スズキ・メソード 清水尚志ヴァイオリン教室blog

~どの子も育つ、育て方ひとつ~

押してもダメなら引いてみよう

2016-08-19 22:32:32 | 日記
レッスンでよく思うことなのですが、曲を弾いた事で練習した気になってしまう。
難しいと思うところもゆっくり弾いてお終いみたいな・・・。どこが、どうして難しいのだろう
バイオリンもピアノ同様に右手と左手を分けて考え練習しなければならないのだけれど・・・。
一つの無窮動的な曲の練習で面白いのは、弓順をダウン・アップ逆さまにしてみる。
右回りは弾きやすいのに左回りになったら弾きにくくなることがよくあるけれど、これっていつも同じ方向でしか練習してないから、逆回転にしたら弾けなくなる。
私は左利きなので、学生時代は右手で字を書くことをよく要求されたので、どちらでもまあまあ書けた。しかし、右利きの人は左手で書くことがないので大変だろうと思う。でも物事訓練です。やらなければならない状況に追い込まれたら出来るようになるものである(逆に、そこまで追い込まれないとできない・・)。
普段の練習でも前からばかり見ないで、横向きは?案外、後ろから姿勢をチェックするのも気づきが多い。右回りが出来たら左回り。押してもダメなら引いてみる。
どこかの研究員になったつもりで色々と試す。ほぼ失敗に終わっても、ほんの些細なことでも発見があったときの喜び。この繰り返しなんだろうなと思う。失敗は次に繰り返さなければ良い。
やってはならないこと。それは何も考えずにただ曲を弾くこと。何でもいい、考え、試し、結果を得る。そこに新しい発見があったら楽しくなるだろうな。

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