スズキ・メソード 清水尚志ヴァイオリン教室blog

~どの子も育つ、育て方ひとつ~

久しぶりに

2012-02-21 23:14:40 | 日記
この一ヶ月、いや、これから夏まできっと慌ただしく時間が流れていくのでしょう。
ほんの束の間の一息です。

様々な仕事が重なって忙しいときほど日常のレッスンて気持ちが和み有難いものですね。特に、その子の演奏や音から音楽への感情や景色等が感じられた時って何とも至福の一時です。もっと気持ちが皆に伝わるように、景色が鮮明になるよう思わず熱くなってしまいます。きっとその子は音楽を奏でる事がとても好きなのでしょう。そんな風に生徒が育つってやはりお母さまや、その家庭が素晴らしいのだなってつくづく想います。

問い合わせを受けて、緊張の中レッスンを見学して、縁あって私の教室に通い始め、すべてに対して初めてのことだらけで、なかなか思うようにいかず戸惑い、諦めたり逃げたりしたくなる我が子を見て、「子供が嫌がって練習したがらないんです」とか仰って辞められてしまう方もたまにいたりしますが、すべてが初体験。最初から上手くいくわけないですよ。ヴァイオリンを弾くってそんなに簡単なものではありません。そこから親としての子育てが始まっていくわけですね。子供が嫌がったら辞めてしまう?怒って無理やりやらせる?どれも上手くはいきません。どうしたら少しずつ勇気をもって練習に向かってもらえるだろうかと親としての工夫や姿勢が求められます。ほんの些細なご褒美で子供はやる気を出してくれますし、ちょっとした褒め言葉で勇気100倍になるものです。時には凛としなければなりません。そして、難しかったことが出来るようになった時に喜びを一緒に分かち合うことで子供は自信を付け、更なる高みに向かっていくようになるのです。
楽器にしても、「あまり練習しないからこの程度の楽器で十分」とか・・・。
しかし、「良い楽器を与えることで我が子がバイオリンの音を好きになって音楽を奏でる事を愉しいと思う日が訪れることを願って」と本当に高価な楽器を与えてくださる保護者も沢山います。我が子に良い音を教えることで子供からその音を欲するようになっていくのです。何も教えないから何も育たない。育つには理由があって育たないにも理由があるのです。正に子は親の鏡。私達親が我が子にどれだけの無償の愛情を注げるか。我が子を物差しで測っては子供も親のことを物差しで測るようになりますから。子供を育てるって自分を磨くことなんでしょうかね。我が子が成人した時の頼もしい姿を想像し、子育てを愉しんでください。