Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

渡辺 明 竜王の防衛&5連覇がピンチ…/『第21期 竜王戦 第3局』

2008-11-15 10:31:32 | 将棋
昨日までの2日間、岩手県平泉町で行われた、『第21期 竜王戦』の第3局。

結局、後手の挑戦者・羽生 善治 名人が、86手までで渡辺 明 竜王に勝ち、竜王位奪取&復位&初代の「永世竜王」の称号獲得まで、あと1勝となりました

タイトルホルダーの渡辺 明 竜王にとっては、非常ぉ~に辛いシリーズとなってしまいました…。

昨日までの第3局は、結局、戦型は後手一手損角換わりとなり、1日目から終盤を迎えるという激しい展開…。

昨日、業務で切りが良くなった午後4時過ぎにこっそりと戦況を確認したら、もう終局していて、両対局者共に、持ち時間を1時間以上余していたので、まずそれに驚きました。
(もっとも、検討陣からは、2日制の将棋なのに、「1日目で終わっちゃうんじゃないか」なんて声が聞かれたとか…。)
それほどに激しい内容の将棋だった…ということでしょう。

ざっとしか棋譜を確認していないのですが、本局は羽生名人の「作戦勝ち」の様な気がしますね。
封じ手の局面でも1時間以上考えて封じたところを推察すると、羽生名人はその先の局面まで読み切っていたように感じます。
懐が本当に深いですね…。どこまでその深さがあるのでしょう

因みに封じ手は、46手目△2九飛成でしたが、小生も第一感で指してみたい手でした。
ですが、その後間違えると攻守が入れ替わるような内容の将棋だったようにも感じるので、自信はなかったですね…。

あとは、火曜日に宅配される(はずの)『週間将棋』を待ちたいと思います。


将棋界では、七番勝負で3連敗4連勝でタイトル獲得の前例がないだけに、データーの面からも渡辺竜王の防衛&5連覇での「永世竜王」の称号獲得は苦しくなりました。

しかし、今年のこのシリーズは、どちらが戴冠しても「永世竜王」の称号獲得がかかるだけに、このままズルズルと行ってしまっては、ファンとしては拍子抜けしてしまう感が拭えなくなるので、渡辺竜王には、とにかく1勝ずつ返すつもりで、良い内容の将棋を見せて欲しいと思います

少し本題から脱線してネタを小出しする訳ではないですが、nanaponさんが以前『Jリーグと将棋の応援』という記事をエントリーなさっています。
実は、応援とは、将棋の勝ち負けを応援するのではありません。
それは、あくまで結果論であって、ファンが応援するのは、「両対局者の戦いぶり」なのです。
したがって、「どちらも応援しない」というのは、『応援の哲学』から申し上げれば、実はそれに反する意思表示をした…という事になります。
その辺は後日、nanaponさんを「一丁揉んで差し上げる」意味でも、別の例を出して拙ブログで記事をエントリーしてみたいと思っています。

話を戻して…将棋の場合、どちらかの対局者に肩入れするならば、その対局者の「闘っている姿」「81マスの将棋盤に“ダイブ”する姿」をファンは応援する訳で、その意味からも、渡辺竜王のファン…その代表は、小生のブログ友達ならばssayさんでしょうか…は、これからの渡辺竜王の奮起に、期待を寄せている事必至な筈です。
たとえ、羽生名人を応援しているファン(例えば、たいがーさん)であっても、渡辺竜王が、竜王位を初めて4連覇したという実績には一目を置いている筈ですから、「このままでは渡辺竜王は終わらない…」と思っている筈です。(実は小生も中立で、両対局者を応援している立場ですが、その一人でもあります。)

この星勘定となった以上、このシリーズを楽しみにしている将棋ファンにとって、次の第4局が持つ意味…とっても大きいと思います。

高校3年間応援団を続けた将棋ファンの『応援団バカ』としては、何とか渡辺竜王に頑張って欲しいし、それを受けて立つ羽生名人の戦いぶりも楽しみです。

一変して、渡辺竜王の底力が如何程か…を見ることができる、大変貴重なシリーズとなりました。

さぁ…将棋ファンの読者の皆さん、両対局者の「戦いぶり」をしっかり応援しましょう
Comments (2)
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