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映画音楽史(278) 『太陽のかけら』 1966年公開

2014-11-07 08:29:10 | 映画音楽



『太陽のかけら』 Kungsleden (瑞) 1965年制作
監督 グンナール・ヘグルンド
音楽 カール・エリック・ヴェリン
主演 男 … マチアス・ヘンリクソン
    レニ … マウデ・アンデルセン
主題歌 『太陽のかけら』 ( Kungsleden ) 演奏・サウンド・トラック

ボッセ・グスタフソンの小説をもとに、若き日の情熱を幻想と現実を交錯させてサスペンスタッチで描いた異色作。
舞台はスエーデンの北部の山岳を縫う通称「王道」。男は十年前に恋人のレニと一緒にここを歩いた。そして十年後に
ここで会えると信じてレニの面影を追って王道を登っていく。やがて第一の山小屋の宿泊名簿にレニの署名を見つけた。
男は第二の山小屋でも署名を見て第三の山小屋に向かうがレニの署名はなかった。そして男は想い出の河原でレニの
水死体を発見して彼女を葬る。そこで一人の登山者に出会った。その登山者がレニを殺したのか? 男は登山者の後を
追ったが登山者は崖から墜落してしまった。気が付けば止まっていたはずの時計が動いている。どこまでが現実でどこ
までが幻想なのかわからない。男は悲しい思いを胸に山を降り、青春の幻に終止符を打って現実の世界へ帰って行く。

主題歌の『太陽のかけら』はミハエル・ホルムが作曲した「Desert Island」で、この映画のために作られた楽曲ではあり
ません。どうやら日本での公開時にサウンド・トラックに貼り付けられたようです。レコードのラベルにミハエル・ホルム
のクレジットがありますので彼の楽団の演奏でクラリネット奏者はロジャー・ベネットではないかと思われます。
レコードとしてはサントラ盤が大ヒット、他にもアンディ・クレス楽団などの演奏もリリースされていました。


↓はサントラ盤の『太陽のかけら』 YOUTUBEより