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執事たちの足音
召使語録1 『王妃マリー・アントワネット』
ルイ16世時代のフランス。
ヴェルサイユ宮殿は多くの延臣、従僕、侍女、小姓、職人たちを抱えていた。
その数三千人。
仕事は細分化され、召使たちは与えられた役割以外に1ミリとも動こうとしない。
ヴェルサイユ宮殿は多くの延臣、従僕、侍女、小姓、職人たちを抱えていた。
その数三千人。
仕事は細分化され、召使たちは与えられた役割以外に1ミリとも動こうとしない。
ある日、寝台の汚れに腹を立てたマリー・アントワネットが従僕にそれを注意すると、その従僕は平然として、こう答えた。 「王妃さまが今、寝台にお休みでしたら、埃を払うのは私の仕事でございましょう。しかし王妃さまはただ今、寝台にお伏せになっていらっしゃいませぬ。ですからこれは家具にすぎません。家具である以上、家具係が勤めるべきだと存じます」 ―『王妃マリー・アントワネット』遠藤周作著 新潮文庫2001年版より― |
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