港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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1962年『ユア・ヒット・パレード』年間順位

2021-02-27 06:02:20 | ポップス

今回は1962年の『ユア・ヒット・パレード』年間順位です。

①シェーン ヴィクター・ヤング楽団

②ブルー・ハワイ エルヴィス・プレスリー  視聴
③禁じられた遊び ナルシソ・イエペス  視聴
④トゥナイト サウンド・トラック  視聴
⑤太陽はひとりぼっち コレット・テンピア楽団

⑥駅馬車 ラルフ・ハンター合唱団  視聴
⑦愛さずにはいられない レイ・チャールス

⑧アル・デイ・ラ エミリオ・ペリコリ

⑨モスクワの夜はふけて ケニー・ボールと彼のジャズメン  視聴
⑩黄色いリボン ミッチ・ミラー楽団


この年テレビの普及率が80%に達し、『ローハイド』『サンセット77』『ララミー牧場』『コンバット』
『ベン・ケーシー』などが人気を博し、映画館に行かなくてもお茶の間でアメリカドラマを楽しめる
ようになり、娯楽の王様が映画からテレビに移ろうとしていました。
危機感を持った映画業界はそんな状況を切り抜けようとして起死回生の一手を繰り出しました。
当時の洋画業界は輸入作品の公開は封切から7年間と定められていたため、それ以前の作品を
映画館で見ることができませんでしたが、映画業界を活性しようと旧作を再輸入しはじめました。
これが功を奏してリヴァイヴァルブームが巻き起こり、映画館に活気が戻りました。
そんな背景のもと、ポップス界でもリヴァイヴァルブームに乗って旧作の映画主題歌が再度
ヒットチャートを賑わし始めました。特に映画音楽ファンに支えられている『ユア・ヒット・パレード』に
おいてその傾向が顕著に現れ、年間トップ10のうち、8曲が映画音楽で占められる異常事態と
なりました。


1961年に流行った洋楽といえば

2021-02-20 03:15:30 | ポップス

前回及び前々回に1961年『ユア・ヒット・パレード』と『今週のベストテン』年間順位を紹介しましたが、
1961年には次のような楽曲も流行していました。

映画音楽としては
『荒野の七人』 アル・カイオラ楽団

『日曜はダメよ』 ドン・コスタ楽団など 視聴
『赤と青のブルース』 マリー・ラフォレ 視聴
『九月になれば』 ボビー・ダーリン楽団 視聴
『17才よさようなら』 フロ・サンドンス 視聴
『太陽の誘惑』 ファウスト・パペッティ楽団、ニコ・フィデンコ 視聴
などがヒットチャートに名を連ねました。

映画音楽以外では
『小さい悪魔』 ニール・セダカ

『ポケット・トランジスター』 アルマ・コーガン 視聴
『トラベリン・マン』 リッキー・ネルソン 視聴
『悲しき足音』 スティーヴ・ローレンス 視聴
『デンワでキッス』 ポール・アンカ

『ズビ・ズビ・ズー』 ソフィア・ローレン 視聴
『夢のデイト』 コニー・フランシス 視聴
『涙のムーディ・リバー』 パット・ブーン 視聴
『倖せがいっぱい』 ミーナ・マッツィーニ 視聴
『禁じられた恋のボレロ』 ファルー

『月光のノクターン』 ディック・ジェイコブス楽団 視聴
『夢のカルカッタ』 ローレンス・ウェルク楽団 視聴
『アパッチ』 ヨルゲン・イングマン 視聴
など多種多彩な楽曲がヒットしました。

ヒットチャートにはほとんど無縁でしたが
『祈り』 ロベルト・デルガード楽団

『青い灯影のブルース』 ディック・チャールスワース楽団 視聴
『白い夜霧のブルース』 ビリー・ヴォーン楽団 視聴
などは私の好みの一曲です。

また、
テレビの影響もあって、この年も日本人が日本語でカヴァーした和製ポップスが大流行しました。
ザ・ピーナッツ、坂本九、森山加代子をはじめとして西田佐知子、伊東ゆかり、飯田久彦、そして
年末には弘田三枝子がデビューを果たし、さらには歌謡界から水原弘(禁じられた恋のボレロ)や
小林旭(黒い傷あとのブルース)までもが和製ポップス戦線に参戦しました。
一方で、コニー・フランシスは自身が日本語カヴァーも行ない、以後、本家本元が日本語盤をも
リリースするハシリとなりました。

1961年『今週のベストテン』年間順位

2021-02-17 05:45:41 | ポップス

『ユア・ヒット・パレード』に次いで『今週のベストテン』の年間順位です。

①太陽がいっぱい サウンド・トラック(ソノシート盤)
②峠の幌馬車 ビリー・ヴォーン楽団

③コーヒー・ルンバ ウーゴ・ブランコ楽団

④悲しき少年兵 ジョニー・ディアフィールド

⑤遙かなるアラモ ブラザーズ・フォー
⑥悲しき街角 デル・シャノン
⑦カレンダー・ガール ニール・セダカ

⑧栄光への脱出 パット・ブーン
⑨黒い傷あとのブルース アンリ・ド・パリ楽団

⑩G.I.ブルース エルヴィス・プレスリー
⑩アラスカ魂 ジョニー・ホートン

兵役を終えたプレスリーがいよいよ完全復活し、コニー・フランシス、プレスリー、パット・ブーン、
ポール・アンカ、ニール・セダカによる【一姫四天王】の時代がやてきました。
また、ニュー・スターのブライアン・ハイランド、リッキー・ネルソン、デル・シャノンなどもビッグヒットを
飛ばして多種多様のポピュラー音楽が入り乱れる60年代ポップス黄金期を形成しました。


1961年『ユア・ヒット・パレード』年間順位

2021-02-15 04:06:03 | ポップス

今回は1961年の『ユア・ヒット・パレード』年間順位です。

①栄光への脱出 パット・ブーン

②峠の幌馬車 ビリー・ヴォーン楽団 視聴
③ボーイ・ハント コニー・フランシス

④サレンダー エルヴィス・プレスリー

⑤コーヒー・ルンバ ウーゴ・ブランコ楽団 視聴
⑥悲しき街角 デル・シャノン

⑦G.I.ブルース エルヴィス・プレスリー 視聴
⑧遙かなるアラモ ブラザーズ・フォー

⑨悲しき少年兵 ジョニー・ディアフィールド 視聴
⑩アラスカ魂 ジョニー・ホートン 視聴

この当時は、ジャズ、スタンダード、カントリー・ウエスタン、フォーク、ロックンロール、映画音楽、
ラテン、シャンソン、カンツォーネ、タンゴ、イージーリスニングなどを総称してポピュラー音楽と
いっていた時代で、ヒットチャートも多種多様な楽曲で大いににぎわっていました。
テレビの普及率も50%を超え始め、娯楽の王様が映画からテレビへと移行し始めた頃でしたが、
根強い映画人気によって映画音楽がポピュラー音楽界をリードしていた時代でした。