Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

アジアカップ2011カタール大会は、日本が2大会ぶりにアジア王座を奪還

2011-01-31 00:00:01 | サッカー全般


サッカー・アジアカップ2011カタール大会は、日本時間の30日決勝戦が行われ、日本が延長後半4分に、長友 佑都 選手の左サイドからのクロスボールを、李 忠成 選手がボレーシュートで決め、最後までそれを守って、1-0でオーストラリアを降して、2大会ぶり最多の4回目となる、アジア王座を奪還しました。

最後、アジアカップを日本代表が掲げるまで、しっかりテレビで(野地 俊二 アナウンサーの実況が大好きなので、BS1で)観戦しました。


「オージービーフ」を食っているオーストラリアのフィジカルの強さと、高さに終始苦しめられた試合だったと思いますが、良く我慢したと思います。
その「粘り」が、最後に良い形で結果となって現れたと思います。

ザック監督「やってくれると思っていた」/アジア杯(サンケイスポーツ) - goo ニュース

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 サッカー・アジア杯決勝(29日=日本時間30日、カタール・ドーハ)日本は延長後半4分に李忠成が豪快な左足ゴールを決め、1-0で豪州を下して2大会ぶりの優勝を果たした。通算4度目の優勝は史上最多。日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督は就任後初の公式大会で、若いチームを見事に優勝へと導いた。


 同監督は試合後「最高の勝利。団結して強いチームに勝った。みんな疲れていたが、チーム力で乗り切った」と声を枯らしながら選手を称え、決勝点を決めた李について「やってくれると思っていた。信じて思い切りピッチに出した」と絶賛。「このチームの素晴らしいところはベンチスタートの選手が結果を出すこと」と全員でつかんだ勝利を強調した。

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前半、シンプルながら、その高い身体能力に任せて、パワープレーでゴールに殺到するオーストラリアにペースを握られていました。日本は、ミドルレンジの遠藤 保仁 選手と、長谷部 誠 選手が、殆どボールタッチができない状態な程「全く仕事をさせてもらえない」…そんな感じでした。

しかし、後半に、日本代表の中では比較的身体能力に引けをとらない、高さもある岩政 大樹 選手を、韓国戦で重傷を負ってチームの離脱を余儀なくされた、香川 真司 選手の「ピンチヒッター」で入っていた藤本 淳吾 選手に代えて投入して、吉田 麻也 選手とのコンビを組ませ、今野 泰幸 選手を、これまでのセンターバックから右サイドバックにポジションチェンジし、長友選手をサイドで走らせるシステムに変更してからは、かなり良くなったと思います。
(岩政選手の、この試合での大活躍は、山口県民は、とっても喜んでいると思います。)

オーストラリアの「危険人物」であるケーヒル選手&キューウェル選手に、前半のうちに得点(仕事)させず、2人にフラストレーションを貯めさせ、「精度」を狂わせた事も功を奏したと思います。明らかに後半に入って間もなく、オーストラリアの攻撃が雑になり、シンプルゆえにバリエーションがなくなり、日本が中盤でボールを支配できるようになりました。後半は、日本が良かったように思います。

それでも、お互い90分を「スコアレスドロー」にしてしまい、気力勝負の展開になりました。ここからは「精神論」の部分が大事になってくる展開だったと思います。

その「気力」が、体力では身劣るオーストラリアよりも上だった…という事でしょう。ザッケーローニ監督が強調している「成長」をこの大会で感じさせたし、「団結力」を重んじる事で、必ず報われると信じていたのでしょう。素晴らしいですね。

ただ私は、まだ、ザッケーローニの手腕を「眉つば」で見ています。

何故なら、私は、イタリアのサッカーを見だして、「肉を切らせて骨を断つ」サッカーを身上としているゼーマン率いるラツィオのサッカーに魅せられて熱狂的サポーターとなったのですが、その後、サンプドリアで指揮を執っていた、ゼーマンと似たサッカースタイルで、ワールドカップ・南アフリカ大会で、コートジボワール代表監督だったエリクソンが「常勝軍団」にしたものの、ザッケローニが就任してからは、得点力が急落しました(「ラツィオ」のリンク先のウィキペディアの記事を参照していただけたら、納得できると思います)。「そこ」が引っかかるのです。

話が少しそれましたが、最後に付け加えると、当時面白いと思っていた試合は、ゼーマンのラツィオ×エリクソンのサンプドリアでした。それ位、この2人のサッカーが「超」が付くほどの「攻撃的」で点の取り合いになり、今の日本に欠けている部分の参考になるカードでした。

この2人に比べたら、ザッケーローニは「イタリア人」らしく、やはり「守備重視」の感が払拭できないのです。攻撃に厚みを増すシステムを、なるべく早めに構築すると、もっと評価が高くなると思っています。

