ステファノ・バターリア(Stefano Battaglia)のジャズメン・オリジナル集の2枚ですが,Volume 1は2000年,Volume 2は2002年にSymphoniaから発売になったものです。正直,彼のことはあまり知りませんし,アルバムも本作含めて5枚しか持っていないので,あまり評論的な事は言うのを避けたいと思います。たた単にこの2枚がとっても好きで,就眠前のBGMにベッド・ルームで,先日紹介したワケニウスの『 Enchanted Moments 』同様よく聴いています。あまり彼の情報がないのですが,こちらに略歴とDiscograpyが掲載されています。また,ジャズ批評No.109 「ピアノ・トリオ最前線」の97ページに本作が紹介されていますので,参考にしてみてください。
略歴を見ますと,既に60枚以上の録音を行っており,ジャズの仕事以外にもクラシック・ピアニストとしてのキャリアも相当数あるようです。87年に初リーダーアルバム『 Things Ain’t What They Used To Be 』を発表し,以後Splaschに作品を残してきましたが,99年にSymphoniaに移籍し,本作を含め6枚のアルバムを発表しています。 ピアノ・スタイルとしては,かなりキース・ジャレットに影響を受けていることは間違いなさそうです。そこにクラシック的素養に裏づけされた正確無比なテクニックにより,独特の叙情的世界を創り上げています。とにかく非の打ち所のない完璧なテクニックです。
本作に取り上げられてきるジャズメン・オリジナルは半分知っていて,半分知らないくらいですかね。僕は特にVolume 2が好きです。2曲目,コルトレーンの<Lazy Bird>はスロー・テンポのワルツで演奏しています。3曲目,エバンスの<The Opener>はキースそっくりに演奏していますが,素晴らしいアドリブです。7曲目ではそのキースの<Tabarka>をかなりスローで演奏し,新たな<Tabarka>を見せてくれます。その他にも,フレディー・ハバードのオリジナル・ワルツ<Up Jumped Spring>や,ケニー・ホイーラーの<Mabel>なども演奏してます。ケニー・ホイーラーの<Mabel>は,本作発売当時は知らない曲でしたが,最近CAMJAZZから発売になった,ケニー・ホイーラーとジョン・テイラーのアルバム『 Where Do We Go From Here? 』で演奏していて,思わずにんまりでした。こちらではケニー・ホイーラーの吹くテーマの美しいホーンの音色にうっとりです。フレディー・ハバードの<Up Jumped Spring>は,ジャズ・メッセンジャーズ時代に『 Three Blind Mice 』に収録されてますね。他にもハバードの『 Bucklash 』(Atlantic),『 Born To Be Blue 』(Pablo)でも演奏されている名曲ですが,その親しみやすいメロディーからピアニストにもよく取り上げられますね。ここではスロー・テンポで繊細にテーマが語られ,ソロでキース風に盛り上げていく手法で惹きこまれます。
ベースのパオリーノ・デッラ・ポルタ(Paolino Dalla Porta)のベースの質感が好きです。イタリア物を聴いていると時々登場する売れっ子ですね。しっかり音楽のボトムを支えて,安定感抜群です。 最後に,92年,93年にビル・エバンス集2枚も凄く良い出来で愛聴してます。お薦めです。でもこの人,時々フリーやアバンギャルドみたいな難解な音楽も演奏しているので,彼の作品を買うときは十分注意が必要です。
まだまだ欧州には知らない人多いです。
今度チェックしてみますね。
このピアノ、好きなときと嫌いなときがあって、これは好きです。
ベース、以前は好きなベボフェラって、ギターとよく共演してたので、おっかけになりましたぁ!
最近、ベースがひっぱりだこのせいか、、、
あまり、お仕事一緒にしなくてつまらないでーす。