甘い
キャンディのような
おんなのこが
ほしかった
白い
きぬのような
あまい肌の香りに
口づけを
したかった
だきしめて
すべてだきしめて
君の中に
溶けてしまいたかった
幻のように
風に消えていく
微笑みが
乾いた砂のように
透明な夢の中に
くずれていく
失うことに
慣れ果てた
ぼくの希望が
空に突き出された
拳となって
ふるえている
なにもかも は
もう
やりなおすことさえ
億劫になり果てた
夢見ることさえもう
怠惰の幕に凍り果て
何もできない
砂漠を 砂漠を
果てしない 砂漠を
抱きしめ
叫ぶ
叫ぶ
叫ぶ
あ い し てい る
もう何も
いらない
かえってきてくれなんて
言わない
永遠に