Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2013年4月28日(日) 丹生山系・帝釈鉱山跡からシビレ山

2013年05月06日 | 山登りの記録
3月に、丹生山系を縦走したが、その際に歩きそびれた区間を
トレースしてきた。帝釈鉱山跡は、なかなかおもしろかった。

今日のルート:
箕谷駅⇒(バス)⇒丹生神社前→帝釈鉱山跡(梵天滝)→丹生縦走路→
シビレ山→丹生神社(巻く)→(義経道)→つくはらサイクリングターミナル
→箱木千年家→衝原⇒(バス)⇒箕谷駅

神戸市営バスの衝原行に乗り、前回同様、丹生神社前で下車。
石の鳥居をくぐり、橋を渡り、道の中央にある石仏脇を抜けて、
次に左折して車止めのある未舗装林道に入る。

千年家分岐の広場の先は、林道の分岐があるが、
帝釈鉱山跡に行くには、ここは右が正解。道標はない。
実際は、ここでちょっと迷った。

今日はヘビをよく見る。なのに、ともちゃんは草むらに分け入って
路傍のスカンポ(イタドリ)を無心に採取していた。さすが。



林道をひたすら進めば、右側に朽ちた石垣のようなものが現れ、
やがて右手から赤土が崩れて堆積している(というか、採掘の残土か?)場所に出る。

このすぐ奥が帝釈鉱山跡である。帝釈鉱山跡は、神戸市北区のホームページによると、

「分岐から赤茶けた鉱石をこえるとすぐ台地状のテラス。正面巨岩から滝が
 水しぶきをあげ、その手前右に坑口がある。その上部にも多数坑口はあるが
 危険。鉱山として長い歴史を持ち、金山祠を中心にタタラ場、火薬庫、屋敷
 などが点在していたと伝えられ、昭和35年まで銅を採掘していた。
 昭和20年以降は年間360トンを産出したが、終戦とともに産出量も落ちこみ
 閉山となった。」
とある。他の資料によると、かつては長谷銅山と呼ばれていたそうだ。



坑道は柵でふさがれ、中には入れないが、ちょっと見ただけでも危険そう。



奥にはこの山域では最大という梵天滝があり、水量は少ないが
複数段で30m程度ありそう。今日は装備もないので登らないでおいた。
なお、梵天滝は、麓のバス道にあった観光案内の看板では「チョンチョン滝」と
いう名前になっている。俗称のようだ。

先ほどの坑道から20mほど戻ると、赤テープがあり、恐ろしく急な脇道がある。
なかなかスリリングな道だったが、やがて登山道にフッと出た。



左の急峻な踏み跡を登っていくと、別の坑道跡を発見。
一つは小さく、柵もなかった。そのすぐ左は竪穴で、柵がしてあった。



竪穴は一度落ちたら、登攀用具なしでは這い上がれそうにない。
身体をくねられて穴の下を覗けば、どうも地下左側に穴は続いている様子だった。

登山道はまだ先に伸びているので、ひたすら登り続けると、
先ほどの梵天滝の落ち口を見下ろしつつ、しだいに谷筋に寄っていく。

踏み跡はたいへん心もとなくなってくる。テープももはや見当たらない。
右手にふたたび赤土の堆積があり、水路か運搬路の跡のような石垣をみる。
沢筋はぐるっと西へ伸びており、当初考えていた、帝釈山へ突き上げる
谷筋とい一本違っているようだが、面倒なのでこのまま、沢筋をキープしながら
薄い踏み跡をたどっていく。



やがて右岸に移り、コバノミツバツツジが咲き乱れる雑木林の中を登り続けると、
丹生山系縦走路に出た。「コモの辻」の東、約100mの地点、ちょうど北縦走路分岐の
ところだ。これは縦走路からは見つけにくい場所に出たものだ。

コモの辻を経て、次の分岐を右に、シビレ山への道をとる。
当初は予定していなかったが、時間があるので立ち寄ることにしたのだ。



ツツジやツバキが綺麗な、心地よい尾根歩き。
風化した岩の滑りやすい急斜面もあって面白い。
時折、つくはら湖や、雄岡山、雌岡山方面の眺めが広がり愉しい。
おかげで途中の512.8m三角点(朝日山?)は見落としてしまったが、そ
こに至るとおぼしき踏み跡は確かにあった。

ユニークな名前のシビレ山は、樹林に囲まれた地味な山頂。
後で調べると、ほんの3分ほどで、岩が点在する、祭祀跡があったようで残念。
次回訪問の楽しみにとっておこう。



往路を戻り、先日訪問したばかりの丹生山、丹生神社は巻く。
貯水池に寄り道。そこから登山道に復帰する途中にある丹生城跡の石垣が立派だ。



下山は義経道をとる。ツバキが群生している。
寺跡の歴代住職さんの墓(卵塔などがある)を過ぎ、
日当たりのいい尾根に出る。こんなところにも丁石があったのには驚き。
参道だったのか。



クヌギなどの美林に出る。若葉の黄緑が輝いて、すばらしかった。
最後に荒れた竹林を抜けると、つくはらサイクリングターミナルに着く。



バスを待つ間、少し時間があったので、箱木千年家を見学する。
国の重要文化財に指定されている旧家。



呑吐ダムの建設のため、もともと建っていた場所から現在の位置に移築された。
資料によれば、柱材の一部は鎌倉時代に伐られた材木が使用されているそうな。
千年家、おそるべし。

バスに乗り込むと、ものすごい睡魔が襲ってきて、箕谷駅まで
気絶状態であった。箕谷駅前のデイリーヤマザキで黒ビールを買って、
下山後の乾杯。

これまで地味すぎて足を向けなかった丹生山系、なんだか面白いぞ。

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