テッラ・２７

春が来れば
花は自然に咲くものと
思うてはならぬ

自然とは
自然ではないのだ
花は咲くために
それはうるわしい
努力をしているのである

なぜ日は輝く
なぜ風は吹く
なぜ雨は降る
すべては
愛でそれを
動かしているものがいるのだ

自然とは
愛による
愛の大活動なのである

この世界は
神が愛によって創られた
あらゆる霊魂を生み
あらゆる生命を生み
この地上に
すばらしい愛の世界を創るために
神は
あらゆる努力をしてこられた

この世界は
神の
愛と努力の結晶なのである

この地球を
すばらしい世界にしていくために
人間もまた
愛と努力を
重ねていかねばならない

それは
地球に住むことを
許された人類の
大きな義務である

ゲンマ・９７

嘘の時代は
もうすぐ終わる

いやらしい盗みばかりやって
自分を偽っているものは
みんな倒れてゆくだろう

進化した人間の目に
正体を見抜かれ
恥ずかしさのあまり
馬鹿者は陰に逃げてゆくだろう

嘘を重ね
重ね　重ねすぎて
人間ではなくなったものたちの
苦い運命を見て
正しいものたちは
長いためいきを吐く

愛である
自分存在の真実をコケにし
動物的エゴのまま生きてきた
馬鹿者たちはとうとう
神に拒否される

悔い改めを請う
神のささやきを
最後まで無視し
嘘で生きとおしたものは
愚か者のしるしを彫られ
神とのえにしを切られる

本当の自分を
正しく生きるものだけが
この世に残される

この世界から
醜い嘘を洗い流すために
神は
嘘を生きる馬鹿者たちを
すべて追い出す

嘘の時代は
もうすぐ終わる

神の愛に
見捨てられたくなくば
すべての嘘を捨て
真正直な自分の姿に戻り
すべてをやり直すがよい

サトゥルヌス・２

一粒の黒い露で
大空を塗り上げ
この世を
嘲笑の幻聴で満たした
大馬鹿者を
わたしは清める

幻の勝利を夢見る
悪霊の跳梁を許さず
癌を摘出するように
それをつかみあげ
苦い闇の瓶の中に
押し込める

大空は
悲しみのうちに晴れ上がり
すべてを見届けるだろう

人類を愛するがゆえに
神にはできなかったことを
わたしはやりとげる
すべては愛だ

逃げることはできない自分を
鬼女の胎に閉じ込め
悪霊の専制をかぶる
あらゆる馬鹿者を
わたしはきれいに掃除する

サトゥルヌス

すべてを改める

馬鹿なことをしているものは
馬鹿なものになる
間違ったことをしているものは
間違っているものになる

苦い巨霊の
清らかな視線に
すべての嘘を洗い流され
醜い正体を暴かれる前に
心を改めるものは
恥をかかずにすむだろう

愛を馬鹿にし
愛を盗み
いかにも
美しいものであるかのようにして
神を愚弄するものは
いやなものになる

愛ではないものの
しるしを彫られ
永遠のかなたへと
追い出される

コル・カロリ・９

愛が悲しんでいる
あなたの心を
愛が悲しんでいる

いつまで
嘘に迷うているつもりなのですか
もう
真実の太陽が
高く昇っているというのに

嘘に迷うているものは
馬鹿のしるしをつけられて
みんなこの世を追い出されるのです
その手が今にも
あなたをつかもうとしているのに
まだ嘘を捨てないのですか

もうやめなさい
もうやめなさい
あなたは幸福などではない
嘘で作った
苦い糞の湯に浸かって
それが幸せだと
勘違いしているのだ

本当の幸せは
まぎれもない本当の自分の
自由の翼を広げたときにわかる
すべての幸福のために働く
自由な自分を見つけたときにわかる

だからもう
すべての嘘を捨てて
本当の自分に帰りなさい
そうすれば
愛がすべてなのだとわかる

愛のために生きることが
本当の幸福なのだと
わかる

サビク・７９

もう
その美人の顔は
あきらめなさい

その顔は
あなたのものではない
他のかわいい娘から盗んできて
自分にくっつけている
愚かな仮面なのです

本当のあなたは
そんな顔ではないのですよ
あなたの心のかたちそのままの
実に個性的な顔なのです
自分を創ってくださった
神の愛がこもっている
とても良い顔なのです

