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書いた原稿を他人ごとのように見つめる視点、

 第74期文演20/2/29~10/17アンケートからです。

  8か月ほどかかった第74期文演。

 最終回出席12名のラストは、新聞記者Sさんです。


 
2020-09-15過程を楽しむことだけは忘れずにおきたいのSさんです。



     Sさんの文演アンケート




Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 
仕事では毎日文章を書いているが、「文章の書き方」というものを体系的に学んだ経験がなかった。仕事のかたわら文章読本的なものを手に取る機会はあったが、得られるものは少なかった。就職して3年が経過し「そろそろ書けるようになったかも」と思う一方で、重要な基礎を落としているのではないかと心配する機会が多かった。クリエイトの速読は半年前(受講当時)から参加しており、ブログを読んで文演の存在を聞いた。松田先生に2回ほど「参加したい」と言って断られていたが、最終的に「どうですか」と誘われ、何か得られるものがあればと思い申し込んだ。


Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 
他の人の書いた文章を読んで「これはダメだな」と思ったときに、どこがダメなのかをしっかり指摘できるようになった。従来は感覚的に「なんとなくダメ」と言ってしまうことが多かったが、現在は「この文章の○○の部分がダメだ」と示すことができている。普段は短い文章を書くことが多いが、今後長いものに取り組む際、書いた内容の見直しや推敲でも有効だろうと期待している。


 Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1「授業前」
普段はたくさん文章を読み書きすることに精一杯で、一つの題材に長い時間をかけることが難しいが、骨太な文章をじっくり読み込み、別の言葉で語りなおす課題はやりごたえがあった。課題書を読み込むことで文演全体への理解につながっていくことに驚いた。何度も何度も書き直し、質が少しずつ上がっていく感覚が楽しい。現時点の印象がどうであれ書き直すことが大切、と村上春樹が言っていたが、なるほどこういうことなのだなと腑に落ちた。

A.3-2「授業後」10回くらい書き直して、そろそろ完璧だろうと安易に予想していたが、蓋を開けると改善点問題点がぽろぽろ出てきた。書き直せば書き直すほど文章は良くなるし、実際のところ90点くらいまで到達できる気がするのだが、残りの10点を取るスキルは単なる文章力以外のものも必要だと思う。自分の書いたものを突き放し、書いた原稿を他人ごとのように見つめる視点、他者の見方を内面化する。文演では周りの参加者がどんどん誤りを指摘してくれる。彼ら彼女らのような、どんどん問題点を指摘してくれる存在を、自分の内面でも生み出したい。歩き方ではなく、これまでどのように歩いてきたかを素直に振り返る方法、そういうものが自分に求められているのかもなと感じた。


Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A. 4
良い文章を書くことは難しいが、悪い文章を避けることはできる。文演は文章を書く上でつい使ってしまう間違った言い回し、記号の誤用などをひとつひとつ潰していく作業だった。誤りのない文章が全て面白いわけではないが、ルール上の誤りが含まれた文章を見せられると興醒めしてしまう。せっかく自分の書いたものを手に取ってくれた人に、残念な思いをさせるべきではない。
 2年ほど前の日記を手に取ったところ、「内容が良ければ形式にこだわらなくてよい」とのメモがあった。文演を経て、この考え方が完全に間違っていたと思う。形式が整っていない文章は見向きもされない。誰かの目に触れるなら、そのためにルールを守らねばならない。読者の興味関心を手放さないために、最低限の作法を学ばねばならない。
 ルールを学んだ先に初めて「良い文章」がある。ルールの先に正解がない。自分なりに人生を築き上げ、名著を読んでワードセンスを磨き、日々頭を使って構成力を高めていくしかないのだろう。悪い文章を書かないこと。良い文章を書こうとすること。この両者が合わさることで優れた文章を生み出せるのだろうと感じた。文演は「悪い文章を書かない」方法をわかりやすく、噛み砕いて教えてくれた。
 誤りを避けながら、こつこつと書いていこうと思います。松田先生、コロナ禍で大変な状況、壮大な長丁場となりましたが、ありがとうございました。引き続きよろしくお願いします。


 Sさんの文演アンケートは、ずいぶん前にいただいています。

 第74期文演最終回出席は12名でした。これまで11名のアンケートをブログにアップしてきています。

 ラストに、Sさんのアンケートを第75期終了前にアップしようと考えていました。

 ところがSさんから、「書き直しをお願いできませんでしょうか。ただ緊急事態に入って時間がとれなくなっています。もう少し時間をもらえないでしょうか」という内容のメールが届きました。きょう午後、「書き直し」をもらいました。クワタさんが「さすがSさんですね」とエラそうに言ってました。

  なお、「2回ほど「参加したい」と言って断られていた」は編集者Mさん大学教員Yさんと同じ理由です。←未読の方は、リンク先神7の2人ですSさんの速読のスコアは超えているものが出てきています

 さっそくアップします。



 Sさんは速読トレがちょうど100回(20/12/19)

 まだ、継続の意思があるとのことです。 




       ※クリエイト速読スクールHP  

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