![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/76/1d5fa458f14f2ee5d4675d2c7847092b.jpg)
■メイン写真
崩山(くずれやま)の美しいブナ、カエデ林
■今回のコース
5/27(木)
アオーネ白神十二湖⇒森の物産館キロロ→青池→大崩展望台→崩山→(往路を戻る)→
森の物産館キロロ⇒アオーネ白神十二湖[泊]
ブナの森ファンとしては憧れの白神山地に、初めて足を踏み入れた。
白神山地と言っても広大だ。まずは十二湖と、お手軽に崩山を歩いてみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/f8/246b95a573cd6407ebf468e35233e4b8.jpg)
「アオーネ白神十二湖」に宿泊。宿泊するコテージが独立しているので、感染対策がしやすい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/36/822b6ea9783731ad277e9af129be1d77.jpg)
到着した夜は皆既月食の日。皆既の時間帯はあいにく曇が出ていたが、地球の影が逃げていく
ころには雲が晴れ、欠けた月を見ることができた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/8e/26cdfa86ab8bc93c17282fa794c5c4da.jpg)
朝。天気が少し心配されたが、雨は夜になってからのようだ。
バス道からは、日本キャニオンの白い凝灰岩の向こうに大崩(おおくずれ)の赤い露頭、
そして奥に目指す崩山が見え、ワクワクする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/50/7764a178e5e216551102b5aaafd3118a.jpg)
森の物産館キロロを起点に、歩き始める。
「キロロ」とは、この付近に棲息するアカショウビンの鳴き声を表したもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/c9/3025f8eff25e1b54047945cdfc9bbf4c.jpg)
まずは十二湖随一の観光名所・青池へ。この池から水が湧きだしており、澄んだ深い青が
人々を魅了する。表面積975㎡、水深はなんと9mあるという。
不純物が極めて少ない水質のため、赤い光が吸収されるので青く見えるらしい。
そもそも十二湖には、大小33の池がある。
池ができたのは意外に最近のことで、宝永元年(1704年)4月に起きた大地震で沢が
せき止められ、地盤が陥没してできたそうだ。
大崩から見下ろすと、12個が見えることから「十二湖」と名付けられたが、実際には
33個の池がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/2c/1d9a56ade4fc26befbdc6b181ccc05ad.jpg)
青池からは登山道に入る。
谷筋の道には巨大なカツラや、ホオノキ、トチノキ、サワグルミなどがみられる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/79/30918a24161bb5dd11966031ab61a83f.jpg)
みずみずしい落葉広葉樹の森林。あー、これに会いに来たのだ。
しっとりした、粒感のある空気がただよっている気がする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/54/e4efc02ae86aab5a9fdea85af738ca4c.jpg)
見慣れない花を見つけた。サルメンエビネというランの一種だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/f3/e73287c72713b58aad53371d48141620.jpg)
ずっと急登が続き、登山道脇の"広場"もないまま、標高差300m近くを登ると、
ようやく小広い場所に出る。倒木を伐って腰をかけられるようにしてある。
ここから大崩まではあと1kmだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/e6/f729df3f237fab3110c3497bae27dfde.jpg)
さらに先へ。涸れ沢を隔てた向こうの斜面にはヤグルマソウがびっしり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/dd/c62b2a8e0727794e5823edfa29e0b1bd.jpg)
大崩の手前にサンカヨウとニリンソウの群落があった。
サンカヨウの花はほとんど散ってしまっていたが、ニリンソウはたくさん咲いている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/3b/cf3787db085affb97069c2363f1e0264.jpg)
珍しい緑色のニリンソウもみつけた。これはラッキー!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/70/5af6348285c33341ff89c6f49b22933b.jpg)
絶景の大崩へは、登山道をほんの少し外れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/57/04cf1d3cac76e418bf8c84abca2dd206.jpg)
ここから12の池が見おろせるという。向こうには日本海と、舮作崎(へなしざき)が見える。
手前の荒涼たるガレ場は今なお崩れているようで、見るからに恐ろしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/b2/527649fac51849f3f3a4a9cae7223b05.jpg)
エゾハルゼミ。逃げようともしない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/06/65e20d307fd0e5b85f02943f1893e2cd.jpg)
大崩から崩山へは、距離にして800mの間に標高差230mほどを一気に登る。
ここまで目を楽しませてくれた花も数が減るので、なおさらつらい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/bb/37e3245888dcc7fce3bba6ec399244bb.jpg)
山頂直下には、お待ちかねのシラネアオイが咲いていてくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/75/04211508b3511b0d5e436132fbbeb411.jpg)
樹間を縫って東を眺めると岩木山が見えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/31/035dd2f7415f00dd61eb32c58a424b62.jpg)
崩山の頂に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/73/04cc7b11480f8f019d66f58011f822d0.jpg)
三角点があるが、残念ながら展望はない。
10mほど先に、もう少し広く開けた場所があるので、そこでランチ。
虫がまとわりついてくるのがうっとうしいが、自然が豊かな証拠でもある。
下山は、往路をそのまま下るが、ところどころ土が滑りやすいので注意が必要だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/f4/a9e0e53ed06eb1af3be02145c57c844e.jpg)
もう一度、青池に寄ってみたが、朝とは光の差し込み角度が変わって、また少し違った
たたずまいになっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/2c/1ed120d26bf2e0e581e7c8b616489e6c.jpg)
イトウであろうか。時折、水面に上ってきて放射状の波紋をつくる。
新緑のこの季節、初夏の花々も多く見られ、大満足の山行となった。
