女中パミラを襲う、情けな~い主人の姿。(小ネタです)

Tate Onlineで小説『パミラ』(*1)の挿絵をつらつら眺めていたら、こんなのが見つかりました。




Pamela in the Bedroom with
Mrs Jewkes and Mr B.

(1743-4)

イメージを拡大



主人B氏が、監禁した女中のパミラを襲おうとする場面ですね。
古風な言い方をすれば、ご主人さまがメイドをてごめにかけるシーンです。
(や、古風なのか露骨なのかワカラナイ表現になってしまいました)

中央の、胸元あらわに着替えをしている娘が、女中のパミラ。
そのとなりでベッドに横になっているのが、パミラの監視役の女中ジュークス。
そして、暗い部屋のすみでジッとパミラを見つめている、もうひとりの女中…。

ん? 女ばかりじゃないか。主人は、B氏はどこにいるんだ。

そう、知ってる人は知っている、この場面。
部屋のすみっこにいる女中が、B氏です。

正確なる挿絵説明しますと、
「女中に変装して寝室にもぐりこみ、パミラの隙をうかがう主人B氏」の図、です。(どうぞイメージを拡大でご覧下さい)

若い娘にねっとりと好色な視線をおくる、女装の若主人。

小説を読んでいたときも
「この場面のB氏って、絵的にはかなりアホっぽいんじゃないか?」と思いましたが…

やっぱり。


(*1) 『パミラ』って何ぞや? とお思いの方は、こちらの過去記事をどうぞ。
イギリス小説は召使から始まった。

※引用した絵はTate Onlineよりお借りしました。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
絵で見るとさらに・・・ (くろにゃんこ)
2006-12-08 09:26:52
B氏の女装、かなり酷い。。。
思いつめるあまりの行動って、はたからみれば結構喜劇的。
笑ってしまいました。

ところで、「パミラ」ってマイナーだから、全然アクセスされないだろうと思っていたら、意外にも週に何回かはアクセスされています。
WEB上に情報が少ないのでしょうね。
 
 
 
映画にはならないだろーなー (countsheep99)
2006-12-08 11:14:09
B氏の役をジョン・マルコビッチが演じたら面白いんだけどな~(笑)

『パミラ』のアクセス数ですが、そうなんですよ、私のところもポツポツと週に何度かアクセスされています。意外だなぁ。

いまはフィールディングの『ジョウゼフ・アンドルーズ』を読んでいます。
そう、『パミラ』を読んだフィールディングが「んなことあるかいっ!」とツッコミたくて書いた作品です。
もう『パミラ』を茶化しまくってます。

パミラの弟ジョウゼフ(従僕)が、尊敬する姉にならって「女主人からの誘惑」をはねのけたところ、悲惨な目にあう…というおはなし。

読み終わったらこれもブログに書こうかと。
 
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