かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

渡辺松男『泡宇宙の蛙』の一首鑑賞 24

2022-03-17 17:27:27 | 短歌の鑑賞
  渡辺松男研究2の3(2017年8月実施)『泡宇宙の蛙』(1999年)
    【四葉鵯】P19~
     参加者:泉真帆、T・S、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
     レポーター:渡部慧子    司会と記録:鹿取未放


24 夕立にびしょ濡れになりうれしいよしばらくわれも四葉鵯(よつばひよどり)

      (レポート)
 四葉鵯という菊科の花の存在がまずよい。風に吹かれ、雨に濡れるなりゆきを当然のこととする植物と作者の一体感。(慧子) 


     (当日発言)
★びしょぬれになっている鳥をイメージしたら、菊科の花なんですね。4句めの韻律がいいと思い
 ました。どちらが濡れてるんでしょう?(真帆)
★〈われ〉も花も両方濡れているのでしょう。四葉鵯は私も鳥の名前かと思っていました。花の時
 期は夏、1メートルぐらいの草丈でピンクの花を付けるそうです。。夏だから夕立でずぶ濡れに
 なっても寒くないし、爽快なんですね。子供の魂みたいにとっても素直な歌で、好きな世界です。
   (鹿取)


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