港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


献立は…  
シネマ・ポップス…ときどきイラスト

映画音楽史(295) 『老人と子供』 1968年公開

2014-11-27 12:05:15 | 映画音楽



『老人と子供』 Le Vieil Homme et L'Enfant (仏) 1968年制作
監督 クロード・ベリ
音楽 ジョルジュ・ドルリュー
主演 クロード … アラン・コーエン
    ペペ … ミシェル・シモン
主題歌 『老人と子供』 ( Le Vieil Homme et L'Enfant ) 演奏・サウンド・トラック

第二次大戦下のナチによるユダヤ人迫害をテーマにしたベリ監督自身の体験を映像化した異色作品。
1943年ドイツ軍占領下のフランスでユダヤ人たちは身分を隠して隠れるように過ごしていた。ユダヤ人の少年クロードの両親は
ユダヤ人狩りを恐れてクロードを田舎に住む知人の老人ぺぺに預ける。ところがぺぺはユダヤ人排斥主義者であった。クロード
は両親から自分がユダヤ人であることを絶対に口外してはならないと言い含められていたためぺぺはクロードをユダヤ人と知ら
ずに受け入れ、日に日に仲良くなっていった。やがてパリが解放されてクロードが両親のもとに戻る日がやって来た。ペペは涙を
流してクロードを見送る。ペペはクロードがユダヤ人であったことを死ぬまで知らないであろう。

主題歌の『老人と子供』はジョルジュ・ドルリューの作曲によるもので、レコードとしては『ひとりぼっちのクロード』というタイトルでも
リリースされていました。映画ではタイトルバックの他、ペペとクロードがブランコで遊ぶシーンやエンディングにも流れていました。

↓はサウンド・トラックの『老人と子供』 YOUTUBEより