I was born to meet JOY

勝手気侭な随想録

 おかしな出来事・食べること・人のこと・時々ART

ポンチョ

2008-12-22 20:43:39 | ABOUT MYSELF




私の大きな欠点のひとつに


「思い込みの激しさ」


があげられる。


以前、米国アパレルブランドの仕事をしていた際に、

NYのショールームを日本で再現することを目的に

NY出張に行った。


時差ぼけの中、ショールームの写真をとにかく撮りまくり、

NYオフィスで、日本のショールームのプランを練る。


時差ぼけで無理矢理仕事を続けていると、

脳が停止する時がある。

そんなときに、私はしゃべってしまったのだ。

ものすごい思い込みをしながら。。。


「あのさあ、あの~なんだっけ、

えっとさあ、あの

マンチョを着た

トルソーが何体も立ってた部屋って

テーマ名なんでしたっけ???」


一同、無言。。。

「ねえ、ねえ~

何だったっけ?

あのマンチョを着た部屋?」

一同無視。

「ねえ~ってばっ!」

すごいまじめな絶対下ねたを言わない男性が、

「マンチョ? ポンチョでしょ」

と普通に教えてくれた。

私の停止していた脳は

フル稼働で動き出した

とともに、

オフィスを後にした。

マントとポンチョが一緒になってしまったのでした。


教育

2008-12-22 09:40:11 | SOCIAL


最近、年をとってきたら、子供達が前より可愛く思えてきた。

アメリカに住む子供のいない友人などは、
将来的に養子を育てることを考えている。

私にはその勇気も経済力もパワーもないなあ。


くだらないテレビ番組が多い中で、
好んで見るNHKの番組がある。

「課外授業 ようこそ先輩」

という日曜の13:00くらいからやってる番組だ。

スポーツ選手、作家、芸術家、探検家、歌手、タレント、ジャーナリスト、などなど

各界で活躍する有名人が

自分の卒業した小学校で講師役を引き受け、

工夫を凝らしたユニークな授業を行うというものだ。


様々な才能を持つ一流人たちも、

”教える”ということには不慣れな人が多く、

子供達に何かを伝えようとするプロセスの中で

自分自身が忘れていた初心、

今までの苦労や思い出がよみがえり

教える側も、大切なものを持ち帰ることができる

そんな先生と、交流が非常に興味深い。


ここに登場する講師役の一流人たちが、

生徒に伝えようとする際の共通点は、

「心への強烈なアプローチ」だ。



メールでの会話が通常になった今、

言語表現はますます貧しくなり、

相手の顔を見て

自分の気持ちを正直に、

思いやりを持って伝える機会、

あるときには、

互いの意見が食い違い、

けんかをしてしまう機会、

そういった人間らしいふれ合いを避け、

世の中がまわっていってしまっているように

感じる。

あたりさわりがないから、

考える力が衰えてしまう。


授業の中で生徒に与えられる課題は、

ほとんどが

自己と向き合うことを避けてきた、

あるいは、

知らずにきた生徒たちにとって

非常に困難なものが多い。


「精神科医 香山リカ」 による

たまたま隣合った人とペアを組んで、
カウンセリングし合うという

大人でも無理難題な課題、

「作家、リリー・フランキー」による

誰でも好いから好きな人に
ラブレターを書いて、
皆の前で発表する

はずかし~授業、



ジャーナリスト大谷昭宏 による

「いい社会ってどんな社会」

か、考えさせられる

私も答えられなかった高度な内容、


困惑させられた子供たちと、
懸命に何かを伝えようとした講師との間には、
たった数日間の付き合いでも
最後には、小さな信頼関係が生まれる。


人から受ける刺激や影響が、人を育てる最良の肥となる。


テレビ番組に限らず、
子供達が、いろ~んなひとたちと触れ合い、
触発されて、生きる勇気や元気のきっかけ、
何かを目指す気持ちになれるような出会い、
身近なところでも広がるといいなあ。
また、それを応援することができるといいなあ。



■課外授業 ようこそ先輩
http://www.nhk.or.jp/kagaijugyou/list/list1.html