![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/b5/35a3fa0d518e96d51a3aa3ec36497078.jpg)
■メイン写真
龍王山の山頂にて、美しく色づいたカエデ
■今回のコース
車作バス停→清水廃寺→岩屋→瀧不動明王→穴仏→竜王山→宝池寺→忍頂寺交差点→
(キリシタン自然歩道)→キリシタン史料館→千提寺口バス停
茨木市立生涯学習センターで、4年連続で、自然体験教室「はじめての登山」の講師を
担当させていただいた。
小学校4年生から26歳までを過ごした茨木市。学生時代、市立野外活動センターでキャンプ
カウンセラーのボランティア活動をしていた。30年経ってもご縁を頂けるのは本当にありがたい。
この自然体験教室は、1回目が座学、2回目が実地(ハイキング)という構成。
11月12日(日)に座学を済ませ、この日はいよいよ、竜王山をめざす。
昨年は座学まではよかったが、ハイキング当日に大雨が降り、やむなく中止となっただけに、
気象情報で当日の晴天を確認してホッとした。
阪急バスで終点の車作へ。
途中、試験注水中の安威川ダムを眺めていると、草も生えていないほとりにシカの親子を
みつけた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/fc/7e84d972c24bb92224adcfce6664b0ae.jpg)
車作の集落のはずれにある石碑。
権内水路(深山水路)を建設した、車作の庄屋・畑中権内を称えるものだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/f2/24da09f50a53dfe3575810edc23180d4.jpg)
コンクリート舗装の、細い急坂の小径に入る。横を流れるのが権内水路だ。
江戸時代後期、村の農地へ水を供給するため、安威川の支流から水路が引かれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/30/0ebd22e6aa0f4d621b47de8d539e74ac.jpg)
サワガニがいるのも、上流が安威川だからこそか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/df/c04ed352228a0dac12c5ba0f656a96b4.jpg)
経塚が残る清水廃寺。戦国時代、キリシタン大名の高山右近が、領内の寺や神社を
焼き払ったり没収したりと宗教統制を行ったとき。
清水寺も燃やされたが、当時の僧侶たちがここに経典を埋めたという。
先へと進むと、向こうからソリにシカを乗せたハンターのお兄さんがやってきた。
狙いはイノシシだったが、獲れなかったとのこと。貴重なものを見せて頂いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/46/547e6c629c6fed2bb454f5ce29c0856c.jpg)
奇妙な形になったクヌギは、台場クヌギと呼ばれ、往年の炭焼きやシイタケ栽培などで
幹を繰り返し伐ってできた形だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/2d/220ed6c622717a73b43b46016a7510bc.jpg)
竹林から林道に出て、しばらく山腹を北上する。
林道終点から80mほど山道を進むと、左に巨大な岩屋が現れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/cd/0ed19fa36c69c128abf71ff004d59985.jpg)
桓武天皇の異母兄で、箕面の勝尾寺を開いた開成皇子が修行した場所だと伝わる。
現在は、ハシゴと鎖が竪穴へと導いてくれるが、クライミング経験者でないと非常に危険。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/9a/c0fb811c1830480c4ed84159f42ac360.jpg)
瀧不動明王。不動明王像があり、石でできた細い樋からは水がしたたる、水垢離の場だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/49/74774dd565e323a9cfd910e822d88271.jpg)
穴仏。戦国時代の戦乱を避けて、忍頂寺の薬師如来を一時的に隠したという。
または、ここで断食の修行をしていた修験者がいたとも伝わる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/6d/aace65b9a11728f61eb248e6f5f67372.jpg)
いろいろ見どころスポットをめぐったあとは、いよいよ竜王山へ登る。
坂道の途中で、キノコの群生を見つけた。ナラタケかなあ?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/8b/f1069146923d57b2fd72c4ba092a6ad3.jpg)
ちょっとした急登をしのぐと、山頂部にある高さ13mの木製展望台に着く。
