港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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シネマ・ポップス…ときどきイラスト

ポップス・ベストテン 1962年6月 その1

2014-05-31 12:51:36 | ポップス

『今週のベストテン』1962年6月2日
①可愛いベイビー コニー・フランシス
②霧の中のジョニー ジョン・レイトン
③トゥナイト サウンド・トラック
④シェーンのテーマ ポール・ウエストン楽団
⑤大人になりたい コニー・フランシス
⑥ブルー・ハワイ エルヴィス・プレスリー
⑦レッツ・ゲット・トゥゲザー ヘイリー・ミルズ
⑧悲しき女学生 パット・ブーン
⑨モスコーの夜は更けて ケニー・ボール楽団
⑩黄色いリボン ジョニー・ハート楽団
⑪ヤング・ワールド リッキー・ネルソン
⑫ローマの恋 サウンド・トラック
⑬ワン・モア・チャンス テディ・ランダッツォ
⑭さらば街角 デル・シャノン
⑮ルイジアナ・ママ ジーン・ピットニー
⑯すてきな16才 ニール・セダカ
⑰ライオンは寝ている トーケンズ
⑱ロッカフラ・ベイビー エルヴィス・プレスリー
⑲花咲く街角 デル・シャノン
⑳アメリカ サウンド・トラック

『今週のヒットレコード』1962年6月3日
①戦場に陽は落ちて リトル・リチャード
②ジョニーの真心 パット・ブーン
③愛してほしいの ポール・アンカ
④ハッピー・ホセ ジャック・ロス楽団
⑤霧の中のジョニー ジョン・レイトン
⑥恋のスーパー伯爵 ジーン・チャンドラー
⑦大人になりたい コニー・フランシス
⑧すてきな16才 ニール・セダカ
⑨ローマの恋 フィルム・シンフォニック楽団
⑩夕焼のトランペット ニニ・ロッソ
⑪ 未発表
⑫好きにならずにいられない エルヴィス・プレスリー
⑬ 未発表
⑭ 未発表
⑮ 未発表

『今週のベストテン』では上位に大きな変動はありませんでしたが、『ルイジアナ・ママ』と
『ワン・モア・チャンス』がベストテンから陥落です。代わって『モスコーの夜は更けて』と
『黄色いリボン』がトップテンに入ってきました。
下位では『戦場に陽は落ちて』が圏外に脱落しました。また20位に映画の影響から
『ウエスト・サイド物語』のサントラ盤『アメリカ』が登場しますが今週限りとなります。
『ウエスト・サイド物語』関連のサントラ盤はこの時期にあちこちの番組でよく流れていましたが
その他の挿入歌は両ベストテン番組には顔を出すことはありませんでした。

『今週のヒットレコード』では、『戦場に陽は落ちて』が驚きのベストワンです。
また2位『ジョニーの真心』3位『愛してほしいの』4位『ハッピー・ホセ』という順位は当時の
ヒットチャートとしてはあまりにも異常で、ユニークを超えて世間と乖離してしまっています。
ベストテンの入替えとしては『夕焼のトランペット』が10位に入り、『好きにならずにいられない』が
陥落し、4月29日から続いていた【一姫四天王】の揃い踏みも終わりました。


ここで過去記事の訂正です。
このブログで紹介しました『今週のベストテン』1962年2月10日~3月10日の間のベスト20
における『ウォークンボーイ』なのですが、古い手元の資料を調べておりましたらこの曲に
関するわずかなデータを見つけることができましたので過去記事の訂正をいたします。
タイトル『ウォークンボーイ』、正しくは『ウォーク・オン・ボーイ』(WALK ON BOY)
唄っていた歌手はポール・ラヴェン(PAUL RAVEN ) です。

↓はポール・ラヴェンの『ウォーク・オン・ボーイ』  YOUTUBEより


2014年1月11日付の当ブログで『誰のどんな曲なのか全く記憶がありません』と記述して
いますが、幽かに聞いたことがありそうな感じはするのですがやはり記憶は蘇りませんでした。


映画音楽史(142) 『片目のジャック』 1961年公開

2014-05-30 01:42:25 | 映画音楽



『片目のジャック』 One-Eyed Jacks (米) 1960年制作
監督 マーロン・ブランド
音楽 エルマー・バーンスタイン
主演 リオ … マーロン・ブランド
    ダッド・ロングワース … カール・マルデン
    マリア … カテイ・フラドー
    ルイザ … ピナ・ペリサー
主題歌 『片目のジャック』 ( The Ballad Of The One Eyed Jack ) 唄・ジョニー・バーネット

原作はチャールズ・ニーダーの小説で、のちにブームとなったマカロニ・ウエスタンに強い影響を与えた西部劇。
リオとダッドは銀行強盗に成功して山中に逃げた。しかしダッドの裏切りで金を持ち逃げされリオは逮捕される。
数年後、リオは獄中に知り合ったモデストと脱獄し、悪党二人を加えてモントレーで一仕事を企む。しかしその町の
保安官はリオを裏切ったダッドであった。ダッドと再会したリオは昔のことは許すと告げる。そんな時、リオは町の
ならず者に喧嘩を売られ男を射殺してしまった。保安官のダッドはリオを鞭打ちさらに拳を砕いて町から追放した。
拳銃を握れなくなったリオはようやく傷を癒し再び町に戻ってダッドと対決する。

主題歌の『片目のジャック』の作詞・作曲はマッケイラ・モーガンですが、この曲もインスパイア・テーマで、実際に
映画では使われておりません。この曲も『コマンチェロ』と同様にレコードジャケットに映画のイラストが使用され、
この映画の主題歌として扱われています。

A one-eyed Jack rode to Monterey
in the heat of the blazing sun.
When Sheriff Longworth saw Kid Rio,
he strapped on his fast gun.

