読むと、誰の一期か迷った152番歌(マチャプチャレ鯱鉾のやうに空に跳ね一期を問へば空哄笑す)は作者の一期だったことが分かる。というよりも作者も含めた人間の一期であり、人類の時間に考えが及んでいたのだ。「継ぎはじめて」が句跨がりになっているので、やや読みづらく、意味がとりづらい歌になった。(鹿取)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 馬場あき子の外国詠 155... | トップ | 馬場あき子の外国詠 157... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

短歌の鑑賞」カテゴリの最新記事