月の岩戸

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セギン・23

2018-06-10 04:15:23 | 詩集・瑠璃の籠

決して否定してはならないというものを
否定してはおしまいだ
自分というものの真実を教えた人を
否定してしまえば
自分は自分というものではないと
宣言したことになる

それは自分で
自分は存在しないと言ったに等しい
存在しないものは虚無である
虚無などだれも愛しはしない

すべての存在の存在を許す愛も
存在しないものは照らさない
ゆえにそれは
すべてがだめになる

あらゆる存在と
何の関係もないものになり
虚無が永遠に支配する
無力と徒労の世界へ
吸収されるのだ

存在していながら
自ら自分は存在しないと言ったものは
そのようにして
虚無の仲間に入るのである
もう神も振り向かない

おそろしくおろかな理由で
馬鹿どもは自分は存在しないと
言い放った
その言葉を消すことはできない

彼らは永遠の愛を
完全に否定したのだ
ゆえに

永遠の虚無を
愛さなければならない




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