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クリエイト速読スクールブログ
自分の感覚での限界よりもはるか先に実際の限界があるようだ
第62期文演(14/9/27~12/6)アンケートです。
きょうは、高校数学教諭のZさんです。
Zさんの文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 何より、面白そうだと思ったのが第一の理由である。
日頃からブログを拝読しているが、その中で文演アンケートの回答を読むにつれ、受けたいという想いが日に日に強まっていった。
第二の理由は、文章がうまく書けるようになりたいことである。文章を書くのは得意ではない一方で、職業柄、学級通信など書く機会は多い。そのため、少しでも文章を書きやすくなったり、書く際における心構えなどを知りたいと思っていた。文演はそのよい機会となりうると感じたのだ。
加えて、大きなきっかけとなったのは、松田先生と直接お話しした際、文演を勧められなかったことである。ブログでは勧められている人が何人もおられるのに、なぜ?? と考えてしまったのだ。事実、その直後に文演の申し込みをさせて頂いた。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 文章を書くことに対する怖さが出てきた。
これまではただ自分の思う通りに表現することのみを考えて書いていた。だが、それだけでは不十分すぎる。「●●●●●●●●●●」言われてみれば頷けるが、はじめに聞いたときは衝撃であった。
文章におけるこの言葉の意味は、当然理解していなかった。今まで自分が読む側のことを考えずに文章を書いていたか、あまりにイノセントであった。文章で表現することを生業としている方々が、どれだけ表現に、表題作りに、構造づくりに細心の注意を込めているのか。読む側として、読み取る際の意識も変わったように感じる。加えて、文章に構造があることの理解が深まることで、速読における理解の深度が上がったように感じる。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1 「授業前」 元々、要約が得意ではないので、取り組み始める勇気、書く勇気を出すのに時間がかかった。準備として、テキストを購入して、通読すること、前半の数章についての要約を試みた。
いよいよ本題の要約になるが、これも書く前に何度か熟読し、図面を作ることから試みた。図面が完成したと踏んだ段階ではじめて文章の方をいじり始めた。これが約2週間前。完成したと思った時点では、予定の字数をオーバーしていたので、直前になって削るハメになってしまった。それでも、図面に近い要約を作り上げたつもりであった。
それが他の方の要約を読むにつけ、自分が押さえそびれてしまったことや、あえて捨てた部分を取り入れた完成度の高い要約を読むにつけ、自らの力のなさを痛感した次第である。
この年齢になると、自分の書いた文章を徹底的に批判される場は貴重なので、有り難く拝聴したいと考えている。
A.3-2 「授業後」 実に楽しい授業であった。
モヤモヤっとしたところは指摘して頂いた上に、アドバイスを頂いた。
それを踏まえると、そのモヤモヤが見事に晴れ、すっきりした要約になったところに再び目から鱗が落ちた。他の方々への指摘に対しても学びとなることが多かった。それに終わったあとの1時間。それまで殆ど会話らしい会話もしていなかったのに、あれほど楽しく会話が出来るのが不思議であった。一方、8回の授業でともに学んできた同士であるから、必然であるようにも思えた。彼らと、これからも勉強会を通して読む力、書く力を磨いていきたい。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 受講している中で思い出したのが、大学院時代の指導教官だった。論文を書く際に、最もイントロにこだわり、何度も推敲を重ねて思索にふけっていた彼のことを。
当時の自分は、論文は中身で勝負すればいいのであって、イントロは別段気にする必要がないだろう、という程度にしか考えていなかった。それが、松田先生のはじめの授業で、彼のこだわりの理由がはっきりとわかったのだ。
続いて感じたのは、カリキュラムの美しさである。なぜこの文章を読ませ、この文章を要約させるのか、松田先生が伝えたかったであろうことと見事にシンクロしていた。ああ、こうやって内容の定着を図ろうとされていたのかと、シンクロしている部分を認識するたび感動していた。毎回のように、目から鱗が落ちる場面があった。平坦でつまらない文章が松田先生の指摘によって命を吹き込まれる。その度に感動していた。
松田先生から紹介された本は、その日の帰りにはAmazonで購入して、すべて入手していた。そちらの本達も、自分の読書における興味のカテゴリーを広げるきっかけとなってくれている。
また、毎回の予習、文章について体系的に学べたこと、宿題に取り組んだ時間、そしてあの授業の場、今思い出してみると、苦しくもあり、とても楽しくもあった。このような機会を提供してくださった松田先生に心から感謝申し上げたい。
「●●」は授業の流れの中での表現でありますので、伏せ字となります
Zさんに文演を「勧め」なかったのは、当然、必要ないと思っていたからです。
「カリキュラムの美しさ」とは、さすが数学の先生らしいコメント。ありがとうございます
今年最後の「生徒さんの声とスコア」です
Zさんの最新アンケートとスコアです。
「Zさんの受講70回目アンケート14/12/11」
マイナス・あえて言うなら、2週間も休むと、以前のペースを取り戻すのに難儀することくらいです。
プラス・12/9のブログ記事を読んで、あらゆる不安はなくなりました。・思考のスタミナ、集中力のスタミナが付いてきたこと。自分の感覚での限界よりもはるか先に実際の限界があるようだ。・記憶力が目に見えて上がってきている。メモなしで数日前の談話の要点を説明できたり。・自分のスコアや力がどこまで伸ばせるのかが楽しみ。
「Zさんの受講74回目の主なスコア14/12/25」 たてよこサッケイド10 数字ランダム50・52 数字BP50-1(1分)・88-7(2分) 漢数字一行〇→5,760、三→3,330、九→200 たて一行ユニット304・314 スピードチェック40(41秒)40(42秒) ロジカルテストDタイプ22/24(3分)23/28(3分) イメージ記憶16/40(45秒)、24/40(30秒) 倍速読書『聖の青春』24,600字/分 理解度A-「・かなランダム2回目17など少々やらかしてしまったところもあるけれど、リズムにのって取り組めた90分間だったように思う。だけど、もっとスコアをあげることに意識が向けられるようになりたい。どこか、これ位でいいかと思っている自分がいるようなので、倍速でスコアが良かったのは、村山聖氏の話を聞いたことがあるからかもしれない。本自体もかなり興味深いし、彼ほどの勝利に対する執念を自分も持ち続けたいものだ」※漢数字一行は前回、スピードチェックは前々回のスコアです。
最初、文演アンケートのブログ記事ですから、タイトルは文演アンケートの中から拾いました。
しかし、Zさんの受講70回目アンケートにある「自分の感覚での限界よりもはるか先に実際の限界があるようだ」は、2014年の掉尾を飾るにふさわしいひと言という気がしました。同じZさんですから赦していただけるだろうと、きょうのタイトルと相成りました。
2014年最後のブログとなります。
1年間ご覧いただき、ありがとうございました
どうぞよいお年をお迎えください。
教室は、新年1月4日(日)午前10時~の通常通りです(3日土曜がお休みのため、この日は1コマ受講をお願いすることになるかもしれません……)。
真
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ブログは欠かさず読ませていただいています。いつか文演に参加させていただきたいと思っていますが、こればっかりは今のところチャンスがなさそうです。
来年もコソコソ通いますのでよろしくお願いいたします。