『ポルトガルの四月』 レス・バクスター楽団

”April In Portugal”　Les Baxter & His Orchestra



原曲は、1947年にポルトガルのジョゼ・カセリャルドが作詞、ラウル・フェロンが作曲したファドの『コインブラ』です。
コインブラ ( Coimbra ) とはポルトガル中央部いある都市の名前で、これをイヴェット・ジローがシャンソンとしてヒットさせ、
アメリカでもジミー・ケネディが英詩を付けています。
1953年のレス・バクスター楽団が大ヒットしたことで、ビック・ダモンやルイ・アームストロング盤などもリリースされました。

↓はレス・バクスター楽団の『ポルトガルの四月』 　YOUTUBEより



この際にイヴェット・ジロー盤も貼っておきます。

”Avril au Portugal”　Yvette Giraud



こちらはセンチメンタルな恋唄です。

Je vais vous raconter
Ce qui m'est arrivé
Sous un ciel où l'été
S'attarde
Histoire d'amoureux
Voyage aventureux
Que pour les jours heureux
Je garde

↓はイヴェット・ジローの『ポルトガルの四月』 　YOUTUBEより

『アルハンブラの思い出』 ナルシソ・イエペスのギター

”Recuerdos de la Alhambra”　Narciso Yepes



作曲者はスペインのロマン派音楽のギタリストであるフランシスコ・タルレガで、彼が1896年にグラナダを
訪れた時に閃いて作られたと言われています。
グラナダの丘に建つアルハンブラ宮殿は赤レンガの建築物で、別称イスラムの赤い城ともいわれていますが、
そんな過去の栄光と繁栄を思い起こさせるような哀愁をおびたロマンチックな名曲です。

↓はナルシソ・イエペスの『アルハンブラの思い出』 　YOUTUBEより

『二つのギター』 アル・カイオラ楽団

”Two Guitars”　Al Caioka Orchestra



原曲はジプシーの娘を唄ったロシア民謡(作詞作曲者不明)で、二つのギターの調べによって何ともいえない悲しさ、
若い男女のやるせない愛情を象徴した舞踏曲です。
アル・カイオラはアメリカ・ニュージャージー州出身のギタリストで、ポール・アンカの『ダイアナ』のギダー・フレーズなど
ロックンロール音楽に携わっていましたが、後に自らのギターをフィチャーした自前の楽団を立ち上げ、『荒野の七人』
『ボナンザ』『落日のシャイアン』『カチューシャ』などのヒットを飛ばしました。
この『二つのギター』も楽団初期の1961年のレコーディングとなっています。

↓はアル・カイオラ楽団の『二つのギター』 　YOUTUBEより

『魅せられしギター』 スリー・サンズ

”Haunted Guitar”　The Three Suns



リー・ウィルソンとガイ・ウッドの共同作曲により1956年に発表されたスリー・サンズのムーディーな名曲です。
スリー・サンズは、アル・ネギンス(ギター)、モーティー・ネギンス(アコーデオン)、アーティー・ダン(オルガン)のトリオで
1939年にフィラデルフィアで結成されています。アーティー・ダンはネギンス兄弟の甥にあたるとのことです。
スリー・サンズのヒット曲といえば、『誇り高き男』『ジェルソミーナ』『グリスビーのブルース』などが有名ですが、
この『魅せられしギター』の初版は日本では映画『誇り高き男』のB面にカップリングされて発売されていました。

↓はスリー・サンズの『魅せられしギター』 　YOUTUBEより

『カナダの夕陽』 ユーゴー・ウィンターハルター楽団

”Canadian Sunset”　Hugo Winterhalter Orchestra



1956年にアトランタ出身の黒人ピアニストのエディ・ヘイウッドが作曲したミリオン・セラーです。
この曲はユーゴー・ウィンターハルターがエディ・ヘイウッドにピアノ・ソロを任せてレコーディングしたもので
ユーゴー・ウィンターハルター楽団の最大のヒット曲となりました。

↓はユーゴー・ウィンターハルター楽団の『カナダの夕陽』 　YOUTUBEより