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奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2021年5月26日(水)~29日(土) [白神山地]憧れのブナ林、十二湖と崩山を歩く[崩山編]!

2021年05月30日 | 山登りの記録
■メイン写真
崩山(くずれやま)の美しいブナ、カエデ林


■今回のコース
5/27(木)
アオーネ白神十二湖⇒森の物産館キロロ→青池→大崩展望台→崩山→(往路を戻る)→
森の物産館キロロ⇒アオーネ白神十二湖[泊]


ブナの森ファンとしては憧れの白神山地に、初めて足を踏み入れた。
白神山地と言っても広大だ。まずは十二湖と、お手軽に崩山を歩いてみた。



「アオーネ白神十二湖」に宿泊。宿泊するコテージが独立しているので、感染対策がしやすい。



到着した夜は皆既月食の日。皆既の時間帯はあいにく曇が出ていたが、地球の影が逃げていく
ころには雲が晴れ、欠けた月を見ることができた。



朝。天気が少し心配されたが、雨は夜になってからのようだ。
バス道からは、日本キャニオンの白い凝灰岩の向こうに大崩(おおくずれ)の赤い露頭、
そして奥に目指す崩山が見え、ワクワクする。



森の物産館キロロを起点に、歩き始める。
「キロロ」とは、この付近に棲息するアカショウビンの鳴き声を表したもの。



まずは十二湖随一の観光名所・青池へ。この池から水が湧きだしており、澄んだ深い青が
人々を魅了する。表面積975㎡、水深はなんと9mあるという。
不純物が極めて少ない水質のため、赤い光が吸収されるので青く見えるらしい。

そもそも十二湖には、大小33の池がある。
池ができたのは意外に最近のことで、宝永元年(1704年)4月に起きた大地震で沢が
せき止められ、地盤が陥没してできたそうだ。
大崩から見下ろすと、12個が見えることから「十二湖」と名付けられたが、実際には
33個の池がある。



青池からは登山道に入る。
谷筋の道には巨大なカツラや、ホオノキ、トチノキ、サワグルミなどがみられる。



みずみずしい落葉広葉樹の森林。あー、これに会いに来たのだ。
しっとりした、粒感のある空気がただよっている気がする。



見慣れない花を見つけた。サルメンエビネというランの一種だ。



ずっと急登が続き、登山道脇の"広場"もないまま、標高差300m近くを登ると、
ようやく小広い場所に出る。倒木を伐って腰をかけられるようにしてある。
ここから大崩まではあと1kmだ。



さらに先へ。涸れ沢を隔てた向こうの斜面にはヤグルマソウがびっしり。



大崩の手前にサンカヨウとニリンソウの群落があった。
サンカヨウの花はほとんど散ってしまっていたが、ニリンソウはたくさん咲いている。



珍しい緑色のニリンソウもみつけた。これはラッキー!



絶景の大崩へは、登山道をほんの少し外れる。



ここから12の池が見おろせるという。向こうには日本海と、舮作崎(へなしざき)が見える。
手前の荒涼たるガレ場は今なお崩れているようで、見るからに恐ろしい。



エゾハルゼミ。逃げようともしない。



大崩から崩山へは、距離にして800mの間に標高差230mほどを一気に登る。
ここまで目を楽しませてくれた花も数が減るので、なおさらつらい。



山頂直下には、お待ちかねのシラネアオイが咲いていてくれた。



樹間を縫って東を眺めると岩木山が見えた。



崩山の頂に到着。



三角点があるが、残念ながら展望はない。
10mほど先に、もう少し広く開けた場所があるので、そこでランチ。
虫がまとわりついてくるのがうっとうしいが、自然が豊かな証拠でもある。

下山は、往路をそのまま下るが、ところどころ土が滑りやすいので注意が必要だった。



もう一度、青池に寄ってみたが、朝とは光の差し込み角度が変わって、また少し違った
たたずまいになっていた。



イトウであろうか。時折、水面に上ってきて放射状の波紋をつくる。

新緑のこの季節、初夏の花々も多く見られ、大満足の山行となった。
現在の関西の山々のように、シカの食害で林床に緑が乏しくなって土が露出しているような
こともない、本来の緑あふれる山だった。

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