猛烈に暑かった夏もやっと過ぎ去りましたでしょうか…。
ここ数年?これから先ずっと?短くなった秋をしっかりと味わいたいですね。
常盤平教室の熊野神社は、この季節、落ち葉を集めてお洒落なハートマークを作成します。
合奏レッスン時に、生徒さん達にどんな音をバイオリンで出したいか聞いてみたら、多くの子が、「綺麗な音」と答えました。
小さい頃は、「綺麗な音を出したい」と思いながら弾いても、無意識の中で脳がコントロールしてくれるのでしょう。ただ、大きくなってきたら、意識して、お弓をどう動かしたら綺麗な音が出るのか。お弓を柔らかく動かすために、腕の関節の柔らかさや、筋肉、指先をどう動かせられる様にするのか「考えながら」繰り返し模索する必要があります。この「美しい音」を出せる様になるまでの模索している時間がとても重要で、向き合った時間(回数)分、美しい音に近づき、自身の思い描く美しい音を手に入れることが出来るのだと思います。その手に入れた音はその子のハートそのものであり、その子自身の一生の宝となるのです。その宝も、もっともっと美しくと磨けば、更に美しく響き渡る。
これは周りから貰えるものでは無く、自身で探し、見つけ、磨くものと。(もちろん方法などアドバイスをしますが、行動するのは本人。人の話を聞くことが出来るのか、言われた事を素直に向き合えるのか、この差は大きい。話をする側の言葉使いも重要でしょうね。なかなか難しい)
音楽を奏でる事は、知識はもちろん、想像する力や、研究する力、忍耐強さ、美しいものを感じられる心。手に入れた宝物を大切にする心等を育む事が出来るのでしょうね。
どんな「美しい音」が出したいか、多くの演奏家の音を聴いて探し、欲しい音を見つけたら、何度もよーく見て観察し、試行錯誤しながら真似をして、自分なりの発見をして、繰り返し磨いて手に入れる。もっと磨き、更に美しくしていく。
音を磨く→心(気持ち)を育む。知識も重要ですが、偏りすぎない様に、強くて優しい心も育まれます様に。