![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/8d/8156dc40e121a366e534f9bdb907d9ec.jpg)
3月に、丹生山系を縦走したが、その際に歩きそびれた区間を
トレースしてきた。帝釈鉱山跡は、なかなかおもしろかった。
今日のルート:
箕谷駅⇒(バス)⇒丹生神社前→帝釈鉱山跡(梵天滝)→丹生縦走路→
シビレ山→丹生神社(巻く)→(義経道)→つくはらサイクリングターミナル
→箱木千年家→衝原⇒(バス)⇒箕谷駅
神戸市営バスの衝原行に乗り、前回同様、丹生神社前で下車。
石の鳥居をくぐり、橋を渡り、道の中央にある石仏脇を抜けて、
次に左折して車止めのある未舗装林道に入る。
千年家分岐の広場の先は、林道の分岐があるが、
帝釈鉱山跡に行くには、ここは右が正解。道標はない。
実際は、ここでちょっと迷った。
今日はヘビをよく見る。なのに、ともちゃんは草むらに分け入って
路傍のスカンポ(イタドリ)を無心に採取していた。さすが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/da/55498bf36c8662bd78842e82c604277d.jpg)
林道をひたすら進めば、右側に朽ちた石垣のようなものが現れ、
やがて右手から赤土が崩れて堆積している(というか、採掘の残土か?)場所に出る。
このすぐ奥が帝釈鉱山跡である。帝釈鉱山跡は、神戸市北区のホームページによると、
「分岐から赤茶けた鉱石をこえるとすぐ台地状のテラス。正面巨岩から滝が
水しぶきをあげ、その手前右に坑口がある。その上部にも多数坑口はあるが
危険。鉱山として長い歴史を持ち、金山祠を中心にタタラ場、火薬庫、屋敷
などが点在していたと伝えられ、昭和35年まで銅を採掘していた。
昭和20年以降は年間360トンを産出したが、終戦とともに産出量も落ちこみ
閉山となった。」
とある。他の資料によると、かつては長谷銅山と呼ばれていたそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/a9/a38aa8c0a220ce28b5ae50b47cd5de3b.jpg)
坑道は柵でふさがれ、中には入れないが、ちょっと見ただけでも危険そう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/6d/c6f3aa1154c5446e2762177eb8682005.jpg)
奥にはこの山域では最大という梵天滝があり、水量は少ないが
複数段で30m程度ありそう。今日は装備もないので登らないでおいた。
なお、梵天滝は、麓のバス道にあった観光案内の看板では「チョンチョン滝」と
いう名前になっている。俗称のようだ。
先ほどの坑道から20mほど戻ると、赤テープがあり、恐ろしく急な脇道がある。
なかなかスリリングな道だったが、やがて登山道にフッと出た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/49/ca303457f96fa7e838ca869f642dd3ad.jpg)
左の急峻な踏み跡を登っていくと、別の坑道跡を発見。
一つは小さく、柵もなかった。そのすぐ左は竪穴で、柵がしてあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/55/9aaae0014ae9ee2cee3dad2ddb076f1a.jpg)
竪穴は一度落ちたら、登攀用具なしでは這い上がれそうにない。
身体をくねられて穴の下を覗けば、どうも地下左側に穴は続いている様子だった。
登山道はまだ先に伸びているので、ひたすら登り続けると、
先ほどの梵天滝の落ち口を見下ろしつつ、しだいに谷筋に寄っていく。
踏み跡はたいへん心もとなくなってくる。テープももはや見当たらない。
右手にふたたび赤土の堆積があり、水路か運搬路の跡のような石垣をみる。
沢筋はぐるっと西へ伸びており、当初考えていた、帝釈山へ突き上げる
谷筋とい一本違っているようだが、面倒なのでこのまま、沢筋をキープしながら
薄い踏み跡をたどっていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/eb/5128a25d600d0274d50f1c6b7c14a48b.jpg)
やがて右岸に移り、コバノミツバツツジが咲き乱れる雑木林の中を登り続けると、
丹生山系縦走路に出た。「コモの辻」の東、約100mの地点、ちょうど北縦走路分岐の
ところだ。これは縦走路からは見つけにくい場所に出たものだ。
コモの辻を経て、次の分岐を右に、シビレ山への道をとる。
当初は予定していなかったが、時間があるので立ち寄ることにしたのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/bd/e0e4c34e7748a2fa3ed552ed0d176c14.jpg)