それを見れば
生きていく道がわかる
自分というものがわかる
すばらしい顔なのです

それを嫌がって
もっと美しくなりたいと
他人の美貌を盗んで
美人になるのは
あほうのすることだ
神の愛を
馬鹿にすることなのです

もうやめなさい
嘘で作った美人の顔を
生きるのは

どんなにつらくとも
嘘の顔を脱ぎ
本当の自分に戻りなさい
その方が百倍も美しい

嘘偽りのない
真正直な自分を
まっすぐに生きていくという
あなたの心を
表しているからです

シェダル・３５

もうやめなさい
そんな嘘ばかりの人生は

あなたは
一体何になりたくて
そんな嘘をかぶっているのか
神に愛される
穢れのないきれいな人に
なりたいのか

そのために悪いことをして
どうするのか

人の顔を盗み
人の幸福を盗み
自分に飾り付けて
いかにも立派な善人であるかのような
ふりをしている
その自分が苦しくはないのですか

それは偽善というより
詐欺というものです
あなたは愚かな詐欺で
自分をも他人をも
騙そうとしているのだ

悪いことをしながら
善い人間になるという
恐ろしく愚かな夢に
馬鹿になっているのだ

愚か者よ
本当にきれいな人間に
なりたいのなら
そんな汚い嘘は
すべてやめなさい

盗んだものを返し
本当の自分に戻り
その自分を
まじめにまっとうに
生きていくのだ

嘘で
きれいな人間になることは
絶対にできません
嘘をかぶっている限り
あなたは自分を
臭い偽物にして
永遠の矛盾に苦しむのです

アルギエバ・６３

最低だ
おまえは

陰で愛を愚弄し
愛を食い散らかしておきながら
平気で愛のふりをして
みなをだまそうとしている

欲しいものを得るために
愛のふりをした嘘を
餌にして
人の心を釣ろうとしているのだ

何が欲しいのか
金かセックスか
それとも
麗しい聖者の位か

愛が
欲しいのか

嘘ばかりついて
汚いことをして
すべてのものから
愛を搾取しようとするのか
愚か者め

愛を裏切り
愛を馬鹿にしているものほど
愛を欲しがる
それを得るために
謀略の限りを尽くし
どんどん闇にはまってゆく

嘘に汚れてゆく自分を
盗んできた絹で隠しながら
騙されてくれる馬鹿を求めて
迷うてゆく
果てしなく迷うてゆく

最低だ
おまえは

ゾスマ・６８

百万人の不幸の上に
自分だけの栄光の城を築いた
悪魔の頭上に
神の鉄槌が下る

百万人の人間を騙し
神のごとく
君臨しようとした
悪魔の顔に
神の敵の印が
刻される

これはもう
神の愛児ではない
人類ではない
生きているだけで
この世に不幸と苦悩をまき散らす
非道の化け物だ

ゆえに神はこれを
追い出す
砂と風だけの
虚無が支配する
黎明の大地へと追いやり
二度と振り返らない

陰で
愛を裏切っておきながら
巧妙に愛のふりをし
すべての人間を騙そうとした
いやらしい悪魔よ
出ていくがいい

逃げることはできない
自分だけをつれて
神の愛の世界から
永遠に消え去るがいい

ムジカ・３０

本当の自分を無理に曲げて
自分のほかのもっとよいものに
なろうとするから
苦しいのです

自分に素直になりなさい
自分を創ってくださった
神の心を尊びなさい
神はあなたを
それはよいものに創ってくださった

今の自分が
貧しく拙いものに思えるのは
ただ勉強が足らないからです
神に従い
まじめに愛を修行していけば
あなたはだんだんと豊かになってくる
そのようにして
少しずつ自分を育てていきなさい

知らないふりをして
人の福を盗み
自分に飾り付けて
それでよいものになろうとすれば
あなたは最も醜い馬鹿になる
それだけはやめなさい

本当の自分こそが
最も美しいあなたなのだ
神がくださったその自分を
美しく生き
愛のためによいことをしていけば
あなたはどんどん美しくなってくる

神を信頼し
自分を信じ
愛に生きたいという
その自分の本来の願いに
素直になりなさい