なんくるないさ~、沖縄での研修医生活

臨床研修のメッカ沖縄にあって忙しさNo.1を自負する中部徳洲会病院。スーパー研修医がリレーでつづる研修医ブログ。

どうもありがとうございました。

2011-06-02 23:06:02 | Weblog
5月いっぱいで、沖縄を去り、京都に戻ってきました。
最後の日は、ビザや引っ越しで本当にぐったりしてしまって、さびしいと思ったりする余裕もなかったのですが、いざ京都に戻って、犬と一緒に散歩していると、いろんな感情がこみあげてきました。また面白いことに、実家には、なぜか御菓子御殿のちんすこうがあり、帰ってすぐに懐かしい味だなとおもって食べてしまいました。

卒後7年が経ってしまい、自分たちの頃と比べるのは、どうかと思うのですがやっぱり初期研修医のレベルは上がっているとしか言いようがないですね。前から中徳の研修医は、正規分布で言う±2SDを超えた人しか来ないと思っていましたが、最近は上の2SDが増えていますね。私は、もちろん下の2SDでしたから(大学の授業・実習をほぼ受けなかった。)、最初の一年間は、本当に着いて行くだけで精一杯でした。今思うとよく頑張ったなと自分で自分をほめてあげたいです。

去年から2年目研修医のための勉強会を行ってきましたが、合計29回しました。なかなか大変でしたが、やりがいのある会でもありました。僕が勉強会で大切にしてきたことは、3点あります。
#1.用意に十分時間をかける。(1時間話すためには、最低10時間の用意が必要であるということ。)
#2.聴衆の立場を考えること。(僕のスタンスは、80%は知っている内容を話し、20%程度の新しいことを伝えることです。これが一番理に適っているのではと思います。難しすぎれば眠たくなるし、簡単すぎれば飽きてくる。あとテーマは、身近にあるものがいいと思います。)
#3.出来る限り短く・コンパクトにすること。(だらだらするとお互いにとって良くない。)

中徳の屋根瓦式研修文化は本当に良いと思います。
先輩から学び、それを+αにて後輩に伝える。また後輩が出来るようになって、先輩の仕事を引き継いでくれるからこそ、先輩が次のステップにいくことができる。またステップアップすればするほど、また後輩に伝え、みんなでもっと上の高みに進んでいけるということ。
だからスーパーローテーション方式が始まったこの8年間で改善してきているんだと思います。

本当にありがとう。