話を元に戻しますが、ともかく「団結力」がキーワードとなって、もぎ取った勝利だったと思います。

その「ヴィクトリーゴール」を決めた、李選手…見事でした。

李が鮮烈Vボレー!日本4度目制覇/アジア杯(サンケイスポーツ) - goo ニュース

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 サッカー・アジア杯決勝(日本1-0オーストラリア、現時時間29日、カタール・ドーハ)ザック・ジャパンが歓喜のVだ!! 日本代表(FIFAランク29位)は決勝で豪州代表(同26位)を延長の末に1-0で破り、2大会ぶりで単独最多となる4度目の優勝を飾った。延長前半9分から途中出場したFW李忠成(25)=広島=が、同後半4分に殊勲の決勝弾。アルベルト・ザッケローニ監督(57)就任後、初の公式大会でアジアの頂点に導いた。日本は13年にブラジルで開催されるコンフェデレーションズ杯の出場権も獲得した。


 オレが決める。日本を頂点へ導く。仲間たちの思いが詰まったボールに向けて、左足を全力で振り抜いた。FW李忠成だ。0-0の延長後半4分、左MFに位置を上げていた長友が上げた渾身の左クロスに、フリーで待っていた。会心の左足ボレー。延長前半9分から、FW前田に代わって途中出場した。2試合連続の延長突入で疲労困憊(こんぱい)のチームメートを救うのは、スタミナ十分の自分しかいなかった。

 「最高です。ずっと出られず待ち続けた。うれしい。ヒーローになろうと思っていました」

 お立ち台で胸を張った。代表初ゴールだ。今大会、DF吉田、DF伊野波、MF細貝に続いて4人目の国際Aマッチ初得点者となった。ザッケローニ監督の起用は的中の連続。全員で戦う日本代表の構図を、最後も見事に形にした。

 東京都下に実家を構える在日韓国人4世。経営する焼肉店のおいしい肉でたくましく育った男は、08年夏の北京五輪に日本代表として出場することを目指し、柏レイソル所属時代の07年2月に日本国籍を取得した。複雑な思いをした親族もいる中で、強い決意を胸に東京都庁を訪れた。だが、北京五輪は3戦3敗。「この借りはフル代表で返したい」と話していた。

 そこから時間はかかったが、昨季Jリーグで爆発。視察したザッケローニ監督の目に留まった。

 「最高の勝利。最高の気分。団結力で強い豪州に勝った。チュンソン(李)がやってくれると思っていた。思い切ってピッチへ送った。ベンチの選手が結果を出すのがこのチームの素晴らしさだ」

 ザッケローニ監督も興奮してたたえた。ベンチに負傷離脱したMF松井、香川、槙野、酒井のユニホームを掲げて臨んだファイナル。主力とみられた11人以外の選手からヒーローが連続出現した。2大会ぶりにアジアの頂点を奪還し、4度目の王者に。93年の米国W杯アジア最終予選・イラク戦で終了直前に追いつかれた「ドーハの悲劇」を完全に払拭した。ザック・ジャパンは14年ブラジルW杯に向けて強く、たくましく成長した。

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先程の繰り返しになりますが、日本の中で、120分フルに走れる、使い減りしない「献身的」な長友選手が、韓国戦に引き続きチャンスメークし、オーストラリアディフェンス陣が、中央をケアしながら長友選手を「つぶし」にかかろうとして殺到した次の瞬間、逆サイド(ファーサイド)にぽっかり穴が開き、そこに飛び込んで待ち、「フリー」の状態を自ら作りに行って、決して簡単ではないミドルシュートを冷静に放ったのは、素晴らしかったですね。
これでは、これまでグループリーグで韓国に許した1点のみに完封していたオーストラリアのゴールキーパーも、どうしようもないでしょう。李選手を褒めるべきです。

また、この「粘り」を生んだのは、川島 永嗣 選手の数多のファインセーブがあった事も忘れてはならないでしょう。

また止めた!神様、仏様、川島様!/アジア杯(サンケイスポーツ) - goo ニュース

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 サッカー・アジア杯決勝(日本1-0オーストラリア、現時時間29日、カタール・ドーハ)日本が豪州に延長の末に1-0で勝利。2大会ぶり、単独最多となる4度目の優勝を達成した。GK川島永嗣(27)=リールス=が再三のピンチに好セーブを連発。初制覇を狙う相手に押されながらも無失点に抑えた。アルベルト・ザッケローニ監督(57)は就任以降、指揮を執った試合は8戦不敗。日本代表監督として歴代単独1位となった。大会MVPにはMF本田圭佑(24)=CSKAモスクワ=が選ばれた。


 取った! 守った! 勝った!! GK川島が、鬼の形相でゴール前にたちはだかり、咆哮した。後半27分、FWキューウェルと1対1になる絶体絶命のピンチを体を捨てながら好セーブ。延長前半14分には、FWクルーズのヘディングシュートを右腕1本で防いだ。ディフェンスラインは何度も体を張って窮地を救い、高さ、強さのある豪州の攻撃陣に得点を許さなかった。120分の死闘。今大会最多得点の豪州をゼロ封し、4度目アジア制覇の立役者となった。