ツツジやツバキが綺麗な、心地よい尾根歩き。
風化した岩の滑りやすい急斜面もあって面白い。
時折、つくはら湖や、雄岡山、雌岡山方面の眺めが広がり愉しい。
おかげで途中の512.8m三角点(朝日山?)は見落としてしまったが、そ
こに至るとおぼしき踏み跡は確かにあった。
ユニークな名前のシビレ山は、樹林に囲まれた地味な山頂。
後で調べると、ほんの3分ほどで、岩が点在する、祭祀跡があったようで残念。
次回訪問の楽しみにとっておこう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/78/faebda006b0b827b2838b74833e06fab.jpg)
往路を戻り、先日訪問したばかりの丹生山、丹生神社は巻く。
貯水池に寄り道。そこから登山道に復帰する途中にある丹生城跡の石垣が立派だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/32/80d3caaf1baf32ee74500392a6730961.jpg)
下山は義経道をとる。ツバキが群生している。
寺跡の歴代住職さんの墓(卵塔などがある)を過ぎ、
日当たりのいい尾根に出る。こんなところにも丁石があったのには驚き。
参道だったのか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/20/231dacc6a46c0e6e993606f250377695.jpg)
クヌギなどの美林に出る。若葉の黄緑が輝いて、すばらしかった。
最後に荒れた竹林を抜けると、つくはらサイクリングターミナルに着く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/e2/1b6aa72b32f921cf8d1c851714619bef.jpg)
バスを待つ間、少し時間があったので、箱木千年家を見学する。
国の重要文化財に指定されている旧家。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/35/5fd9bb433bab1b85b0079ee1450e7472.jpg)
呑吐ダムの建設のため、もともと建っていた場所から現在の位置に移築された。
資料によれば、柱材の一部は鎌倉時代に伐られた材木が使用されているそうな。
千年家、おそるべし。
バスに乗り込むと、ものすごい睡魔が襲ってきて、箕谷駅まで
気絶状態であった。箕谷駅前のデイリーヤマザキで黒ビールを買って、
下山後の乾杯。
これまで地味すぎて足を向けなかった丹生山系、なんだか面白いぞ。
トレースしてきた。帝釈鉱山跡は、なかなかおもしろかった。
今日のルート:
箕谷駅⇒(バス)⇒丹生神社前→帝釈鉱山跡(梵天滝)→丹生縦走路→
シビレ山→丹生神社(巻く)→(義経道)→つくはらサイクリングターミナル
→箱木千年家→衝原⇒(バス)⇒箕谷駅
神戸市営バスの衝原行に乗り、前回同様、丹生神社前で下車。
石の鳥居をくぐり、橋を渡り、道の中央にある石仏脇を抜けて、
次に左折して車止めのある未舗装林道に入る。
千年家分岐の広場の先は、林道の分岐があるが、
帝釈鉱山跡に行くには、ここは右が正解。道標はない。
実際は、ここでちょっと迷った。
今日はヘビをよく見る。なのに、ともちゃんは草むらに分け入って
路傍のスカンポ(イタドリ)を無心に採取していた。さすが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/da/55498bf36c8662bd78842e82c604277d.jpg)
林道をひたすら進めば、右側に朽ちた石垣のようなものが現れ、
やがて右手から赤土が崩れて堆積している(というか、採掘の残土か?)場所に出る。
このすぐ奥が帝釈鉱山跡である。帝釈鉱山跡は、神戸市北区のホームページによると、
「分岐から赤茶けた鉱石をこえるとすぐ台地状のテラス。正面巨岩から滝が
水しぶきをあげ、その手前右に坑口がある。その上部にも多数坑口はあるが
危険。鉱山として長い歴史を持ち、金山祠を中心にタタラ場、火薬庫、屋敷
などが点在していたと伝えられ、昭和35年まで銅を採掘していた。
昭和20年以降は年間360トンを産出したが、終戦とともに産出量も落ちこみ
閉山となった。」
とある。他の資料によると、かつては長谷銅山と呼ばれていたそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/a9/a38aa8c0a220ce28b5ae50b47cd5de3b.jpg)
坑道は柵でふさがれ、中には入れないが、ちょっと見ただけでも危険そう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/6d/c6f3aa1154c5446e2762177eb8682005.jpg)
奥にはこの山域では最大という梵天滝があり、水量は少ないが
複数段で30m程度ありそう。今日は装備もないので登らないでおいた。
