月の岩戸

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ウラヌス・3

2013-09-27 04:20:39 | 詩集・瑠璃の籠

愛するものを
失うことが
痛いのは
わたしとて
おなじだ

うつくしい 女だった
おろかものともみえる
すなおなまなざしで
すべてに
あいしていると
言った

わたしを 呼んだのは
あの声だった
わたしを この世界に
呼んだのは
人よ

わたしは
ナノの幅の刃の上を
光のように
歩くことができる
氷の星
ウラヌスである

すべてを 教えてやろう
ゆきがたき はてしなきみちを
あなたがたが ゆくために
あらゆることを
おしえてやろう

おだやかなる ほほえみを
刃に変えて
天を指さす わたしに
従うがよい




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絵の解説 (てんこ)
2013-09-27 04:22:48
ルカ・シニョレリ、「受胎告知」部分、15-16世紀イタリア、初期ルネサンス。

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