現在の関西の山々のように、シカの食害で林床に緑が乏しくなって土が露出しているような
こともない、本来の緑あふれる山だった。
崩山(くずれやま)の美しいブナ、カエデ林
■今回のコース
5/27(木)
アオーネ白神十二湖⇒森の物産館キロロ→青池→大崩展望台→崩山→(往路を戻る)→
森の物産館キロロ⇒アオーネ白神十二湖[泊]
ブナの森ファンとしては憧れの白神山地に、初めて足を踏み入れた。
白神山地と言っても広大だ。まずは十二湖と、お手軽に崩山を歩いてみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/f8/246b95a573cd6407ebf468e35233e4b8.jpg)
「アオーネ白神十二湖」に宿泊。宿泊するコテージが独立しているので、感染対策がしやすい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/36/822b6ea9783731ad277e9af129be1d77.jpg)
到着した夜は皆既月食の日。皆既の時間帯はあいにく曇が出ていたが、地球の影が逃げていく
ころには雲が晴れ、欠けた月を見ることができた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/8e/26cdfa86ab8bc93c17282fa794c5c4da.jpg)
朝。天気が少し心配されたが、雨は夜になってからのようだ。
バス道からは、日本キャニオンの白い凝灰岩の向こうに大崩(おおくずれ)の赤い露頭、
そして奥に目指す崩山が見え、ワクワクする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/50/7764a178e5e216551102b5aaafd3118a.jpg)
森の物産館キロロを起点に、歩き始める。
「キロロ」とは、この付近に棲息するアカショウビンの鳴き声を表したもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/c9/3025f8eff25e1b54047945cdfc9bbf4c.jpg)
まずは十二湖随一の観光名所・青池へ。この池から水が湧きだしており、澄んだ深い青が
人々を魅了する。表面積975㎡、水深はなんと9mあるという。
不純物が極めて少ない水質のため、赤い光が吸収されるので青く見えるらしい。
そもそも十二湖には、大小33の池がある。
池ができたのは意外に最近のことで、宝永元年(1704年)4月に起きた大地震で沢が
せき止められ、地盤が陥没してできたそうだ。
大崩から見下ろすと、12個が見えることから「十二湖」と名付けられたが、実際には
33個の池がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/2c/1d9a56ade4fc26befbdc6b181ccc05ad.jpg)
青池からは登山道に入る。
谷筋の道には巨大なカツラや、ホオノキ、トチノキ、サワグルミなどがみられる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/79/30918a24161bb5dd11966031ab61a83f.jpg)
みずみずしい落葉広葉樹の森林。あー、これに会いに来たのだ。
しっとりした、粒感のある空気がただよっている気がする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/54/e4efc02ae86aab5a9fdea85af738ca4c.jpg)
見慣れない花を見つけた。サルメンエビネというランの一種だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/f3/e73287c72713b58aad53371d48141620.jpg)
ずっと急登が続き、登山道脇の"広場"もないまま、標高差300m近くを登ると、
ようやく小広い場所に出る。倒木を伐って腰をかけられるようにしてある。
ここから大崩まではあと1kmだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/e6/f729df3f237fab3110c3497bae27dfde.jpg)
さらに先へ。涸れ沢を隔てた向こうの斜面にはヤグルマソウがびっしり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/dd/c62b2a8e0727794e5823edfa29e0b1bd.jpg)
大崩の手前にサンカヨウとニリンソウの群落があった。
サンカヨウの花はほとんど散ってしまっていたが、ニリンソウはたくさん咲いている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/3b/cf3787db085affb97069c2363f1e0264.jpg)
珍しい緑色のニリンソウもみつけた。これはラッキー!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/70/5af6348285c33341ff89c6f49b22933b.jpg)
絶景の大崩へは、登山道をほんの少し外れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/57/04cf1d3cac76e418bf8c84abca2dd206.jpg)
ここから12の池が見おろせるという。向こうには日本海と、舮作崎(へなしざき)が見える。
手前の荒涼たるガレ場は今なお崩れているようで、見るからに恐ろしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/b2/527649fac51849f3f3a4a9cae7223b05.jpg)
エゾハルゼミ。逃げようともしない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/06/65e20d307fd0e5b85f02943f1893e2cd.jpg)
大崩から崩山へは、距離にして800mの間に標高差230mほどを一気に登る。
ここまで目を楽しませてくれた花も数が減るので、なおさらつらい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/bb/37e3245888dcc7fce3bba6ec399244bb.jpg)
山頂直下には、お待ちかねのシラネアオイが咲いていてくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/75/04211508b3511b0d5e436132fbbeb411.jpg)
樹間を縫って東を眺めると岩木山が見えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/31/035dd2f7415f00dd61eb32c58a424b62.jpg)
崩山の頂に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/73/04cc7b11480f8f019d66f58011f822d0.jpg)
三角点があるが、残念ながら展望はない。
10mほど先に、もう少し広く開けた場所があるので、そこでランチ。
虫がまとわりついてくるのがうっとうしいが、自然が豊かな証拠でもある。
下山は、往路をそのまま下るが、ところどころ土が滑りやすいので注意が必要だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/f4/a9e0e53ed06eb1af3be02145c57c844e.jpg)
もう一度、青池に寄ってみたが、朝とは光の差し込み角度が変わって、また少し違った
たたずまいになっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/2c/1ed120d26bf2e0e581e7c8b616489e6c.jpg)
イトウであろうか。時折、水面に上ってきて放射状の波紋をつくる。
新緑のこの季節、初夏の花々も多く見られ、大満足の山行となった。
現在の関西の山々のように、シカの食害で林床に緑が乏しくなって土が露出しているような
こともない、本来の緑あふれる山だった。