Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2017年6月24日(土)[京都トレイル]トレイル最大の標高差・比叡山の巻

2017年06月25日 | 山登りの記録
■メイン写真
数多くの寺院が建つ延暦寺の中で、最も古い建築物、釈迦堂。


■今回のコース
北白川仕伏町バス停→大山祇神社→白鳥山(北城出丸跡)→二の鳥居→水飲対陣跡→
浄刹結界跡→ケーブル比叡駅→スキー場跡→展望ベンチ→山王院→浄土院→椿堂→
にない堂→釈迦堂→地蔵の分岐→(黒谷越)→青龍寺→登山口バス停


京都トレイルを反時計回りに歩く場合、仕伏町から比叡山に登る部分が、最も
高低差がありハードになる。



仕伏町バス停から少しだけ戻って北へ折れると、ほどなく大山祇神社への山道に入る。
これが今日のスタートだ。
梅雨の真っただ中なので天気が心配だったが、奇跡的に晴れている。
しかし、今日は暑くなりそうだ。



京都トレイルはこの先、白幽子旧跡を経て瓜生山に至る西ルートと、沢沿いに
瓜生山を巻いていく東ルートの両方が設定されている。
この日は沢沿いの東ルートを歩く。



標高331.3mの白鳥山(北白川城出丸跡)に立ち寄る。
木々の間から、ちらっと眺めが得られる。
ここは応仁の乱の頃の東軍の砦跡。山頂は明らかに人為的に平坦に加工され、
南側斜面は段々に整地されていた様子がわかる。



低山だが山頂なので、記念撮影。
思ったより涼しい風が吹き抜け、快適だ。



さらに緩い坂を進み、二の鳥居に出る。



小尾根と小沢を越えながら、石碑が立つ水飲対陣跡へ。
水飲対陣跡は、後醍醐天皇の重臣・千種忠顕が、足利直義と戦い、散った地。



すぐ先に、宝ヶ池公園や京都北山方面が一望できる展望スポットがある。
ちょっとガスっているが、この時期、上等上等。



クヌギの木が多いが、中にはこんなデカいのもある。
浄刹結界(要するに女人結界)跡でちょうとお昼頃になった。
小広くなっているので、ここでランチタイム。



雲母坂の登りはしだいに傾斜が増し、がんばりどころが続く。
ケーブルカーの警笛が聞こえてきて、駅が近いことがわかる。

ケーブルの駅で水分をとり、十分に休んでから、先へ。



スキー場跡。
1964年開業、2002年に閉鎖された。
「昔、ここのTバーリフトを使って滑った」と懐かしそうに語る人も。



スキー場を左側から巻くように上ると、西~北側が一望できる展望スポットに出た。
ここのベンチ、鉄板が敷いてあるが、夏場は熱くて座れたものではないだろう。



鎮護国家の銘が入った大きな石碑。
延暦寺は、鎮護国家をめぞす天台宗の根本道場だ。
ここの手前に分岐道があり、釈迦堂への近道となっているが、今日は
京都トレイルをたどる目的なので、直進。



橋を渡り、車道をまたぐ。ヤマボウシが咲いていた。



山王院堂。延暦寺第5代座主・智証大師円珍の住居だった。
円珍は、弘法大師空海の甥で、三井寺園城寺を再興した高僧だ。



にない堂。
左が常行堂、右が法華堂で、形は同じ。二つの堂は、廊下でつながっている。
弁慶がこの廊下に肩を入れて担ったといわれることから、にない堂と呼ばれる。

にない堂を通り過ぎ、長い石段を下りると、いよいよ釈迦堂に着く。



延暦寺に現存する建物では最古だそうで、豊臣秀吉が三井寺の金堂を
ここに移築したもの。
ああそうか、古いのは織田信長が全部焼いたんだなと、改めて、そのえげつなさを
感じざるを得ない。

回峰道を北進する。スギやモミの大木が目立つ、すばらしいプロムナードだ。



大木にばかり見とれていたが、足元には可憐なタツナミソウも咲いていたりする。



この地蔵の辻で、時間の関係上、下山することにした。
バス便の多い国道367号線の、「登山口」という名のバス停に続く、
黒谷越の道をとる。

整備された植林の中、これまた整備された林道を歩く。
林道は未舗装ながら、車が通れそうだ。



切株の上に、ひこばえがジオラマのよう。
路傍にはモミジイチゴが熟し、皆でつまみながら楽しく下る。



途中にある黒谷青龍寺。
開基は天台座主 慈恵大師良源だが、浄土宗の開祖・法然上人が25年間も
ここで修行されていた寺。
黒谷は、比叡山の中でも別所と呼ばれ、俗世との関わりを断ち切る隠遁の地と
されているそうだ。道理で今もケータイすら入らない(笑)。

ちょうど若い和尚がおられたので、この寺の成り立ちや、天台宗、浄土宗との
関係などについて貴重なお話を伺うことができた。



この先は登山道になる。
シンプルな石段なのだが、間隔、高さといい、非常に歩きやすい。



ぐんぐん下って、この祠で横高山(峰辻)への登山道と合流する。
この時点で、この日、30,000歩を上回った。なかなかよく歩いたな。
登山口バス停は、ここからちょっと下ったところ。
5分も待てば、大原からのバスがきた。皆さん、おつかれさまでした。


※初心者から楽しめる遊山トレッキングサービスの登山教室は、「ここをクリック」!!


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2017年6月20日(火) めっちゃ... | トップ | 2017年6月29日(木) 当尾の石... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

山登りの記録」カテゴリの最新記事