気になるイギリス使用人ドラマ・Upstairs, Downstais

ジーヴス・シリーズのドラマ(グラナダ・テレビ制作)のほかに、
観たくてたまらない英国召使いが登場するドラマがあります。

London Weekend Television(LTD)制作の“Upstairs Downstairs”です。


Upstairs, downstairs
これはシーズン1のDVD。
作品シリーズはシーズン5まで続きます。
エミー賞、ゴールデングローブ賞などなど、
たくさんの賞を受賞しています。


時代はエドワード朝。舞台はトーリー党国会議員のベラミー氏が当主の屋敷。
内容は題名の通り、ベラミー邸での「階上=上流社会」と「階下=召使社会」のふたつの世界を描いた作品です。

もう題名からしてグッときますね。
召使い好きの妄想の扉をノックする音が聞こえますわ。コツコツ。

エドワード朝といえば、華美で金ピカのエドワーディアンたちを思い浮かべます。
彼らが象徴するような、ロマンティクでファッショナブルな世界を描いた作品なのかしら…と思いきや、DVD Times(A Poisonous Monkey Site)の作品解説によると、シーズン1はかなり実験的な作品だったようです。

まず時代背景は、南アフリカ戦争やドイツ包囲政策など、当時の不安な社会・政治的情勢を描いています。

各エピソードの解説を拾い読みしますと…
階上では、主人がメイドに手を出したかと思うと、夫人は息子の友人に恋してしまう。ドイツの学校を卒業したばかりの一人娘は革新的社会主義に傾倒し、舞踏会なんぞお断り! と暴れまくる大騒ぎ。

一方の階下の召使いの世界では、妊娠が発覚してしまったメイド(ご主人さまの子?)や、召使い同士の同性愛の誘惑(あわわ…)、メイドと他家のフットマンとの悲恋…などなど、こちらも問題つづき。

扱う題材がリアルです。
ひょっとして、かなりヘビーな内容ばかりなのでは…?
エドワード朝の春風駘蕩なイメージだけで、気ら~くにのほほ~んと観られる作品ではないかもしれません。

しかし解説を読むと時代考証もしっかりしてそうに見えるから、セットや衣装を眺めるだけでも満喫できるだろうなぁ。

でもなあ、リージョン日本向けじゃないからなぁ。
観るにはリージョン・フリーのDVDプレイヤーが必要だなぁ。

年末ジャンボ宝くじ、当たらないかなぁ。
観たいなぁ。

関連リンク
The Ultimate LTD Website
“Upstairs, Downstairs”画像の下、ダウンロードのボタンを押すと、ほんのさわりだけドラマの冒頭が見られます。ほんとに少しだけど。

Wikipedia
困ったときのウィキ。作品についての詳しい情報はこちらで。といっても英語です。

《追記》
上記のWikiの「トリビア」の項目に気になる記事が。
執事役の俳優ゴードン・ジャクソンさんは、この役でエミー賞を受賞したにもかかわらず、この執事の役柄を軽蔑していたらしい。

何故に? 性格の悪い執事だったのか? ああ、観たい。知りたい。
執事役のゴードン・ジャクソンさんの写真はBritmovieでどうぞ。
いかにもイギリス人って容貌のお方でございます。

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