港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


献立は…  
シネマ・ポップス…ときどきイラスト

アルゼンチン独立記念日

2021-07-09 04:09:55 | アルゼンチンタンゴ

Nueve De Julio (7月9日) はアルゼンチンの独立記念日で、
アルゼンチン共和国の誕生日でもあります。
アルゼンチンといえばタンゴ。
この日ばかりは毎年ながらどうしてもアルゼンチン・タンゴを聞かずにはいられません。

『七月九日』オスヴァルド・プグリエーセ楽団 【YOUTUBEより】
"Nueve de Julio" Osvaldo Pugliese



もう一曲、

『ラ・モローチャ』コンテート・ロス・ポルテニートス 【YOUTUBEより】
"La morocha" Cuarteto Los Portenitos


コンテート・ロス・ポルテニートスはレオ(ヴァイオリン)とサントス(バンドネオン)のリベスケル兄弟が
中心となってこれにギター二本を加えたコンフントです。
ピアノやコントラバスを擁したオルケスタ(ティピカ)が室内演奏に限られるのに対して、こちらは
持ち運びの不自由さもなく、また場所を選ばずどこでも即興演奏が可能なスタイルで、場末の
路地裏などから聞こえてくるようなノスタルジー感は絶品です。


アルゼンチン独立記念日

2020-07-09 05:44:15 | アルゼンチンタンゴ

 Nueve De Julio (7月9日) はアルゼンチンの独立記念日です。
本来ならば国民をあげてお祝いするところですが今年はそういった状況ではなさそうです。

新型コロナの影響で首都及びブエノスアイレス州をはじめ、この3月から全国的に
自宅からの外出禁止、自宅隔離というロックダウンが繰り返されているようです。
当然、バーやカフェでのタンゴやミロンガなどの営業もできなくなり
これらの関連の演奏家、歌手、ダンサーも失業状態で、
以前のように街角でタンゴを踊るといった光景も全く見られなくなったようです。

コロナの影響もあって、インフレがさらに激しくなり、通貨のアルゼンチンペソは下落し
9度目のデフォルトとなってしまい、またまた国際的な信用を失ってしまいました。
まさに、二重の国難の真っ只中というのが現状のようです。

しかし、この難局を必ず切り抜けることができると信じて
”Corazon de oro” を貼り付けて陰ながら応援することにいたします。

↓はフランシスコ・カナロ楽団の『黄金の心』 YOUTUBEより


『七月九日』アルゼンチン独立記念日

2019-07-09 02:28:22 | アルゼンチンタンゴ

 Nueve De Julio (7月9日) はアルゼンチンの独立記念日で、
アルゼンチン共和国の誕生日でもあります。
アルゼンチンといえばタンゴ。
この日ばかりはどうしてもアルゼンチン・タンゴを聞かずにはいられません。

今日はこのブログのアルゼンチンタンゴのカテゴリーで取り上げていなかった名曲『エル・ポルテニート』を
聞くことにいたします。
タイトルの"Porteñito"とは直訳すれば港の人ということですが、ブエノスアイレスっ子を呼ぶときの愛称です。
この曲は1903年にアルヘン・ビジョルドが作曲したミロンガで、まだタンゴにフルートやギターが使われていた
時代の作品なので当時の軽妙さが偲ばれる逸品です。

↓はロベルト・フィルポ楽団の『エル・ポルテニート』【YOUTUBEより】 


↓はファン・ダリエンソ楽団の『エル・ポルテニート』【YOUTUBEより】 


『ガウチョの嘆き』  フランシスコ・カナロ楽団 (唄:ネリー・オマール)

2018-12-28 13:37:05 | アルゼンチンタンゴ

”Sentimiento Gaucho” Francisco Canaro ( Nelly Omar ) 【YOUTUBEより】 



1924年にフランシスコ・カナロが作曲、ファン・カルーソが作詞し同年のタンゴ・コンクールの優勝曲で、
フランシスコ・カナロ自身の代表傑作でもあります。
場末の酒場でボロを着た酔っ払いのガウチョ(牛追い男)の
「男が苦しむとはどんなものかわかってくれ、
私の愛した女は口説き上手な男に誘惑されて逃げていった
俺の愛情は裏切りの刃で断ち切られてしまった」
という悲しい打ち明け話になっています。

En un viejo almacén del Paseo Colón
donde van los que tienen perdida la fe,
todo sucio, harapiento, una tarde encontré
a un borracho sentado en oscuro rincón.
Al mirarle sentí una profunda emoción
porque en su alma un dolor secreto adiviné
y, sentándome cerca, a su lado, le hablé,
y él, entonces, me hizo esta cruel confesión.
Ponga, amigo, atención.

Sabe que es condición de varón el sufrir.
La mujer que yo quería con todo mi corazón
se me ha ido con un hombre que la supo seducir
y, aunque al irse mi alegría tras de ella se llevó,
no quisiera verla nunca... Que en la vida sea feliz
con el hombre que la tiene pa' su bien... o qué sé yo.
Porque todo aquel amor que por ella yo sentí
lo cortó de un solo tajo con el filo'e su traición...

Pero inútil... No puedo, aunque quiera, olvidar
el recuerdo de la que fue mi único amor.
Para ella ha de ser como el trébol de olor
que perfuma al que la vida le va a arrancar.
Y, si acaso algún día quisiera volver
a mi lado otra vez, yo la he de perdonar.
Si por celos a un hombre se puede matar
se perdona cuando habla muy fuerte el querer
a cualquiera mujer.

通常、この曲は男性が唄うのですが、女性の唄もしんみりとして良いものですね。