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かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 19(アフリカ)

2018-12-13 19:23:17 | 短歌の鑑賞
  馬場あき子の外国詠2(2007年11月実施)
    【阿弗利加 1サハラ】『青い夜のことば』(1999年刊)P155~
     参加者:崎尾廣子、T・S、N・T、藤本満須子、渡部慧子、鹿取未放
     レポーター:崎尾 廣子 司会とまとめ:鹿取 未放
 
19 沈黙す愚かにあくせく働ける日本人われ沙漠を歩む

(まとめ)
 初句と四句に切れがある。だから「愚かにあくせく働ける日本人われ」が砂漠を歩みながら、沈黙しているのである。なぜ沈黙するかというと、日頃あくせく働く日本人の一人である「われ」が働くことの意味を問い直し、「あくせく」働くことは愚かであるなあと思うからである。何も生まない沙漠が、その愚かさを照らし出すのである。そして、生きる意味の本質とは何かを考えさせるのであろう。(鹿取)

コメント
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