なんくるないさ~、沖縄での研修医生活

臨床研修のメッカ沖縄にあって忙しさNo.1を自負する中部徳洲会病院。スーパー研修医がリレーでつづる研修医ブログ。

第39回救急医学会総会・学術集会に参加してきました。

2011-11-11 17:30:37 | Weblog
お疲れさまです一年次研修医Oです。
先日救急医学会総会に参加してきました。
なんと中徳研修医は、年に1回好きな学会に病院負担で行かせてもらえるのです
もし自分で発表もするならば、別に2回まで病院負担してくれるとか。つまり、最大で1年に3回は学会に行くことができるということを、なんと9月になって知りました。
こんなありがたい情報を知らなかった自分にあきれながら、知ってしまった以上動かずにはいられません。
早速今年の権利を使おうと調べてみたところ、ありました!救急医学会が!
 
 中徳研修の一番の醍醐味はなんといっても救急です。5月から救急外来のFirst touchを任せられてきた1年次研修医としては、救急学会の響きに興味がそそられないわけがありません。そんなわけで、これ幸いと救急医学会に参加してきました。
 さてその感想ですが、救急医学という「どんな疾患でも来い」という学問分野だけあって、ありとあらゆる分野の発表があって、とても刺激的でした。いろいろな病院の救急部でバリバリやってきた先生方の発表を聞きながら、「なるほどこの疾患を疑ったならここまできちんと調べておいた方がいいのだな」とか「その後はこんなフォローをしてあげる必要があるのだな」など、たくさんのインスピレーションをもらえました。
 その一方で、経験できる症例数では他院にもまったくひけをとらない中徳で働いているので、リサーチマインドさえ持っていれば、研修医であろうとこのような学会で発表できるような症例にあたるだろうし、その気になれば統計学的研究もできるのだろうなーと痛感しました。あとは本気になってやるかどうかだけですね。ぜひ頑張りたいところです。
 それから、今回は東日本大震災関連のシンポジウムや発表が多数ありました。現地ではDMATやJMAT、日赤の救護斑が活躍し、実際にそうした部隊を編成、指揮した救急医や現場に赴いた医師からの報告が多数あり、戦後最大ともいうべき国難に直面して、多数の医師が被災地に飛び込み活躍した様子が伝わってきました。
 実は徳洲会もTMATという形で数百人に及ぶスタッフや救急車、物資を派遣し、大活躍しています。中徳からもたくさんの先輩ドクターが応援に飛び込んでいいきました。しかし、残念なことに今回は徳洲会からの発表がありませんでした。そんな暇があったら、自分の病院で患者さんを診たいというのが、超現場主義の徳洲会ドクターの本音だと思います。それはある意味正しいことだし、患者さんのために最善を尽くす医師の姿勢として全く正しいと思います。
 しかし、こうした機会に自分たちをアピールしておかなければ、きちんと社会からも評価もしてもらえず、得られるであろう協力も得られにくくなるわけで、もったいないなーと思いました。もし自分が将来TMATの一員として派遣される機会があれば、ぜひこうした学会でも自分たちの活動を報告できたらないいなー、などとも思いながら沖縄に帰ってきました。

 



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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-11-12 15:05:25
今回の救急医学会でもTMATや徳洲会からの発表もちゃんとありましたよ
TMATは以前のハイチでの活動後も、様々な学会(国際学会含む)で発表しているようです。
沖縄で働いていると、内地の病院と比べ学会に参加するような機会は少ないですが、各方面の学会でもちゃんと徳洲会の先生方は発表されています。
どんなに忙しくても、本人のやる気次第で学会発表や論文作成は可能であり、忙しいからできないというのは言い訳になってしまうと思います。
確か中徳の初期研修医も、沖縄県医学会(?)での発表が義務付けられており、みんな忙しい中頑張って発表してきてます。
先輩たちに負けないように頑張ってくださいね
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