『華麗なる賭け』 The Thomas Crown Affair (米) 1968年制作
監督 ノーマン・ジェイソン
音楽 ミシェル・ルグラン
主演 トーマス・クラウン … スティーヴ・マックィーン
ヴィッキー・アンダーソン … フェイ・ダナウェイ
エディ・マローン … ポール・バーク
主題歌 『風のささやき』 ( The Windmills of Your Mind ) 唄・ノエル・ハリスン
銀行強盗の元締めと美人保険調査員との駆け引きを描いたコメディタッチのアクション作品。
クラウンは資産家の紳士であるが、盗みに異常な才能と情熱を持っている。彼の趣味は自分で作り上げた犯罪組織を
電話で操りながら銀行強盗を働くことで、まんまと銀行から10億を盗み出すことに成功する。保険会社の調査員ヴィッキー
は捜査の結果クラウンが怪しいことを突き止めて、身分を明かした上でクラウンに近づき奇妙な交際が始まる。そのうち
二人はお互いに恋するようになってしまった。そこでクラウンは最後の仕事を企み、それを察知したヴィッキーとマローン
刑事は現金の受取り場所でクラウンが現れるのを待つ。しかしクラウンはそこには現れず、ヴィッキーに南米で待つという
メッセージを残してすでに旅立っていた。ヴィッキーが南米に来るかどうかは最後の賭けであった。
モーツアルトの協奏交響曲に似た主題歌の『風のささやき』はミシェル・ルグランの作曲で、これにマリリンとアランの
バーグマン夫妻が詩を付けたものです。唄っている歌手はノエル・ハリスンで俳優レックス・ハリスンの息子です。
映画ではタイトル・バックとクラウンがグライダーで大空を旋回するシーンで流れていました。
レコードとしてはノエル・ハリスンの他、ダスティ・スプリングフィールドの歌唱や、ミシェル・ルグラン自身の演奏、ポール・
モーリア楽団、パーシー・フェイス楽団など多数がリリースされています。
Round, like a circle in a spiral
Like a wheel within a wheel
Never ending or beginning
On an ever spinning wheel
↓はノエル・ハリスンの『風のささやき』 YOUTUBEより
素晴らしい楽曲なのですがアメリカ流にこういう使い方をされてはルグランが不憫に思えてなりません。
やはりこの曲は演奏で聞くのが一番のように思います。
↓はミシェル・ルグラン楽団の『風のささやき』 YOUTUBEより