平成13年、大阪府が北摂自然公園を制定した時に建設された。
柱や梁にベイマツ集成材を、デッキ、階段、手摺などに府内産ヒノキを使用している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/4e/bd7f7d81febbd5bef087cf1304edbdcf.jpg)
展望台に上る途中、カエデの紅葉を見おろす。
上から見る機会は、そういえばあんまりないなぁ。
展望台からは、やや薄いガスがかかっていたが、金剛山や大阪市内のビル群が見える。
ぽかぽか陽気で、風もなかったため、ここでランチタイムとした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/a5/7ba63d0a87a785ecb90bc7cfe23d60ba.jpg)
龍王山の三角点。ここは樹木に囲まれて展望はない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/26/0cb820426716dae185ccce21464eabde.jpg)
山頂直下にある宝池寺に下りる。宝亀年間(715年-716年)に起きた大干ばつの時、
開成皇子が池を掘り、八大竜王を召請した由緒ある寺だ。
白いサザンカがきれいに咲いていた。
ご住職の尼さんから、来年2月4日の護摩焚き(火渡りもできる)のご案内を受けつつ、
お弟子さんが法螺貝を立ててくださった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/75/c538e59621eb6d863d0f7509aa5a3171.jpg)
参道を下り、忍頂寺交差点へ向かう。
桟道入口の鳥居と、鮮やかなカエデ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/e1/be2af56da37f11f9b7b8e8e35bb06d6c.jpg)
キリシタン自然歩道に入る。花が少なくなる季節だが、リンドウを発見。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/90/4315e6a73d9f654c4e19dba305877076.jpg)
秋の里山を眺めながら、このあと竹林の道に入っていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/d1/6586196842e5ef3c211b1cfa9e2286c6.jpg)
最後に茨木市立キリシタン遺物史料館に立ち寄った。
この付近は、高山右近の庇護を受けた隠れキリシタンの里だった。
有名なフランシスコ・ザビエルの肖像画も、この近くの民家で見つかった。
龍王山の山頂にて、美しく色づいたカエデ
■今回のコース
車作バス停→清水廃寺→岩屋→瀧不動明王→穴仏→竜王山→宝池寺→忍頂寺交差点→
(キリシタン自然歩道)→キリシタン史料館→千提寺口バス停
茨木市立生涯学習センターで、4年連続で、自然体験教室「はじめての登山」の講師を
担当させていただいた。
小学校4年生から26歳までを過ごした茨木市。学生時代、市立野外活動センターでキャンプ
カウンセラーのボランティア活動をしていた。30年経ってもご縁を頂けるのは本当にありがたい。
この自然体験教室は、1回目が座学、2回目が実地(ハイキング)という構成。
11月12日(日)に座学を済ませ、この日はいよいよ、竜王山をめざす。
昨年は座学まではよかったが、ハイキング当日に大雨が降り、やむなく中止となっただけに、
気象情報で当日の晴天を確認してホッとした。
阪急バスで終点の車作へ。
途中、試験注水中の安威川ダムを眺めていると、草も生えていないほとりにシカの親子を
みつけた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/fc/7e84d972c24bb92224adcfce6664b0ae.jpg)
車作の集落のはずれにある石碑。
権内水路(深山水路)を建設した、車作の庄屋・畑中権内を称えるものだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/f2/24da09f50a53dfe3575810edc23180d4.jpg)
コンクリート舗装の、細い急坂の小径に入る。横を流れるのが権内水路だ。
江戸時代後期、村の農地へ水を供給するため、安威川の支流から水路が引かれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/30/0ebd22e6aa0f4d621b47de8d539e74ac.jpg)
サワガニがいるのも、上流が安威川だからこそか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/df/c04ed352228a0dac12c5ba0f656a96b4.jpg)
経塚が残る清水廃寺。戦国時代、キリシタン大名の高山右近が、領内の寺や神社を
焼き払ったり没収したりと宗教統制を行ったとき。
清水寺も燃やされたが、当時の僧侶たちがここに経典を埋めたという。
先へと進むと、向こうからソリにシカを乗せたハンターのお兄さんがやってきた。