 「いろいろあったけど、今は振り返っているときではない。自分たちがトップに立ってから振り返りたい」

 決勝前夜、川島は言葉に力を込めた。今大会出場した4試合で6失点。1次リーグ第3戦・サウジ戦を完封した西川と対照的に1度も完封がない。第2戦・シリア戦は“誤審騒動”で退場。準々決勝・カタール戦では自身の位置取り、壁の配置のミスが重なったFKで失点を許した。

 うつむきかけたとき、ザッケローニ監督の言葉が背中を押した。「わたしはお前を信頼している」とだけ言葉を残し、叱責は一切口にしなかった。「普段の生活、言葉、振る舞い。すべてから信頼を感じる。だから応えようと思う」(川島)。最後の大舞台で120分間ゴールを守りきり、期待に応えた。

 ザッケローニ監督は強さの理由に「Grande Compattezza(偉大な団結力)」と何度も口にした。この日は0-0の後半11分からMF藤本に代えてDF岩政を投入。DF今野を左サイドバックに回し、長友を攻撃的な左MFの位置へ上げた。豪州の高さに対する窮余の一策だったが、選手も呼応した。

 就任から国際Aマッチ8戦無敗は第1次岡田政権を抜く単独首位。南アW杯から続く12戦連続無敗も首位タイだ。各大陸王者が集う、13年のコンフェデレーションズ杯出場権も獲得。団結力で勝ち抜いたザック・ジャパンが史上最強の日本代表へ、階段を上り始めた。

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韓国との試合のPK戦が、かなりの自信に繋がり、後方から選手を鼓舞していました。常に、「攻め」の「セーブ」に行っていました。「独り立ち」した感があります。

この大会で失いかけた自信を、自ら克服して取り戻した姿は、私達も見習わねばなりません。

そして、MVPに輝いた本田 圭佑 選手。

オーストラリアのディフェンス陣が、かなり強くマークし、つぶしに行っていたので、やりにくかったと思いますが、それだけワールドカップで見せたセットプレーからのゴール等が効いているのでしょう。ワールドワイドにその名が知られている証拠です。

そんな中で、「マン・オブ・ザ・マッチ」に選ばれ続けたのですから、決して本調子とは言えない状況だったと思いますが、凄いですね。

MVPは本田圭「みんながいなければ」/アジア杯(サンケイスポーツ) - goo ニュース

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 サッカー・アジア杯決勝(29日=日本時間30日、カタール・ドーハ)日本は延長後半4分に李忠成が豪快な左足ゴールを決め、1-0で豪州を下して2大会ぶりの優勝を果たした。通算4度目の優勝は史上最多。大会最優秀選手(MVP)には本田圭佑が選ばれた。


 本田圭は試合後のインタビューで「(優勝もMVPも)正直、実感がない」と率直に語り「うまくいかないこともある中で厳しい試合を競り勝って、(今日も)延長までいって勝てたのが先につながる。大きな大会だった」と総括。MVP獲得に「この賞はチームメートとスタッフに捧げたい。みんながいなければもらえなかった」と感謝の気持ちを伝えた。

 本田圭は第3戦のサウジアラビア戦を欠場したが、他の試合では全て先発出場。第2戦のシリア戦ではPKから決勝点を決め、準決勝の韓国戦ではPK獲得につながる決定的なスルーパスを出すなど多くの得点に絡んだ。

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私は、本田選手の凄さは、本気で「ワールドカップで、日本を優勝に導くこと」と考えながら、チームとして、そして自分自身に「何が足りないのか」という事を意識して、本田選手自ら多用している「準備」を怠らずに試合に臨んでいるところにあると思います。

ワールドカップの時は、やや「個性的」に見えましたが、この大会では、「チーム皆」という意識も見えており、あらゆる面で成長を感じました。それがチームにも浸透し、皆が本気で「ワールドカップで優勝」と思っている様に見え、その「準備」をしっかりやっている様に感じます。


したがって、総括すると、この大会で優勝できたのは、けいいちさんのお言葉を拝借すると、「攻撃のジョーカー」である松井 大輔 選手と、香川選手の負傷によるチーム離脱(もっと前に遡れば、森本 貴幸 選手と、槙野 智章 選手を、負傷により招集できなかった事も含めて)という、将棋に例えれば、オーストラリアが「平手」であるのに対し、日本は「飛車角落ち」の駒落ち将棋を余儀なくされたのにも拘らず、現時点ででき得る「準備」を、ピッチに立つ11人も、サブの12人もしっかりやった事で生みだされた「団結力」がもたらしたものと、個人的には感じています。

これは、是非持続していただきたいし、「そういうところ」がとっても良く見えたので、たとえ準優勝だとしても、納得できました。最高の結果になって本当に良かったです。


私が、ブログを続ける上で、「ゆるゆる」をキーワードにしている様に、日本代表は、これからも、ワールドカップ優勝に向けての「準備」をキーワードに、この結果に甘んじることなく、頂点を見つめながら前に進んで欲しいと願って止みません。

今の日本代表は、多分、今までの中で、最もチームとして「まとまり」がある様に見えます。だから、自然と応援したくなります。

今の流れを続けて欲しい…ただそれだけです。

おめでとう!、日本代表。そして、これからも、頑張って下さい。期待しています。

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