なお、梵天滝は、麓のバス道にあった観光案内の看板では「チョンチョン滝」と
いう名前になっている。俗称のようだ。
先ほどの坑道から20mほど戻ると、赤テープがあり、恐ろしく急な脇道がある。
なかなかスリリングな道だったが、やがて登山道にフッと出た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/49/ca303457f96fa7e838ca869f642dd3ad.jpg)
左の急峻な踏み跡を登っていくと、別の坑道跡を発見。
一つは小さく、柵もなかった。そのすぐ左は竪穴で、柵がしてあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/55/9aaae0014ae9ee2cee3dad2ddb076f1a.jpg)
竪穴は一度落ちたら、登攀用具なしでは這い上がれそうにない。
身体をくねられて穴の下を覗けば、どうも地下左側に穴は続いている様子だった。
登山道はまだ先に伸びているので、ひたすら登り続けると、
先ほどの梵天滝の落ち口を見下ろしつつ、しだいに谷筋に寄っていく。
踏み跡はたいへん心もとなくなってくる。テープももはや見当たらない。
右手にふたたび赤土の堆積があり、水路か運搬路の跡のような石垣をみる。
沢筋はぐるっと西へ伸びており、当初考えていた、帝釈山へ突き上げる
谷筋とい一本違っているようだが、面倒なのでこのまま、沢筋をキープしながら
薄い踏み跡をたどっていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/eb/5128a25d600d0274d50f1c6b7c14a48b.jpg)
やがて右岸に移り、コバノミツバツツジが咲き乱れる雑木林の中を登り続けると、
丹生山系縦走路に出た。「コモの辻」の東、約100mの地点、ちょうど北縦走路分岐の
ところだ。これは縦走路からは見つけにくい場所に出たものだ。
コモの辻を経て、次の分岐を右に、シビレ山への道をとる。
当初は予定していなかったが、時間があるので立ち寄ることにしたのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/bd/e0e4c34e7748a2fa3ed552ed0d176c14.jpg)
ツツジやツバキが綺麗な、心地よい尾根歩き。
風化した岩の滑りやすい急斜面もあって面白い。
時折、つくはら湖や、雄岡山、雌岡山方面の眺めが広がり愉しい。
おかげで途中の512.8m三角点(朝日山?)は見落としてしまったが、そ
こに至るとおぼしき踏み跡は確かにあった。
ユニークな名前のシビレ山は、樹林に囲まれた地味な山頂。
後で調べると、ほんの3分ほどで、岩が点在する、祭祀跡があったようで残念。
次回訪問の楽しみにとっておこう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/78/faebda006b0b827b2838b74833e06fab.jpg)
往路を戻り、先日訪問したばかりの丹生山、丹生神社は巻く。
貯水池に寄り道。そこから登山道に復帰する途中にある丹生城跡の石垣が立派だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/32/80d3caaf1baf32ee74500392a6730961.jpg)
下山は義経道をとる。ツバキが群生している。
寺跡の歴代住職さんの墓(卵塔などがある)を過ぎ、
日当たりのいい尾根に出る。こんなところにも丁石があったのには驚き。
参道だったのか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/20/231dacc6a46c0e6e993606f250377695.jpg)
クヌギなどの美林に出る。若葉の黄緑が輝いて、すばらしかった。
最後に荒れた竹林を抜けると、つくはらサイクリングターミナルに着く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/e2/1b6aa72b32f921cf8d1c851714619bef.jpg)
バスを待つ間、少し時間があったので、箱木千年家を見学する。
国の重要文化財に指定されている旧家。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/35/5fd9bb433bab1b85b0079ee1450e7472.jpg)
呑吐ダムの建設のため、もともと建っていた場所から現在の位置に移築された。
資料によれば、柱材の一部は鎌倉時代に伐られた材木が使用されているそうな。
千年家、おそるべし。
バスに乗り込むと、ものすごい睡魔が襲ってきて、箕谷駅まで
気絶状態であった。箕谷駅前のデイリーヤマザキで黒ビールを買って、
下山後の乾杯。
これまで地味すぎて足を向けなかった丹生山系、なんだか面白いぞ。