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旅の友・ポップス編 (205) 『九月になれば』

2017-08-31 13:19:39 | 旅の友・ポップス編

『九月になれば』 ボビー・ダーリン楽団
”Come September” Bobby Darin And His Orchestra 【YOUTUBEより】


1961年制作、ロバート・マリガン監督の同名のアメリカ映画の主題歌です。
作曲はこの映画の準主役のボビー・ダーリンで、映画の中でも彼のバンドによって演じられています。
映画はイタリアを舞台にして繰り広げられたハリウッドらしい大人のロマンチック・コメディーでした。
楽曲の方は1961年9月から11月にかけて【今週のベストテン】において8週にわたって登場(最高8位)していますが、
この番組よりも【今週のヒットレコード】でチャートを邁進して、最高2位の大ヒットとなっています。

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早いもので明日から九月ですね。


旅の友・ポップス編 (204) 『青い灯影のブルース』

2017-08-30 13:01:23 | 旅の友・ポップス編

『青い灯影のブルース』 ディック・チャールスワース楽団
”Night Fall” Dick Charlesworth And His City Gents 【YOUTUBEより】


1961年の秋口に日本ビクターからリリースされたカラー・ブルース三部作の第二弾です。
『黒い傷あとのブルース』に次いでの発売でしたが、『S盤アワー』では毎週のように流れていたものの、
【今週のベストテン】などのチャート番組には登場していません。
作曲はA・アレクサンダーで、サム・テイラーのレコードもリリースされています。

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旅の友・ポップス編 (203) 『ソラメンテ・ウナ・ベス』

2017-08-29 14:30:18 | 旅の友・ポップス編

『ソラメンテ・ウナ・ベス』 トリオ・ロス・パンチョス
”Solamente Una Vez” Trio Los Panchos 【YOUTUBEより】


1941年にメキシコのアウグステン・ララが作曲したロマンチックなボレロで、テノール歌手のホセ・モヒカが引退して
修道士になるときに贈った歌だといわれています。
この曲はやがてアメリカに渡って『ユー・ビロング・トゥ・マイ・ハート』というタイトルで大ヒットし世界的な歌曲として
知られるようになりました。
極めつきとしましては三大テノールといわれるパヴァロッティ、ドミンゴ、カレーラスまでもがこの曲を唄っています。
タイトルの『ソラメンテ・ウナ・ベス』はただ一度だけという意味で、歌詞は一生に一度の恋心を綴っています。

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旅の友・ポップス編 (202) 『雨のしのび逢い』

2017-08-28 12:29:26 | 旅の友・ポップス編

『雨のしのび逢い』 マリー・アントワネット・ピクテ
”Moderate Cantabile” Marie-Antoinette Pictet 【YOUTUBEより】


1960年制作のピーター・ブルック監督による同名のフランス映画の主題歌で、映画の全編に流れていたこの曲の
原曲はディアベリのピアノ練習曲・ソナチネOp.168-4の第二楽章です。
映画の原作者のマルグリット・デュラスはアンチロマンの人気作家であり、また『かくも長き不在』『マドモアゼル』
など映画史に名を残す脚本家でもあります。
監督はイギリス演劇界の鬼才といわれたピーター・ブルックで、身近に起こった痴情殺人事件をきっかけにして
単調な生活に閉塞感を覚えていた社長夫人の日常生活を通じて人間の愛の本質を追求しています。
主人公の心情を暗示するような冬枯れの風景、モノクロ独特の陰影を意識した映像美、そして演劇的なラストシーン
では燃え尽きる女性の情念を見事に映像化しています。

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この映画の主役を務めたジャンヌ・モローが今年の7月31日に亡くなられたとのことです。
ジャンヌ・モローといえば1950年代後半から70年にかけてフランス映画界を代表する女優でした。
特にヌーヴェルヴァーク作品の『死刑台のエレベーター』『恋人たち』『突然炎のごとく』など数多くに出演、彼女の
存在なくしてヌーヴェルヴァークの成功はなかったとまで囁かれていたようです。
彼女の作品は『現金に手を出すな』の端役時代から殆どの作品を観ていますが、『マドモアゼル』の悪女役が
一番印象に残っています。
遅くなりましたが、あらためまして故人をしのびご冥福をお祈りいたします。


旅の友・ポップス編 (201) 『地中海のバラ』

2017-08-27 12:58:11 | 旅の友・ポップス編

『地中海のバラ』 ミルヴァ
”Mediterraneo” Milva 【YOUTUBEより】


私にとっては旅の道連れに携えたい一曲なのですが、1972年のサン・レモ音楽祭で12位入賞を果たした曲だと
いうほかに何の資料もありません。
長い歌詞の一部を記述するだけにとどめます。

Rossa è la rosa,
ma chi ti sposa
se bianca non sei più.
Sotto lo scialle il viso,
nessuno vede il mio sorriso.
Pungono i fichi d'India
come le spine sul mio cammino.
Ma quando prendo l'acqua alla fontana
io vedo te.
Innamorata,
innamorata
non ero stata mai.
Rossa è la rosa
ma chi ti sposa
se bianca non sei più