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クリエイト速読スクールブログ
山岸十和さん 第12回「12歳の文学賞」大賞受賞
26日木曜日、生徒さんのお母さんが「娘がこんなものを……」と資料を渡してくれました。
3限・4時30分からのレッスンを受けているお嬢さんを迎えにきたお母さんからでした。
12歳の文学賞大賞 山岸十和
アレッ!? 十和(とわ)ちゃんはピアノでは!? と、とっさに思い浮かびました。
応募総数1,754作品のなかの大賞受賞ですから、おめでたいことこの上なしであります。
最後の募集となった「第12回12歳の文学賞」。応募総数は、小説部門が729作品、はがき小説部門が、1025作品でした。
審査員を務める人気作家のあさのあつこ先生、石田衣良先生、西原理恵子先生らによる厳正な審査の結果、3月1日に、大賞をはじめとした優秀作品が決定しました。
「小説部門」の大賞は、山岸十和さん(6年生)の「パピ」が受賞。
主人公の「私」の祖父であるパピが、若いころヴァイオリンを学んだパリ。その祖父の思い出の地を家族と訪れた「私」は、深夜に現れたある人物と、こっそりパリ観光に出かけます。 ―2018年3月1日 小学館 学館キッズより―
大賞作「パピ」の書き出しは、こんなふうに始まります。
パピが星になった。
ちなみにパピとは犬の名前ではなく、祖父の愛称だ。祖母はよく、「子供の頃に飼っていたコッカスパニエルの名前なのよね、パピちゃん」
と言っていたが、フランス語でおじいちゃんの意味だ。
パピが好きなこと、それは食べること、人を驚かすこと。好きなものは、ステーキとようかんと車とナポレオン。パピが嫌いなこと、それは電車やバスに乗ること、何かを待つこと。そして嫌いなものは、クモの巣のように糸を張り美しい空が見えなくなる電線と電柱、あっちこっちに無造作に並んだ様々な色で様々な形の家たち……。
パピはパリを愛するヴァイオリニストだった。
書き出しから伏線が張られ、展開は小6が書いた小説などとはとても思えません。ただ、文章が醸し出す雰囲気のあどけなさは作者の人品骨柄なんだろうなと思わざるをえませんでした。囲碁や将棋などの純粋頭脳バトルでは、小6なら成人のアマチュア高段者も歯が立たない才能はよくみかけます。そういう頭脳所有者のひとりが間近にいました
十和ちゃんはのんびりしたひと。妙なクセがありません。ほんとうは中1ですから十和さんになるんでしょうが、そんなこともどうでもいい様子で通っています。
お母さんに、十和さんの名前とスコアを外に出してもいいですか? と聞くと(お願いすると。未成年は特に)「かまいませんよー。こちらでは、野放し状態ですから。私も知りたい気分です」とのことでした。
お母さんの了解と十和さん本人の天然ぶりからスコアとコメントを紹介します。
まず、十和さんの体験レッスンのスコアと、入会時アンケートです。
国立大附属小3年での入会です。
「十和さんの体験レッスンの主なスコア14/12/14」たてサッケイド32 数字ランダム15・20 漢数字一行〇→247、三→153、一→155 たて一行ユニット59・62 スピードチェック18・21 ロジカルテストAタイプ17/17(3分)・16/16(3分) イメージ記憶31/40(2分)40/40(1分30秒) 初速770字/分・理解度A
体験レッスンのイメージ記憶のスコアがずば抜けています。
大人と小3が違うものは、初速を計測する読み物だけ。あとは、イメージ記憶まですべて同じものです。
「十和さんの入会時アンケート14/12/20」・「体験感想」目が疲れたけど面白かった。・「入会を決めた理由」ピアノを習っているから、すぐにあんぷできるようになるために入った。
以下は、十和さんの受講10回~50回目アンケートと、最新スコアです。
「十和さんの受講10回目アンケート15/3/10」
マイナス・スピードチェックがうまくできない。
プラス・ピアノのあんぷが早くなった。
「十和さんの受講20回目アンケート15/6/29」
マイナス・イメージきおくが20秒でむずかしい(ぜんぜんできない)。
プラス・ピアノのふよみがはやくなった。本をよむのがはやくなった。
「 十和さんの受講30回目アンケート16/1/15」
マイナス・とくになし。
プラス・ホンがはやくよめるようになった。
「十和さんの受講40回目アンケート17/3/15」
マイナス・特にない(と思う)。
プラス・本を読むのが速くなった。・ピアノのあんぷが早くなった。
「十和さんの受講50回目アンケート17/10/6」
マイナス・ない。
プラス・本を読むことがはやくなった。
「十和さんの受講57回目の主なスコア18/7/26」 よこサッケイド33 数字ランダム28・30漢数字一行〇→464、三→305、一→138 たて一行ユニット58・54 スピードチェック40 (49秒)・40 (53秒) ロジカルBタイプ29/30(2分48秒)・26/28(3分) イメージ記憶19/40(20秒)36/40(20秒) イメージ読み75個(2分)倍速読書『炎のゴブレット(上)』5,600字/分・理解度A-「今日はおくれてしまった。久しぶりにイメージ読みをやった。前回の記録が分からないが、おそらく落ちていると思う」※サッケイド~たて一行までは、前回のスコアです。
「前回の記録が分からないが、おそらく落ちていると思う」の「前回」は、受講45回目(18/4/11)で62個(3分)でした。「落ち」るどころか、時間が1/3減ってスコアがアップしています。このまま続けて、読み時間を20秒まで削っていってほしいです。
受講20回目アンケートに「イメージきおくが20秒でむずかしい(ぜんぜんできない)」ともありますが、20秒・20秒に突入したのが受講9回目ですから、スーパーこの上なしです(17/40(20秒)36/40(20秒))。
ちなみに、初めてのイメージ記憶30秒・30秒は受講6回目。スコアは25/40(30秒)40/40(30秒)でした。
異能ぶり、面目躍如です。
お母さんの話では「とにかく暗譜が早くなりました。譜読みにも強くなりました」とのことでした。
十和さんは、クリエイトに通う同級生のお母さん同士がお友達。通常小3は早いのですが、紹介と本人の実力で3年生からの受講となっています。
お2人からは、何人もの同級生を紹介していただいてます
十和さんには、あと2年ほどポツポツとクリエイトに通ってもらい、中3になったらSEG「速読による能力訓練」を受けてみてほしいです。
最初は大人と赤ん坊ほどの差があるスコアが、4日目にはひたひたと追いかけてくる少年少女たちがいます(トレーニングによっては追い越される場合もありますが)。
彼らとのバトルは案外のスリルがあるはずです(リンク先のZZさんのように)。 真
※クリエイト速読スクールHP
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