狙いはイノシシだったが、獲れなかったとのこと。貴重なものを見せて頂いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/46/547e6c629c6fed2bb454f5ce29c0856c.jpg)
奇妙な形になったクヌギは、台場クヌギと呼ばれ、往年の炭焼きやシイタケ栽培などで
幹を繰り返し伐ってできた形だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/2d/220ed6c622717a73b43b46016a7510bc.jpg)
竹林から林道に出て、しばらく山腹を北上する。
林道終点から80mほど山道を進むと、左に巨大な岩屋が現れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/cd/0ed19fa36c69c128abf71ff004d59985.jpg)
桓武天皇の異母兄で、箕面の勝尾寺を開いた開成皇子が修行した場所だと伝わる。
現在は、ハシゴと鎖が竪穴へと導いてくれるが、クライミング経験者でないと非常に危険。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/9a/c0fb811c1830480c4ed84159f42ac360.jpg)
瀧不動明王。不動明王像があり、石でできた細い樋からは水がしたたる、水垢離の場だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/49/74774dd565e323a9cfd910e822d88271.jpg)
穴仏。戦国時代の戦乱を避けて、忍頂寺の薬師如来を一時的に隠したという。
または、ここで断食の修行をしていた修験者がいたとも伝わる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/6d/aace65b9a11728f61eb248e6f5f67372.jpg)
いろいろ見どころスポットをめぐったあとは、いよいよ竜王山へ登る。
坂道の途中で、キノコの群生を見つけた。ナラタケかなあ?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/8b/f1069146923d57b2fd72c4ba092a6ad3.jpg)
ちょっとした急登をしのぐと、山頂部にある高さ13mの木製展望台に着く。
平成13年、大阪府が北摂自然公園を制定した時に建設された。
柱や梁にベイマツ集成材を、デッキ、階段、手摺などに府内産ヒノキを使用している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/4e/bd7f7d81febbd5bef087cf1304edbdcf.jpg)
展望台に上る途中、カエデの紅葉を見おろす。
上から見る機会は、そういえばあんまりないなぁ。
展望台からは、やや薄いガスがかかっていたが、金剛山や大阪市内のビル群が見える。
ぽかぽか陽気で、風もなかったため、ここでランチタイムとした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/a5/7ba63d0a87a785ecb90bc7cfe23d60ba.jpg)
龍王山の三角点。ここは樹木に囲まれて展望はない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/26/0cb820426716dae185ccce21464eabde.jpg)
山頂直下にある宝池寺に下りる。宝亀年間(715年-716年)に起きた大干ばつの時、
開成皇子が池を掘り、八大竜王を召請した由緒ある寺だ。
白いサザンカがきれいに咲いていた。
ご住職の尼さんから、来年2月4日の護摩焚き(火渡りもできる)のご案内を受けつつ、
お弟子さんが法螺貝を立ててくださった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/75/c538e59621eb6d863d0f7509aa5a3171.jpg)
参道を下り、忍頂寺交差点へ向かう。
桟道入口の鳥居と、鮮やかなカエデ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/e1/be2af56da37f11f9b7b8e8e35bb06d6c.jpg)
キリシタン自然歩道に入る。花が少なくなる季節だが、リンドウを発見。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/90/4315e6a73d9f654c4e19dba305877076.jpg)
秋の里山を眺めながら、このあと竹林の道に入っていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/d1/6586196842e5ef3c211b1cfa9e2286c6.jpg)
最後に茨木市立キリシタン遺物史料館に立ち寄った。
この付近は、高山右近の庇護を受けた隠れキリシタンの里だった。
有名なフランシスコ・ザビエルの肖像画も、この近くの民家で見つかった。