↓はジョニー・バーネットの『片目のジャック』 YOUTUBEより


映画音楽史(141) 『コマンチェロ』 1961年公開

2014-05-29 00:18:58 | 映画音楽



『コマンチェロ』 The Comancheros (米) 1961年制作
監督 マイケル・カーティス
音楽 エルマー・バーンスタイン
主演 カッター … ジョン・ウェイン
    リグレット … スチュアート・ホイットマン
    パイラー … イナ・バリン
    クロウ … リー・マーヴィン
主題歌 『コマンチェロ』 ( The Comancheros ) 唄・クロード・キング

原作はポール・I・ウェルマンの小説でコマンチ族に武器を密売する組織とテキサス警備隊との戦いを描いた西部劇。
テキサス警備隊のカッター大尉はリグレットを違法な決闘をした罪で逮捕したものの逃走される。その後カッターは
武器をインデアンに密売する組織のコマンチェロ団に潜入する任務に就く。しかし身元が割れて危うくなったところを
再会したリグレットに救われる。友情が芽生えた二人は協力して一味のアジトに突入するが再び危機にさらされる。
しかし首領の娘でリグレットに恋したパイラーに助けられた。警備隊の援軍のおかげで組織団を壊滅したカッターは、
リグレットとパイラーの幸せを祈りながら次の任務に旅立つ。

クロード・キングが唄ったメキシカン調の『コマンチェロ』の作詞・作曲はティルマン・フランクスですが、この曲は
この映画に誘発されて書かれたいわゆるインスパイア・テーマです。しかしながらこの曲のレコードジャケットに
ジョン・ウェインの映画のスチールが使用され、またこの映画の主題歌だということで取扱われました。

The Comancheros're takin' this land
the Comancheros're takin' this land
Paul Regret of New Orleans a fast man with a gun
Didn't want to go but he had to run
when he shot down the judge's son
Yes he shot Judge Moebeam's son

↓はクロード・キングの『コマンチェロ』 YOUTUBEより


映画音楽史(140) 『燃える平原児』 1961年公開

2014-05-28 00:38:16 | 映画音楽



『燃える平原児』 Flaming Star (米) 1960年制作
監督 ドン・シーゲル
音楽 シリル・J・モックリッジ
主演 ペイサー … エルヴィス・プレスリー
    ロスリン … バーバラ・イーデン
    クリント … スティーヴ・フォレスト
    バートン … ジョン・マッキンタイア
    ネディ … ドロレス・デル・リオ
主題歌 『燃える平原児』 ( Flaming Star ) 唄・エルヴィス・プレスリー

除隊後第二作目となるプレスリー映画で、インデアンとの混血児を主演した本格西部劇。
牧場主バートンのとインデアンの母との間に生まれた次男坊のペイサーは白人たちに迫害されて一時は
インデアンの仲間に加わるが、約束を破った酋長に父親を殺され、長男も深手を負わされた。ペイサーは死を
覚悟してインデアンとの対決にのぞむ。

ウエスタン調の主題歌の『燃える平原児』の作詞・作曲はシド・ウェインとシャーマン・エドワーズの共作です。
映画ではタイトルバックとエンディングに使われていますが、プレスリー映画としては珍しく主題歌一曲のみで
いつものような挿入歌はありません。プレスリーが俳優業に専念したいという意思の表れでしたが次作以降は
再び単純な音楽映画の世界に逆戻りしてしまいました。
また、レコードも大きなヒットにはなりませんでした。

Ev'ry man has a flaming star
A flaming star over his shoulder
And when a man sees his flaming star
He knows his time, his time has come

↓はエルヴィス・プレスリーの『燃える平原児』 YOUTUBEより



映画音楽史(139) 『荒野の七人』 1961年公開

2014-05-27 09:59:17 | 映画音楽



『荒野の七人』 The Magnificent seven (米) 1960年制作
監督 ジョン・スタージェス
音楽 エルマー・バーンスタイン
主演 クリス … ユル・ブリンナー
    ヴィン … スティーヴ・マクィーン
    チコ … ホルスト・ブッフホルツ
    オラリー … チャールズ・ブロンソン
    ブリット … ジェームズ・コバーン
    リー … ロバート・ヴォーン
    ハリーラック … ブラッド・デクスター
    カルヴェラ … イーライ・ウォーラック
    ペトラ … ロセンダ・モンテロス
主題歌 『荒野の七人』 ( The Magnificent seven ) 演奏・サウンドトラック

黒澤明監督の「七人の侍」のハリウッド版で、舞台をメキシコに変えた痛快西部劇。
アメリカの国境に近いメキシコの農村イスカトランでは度重なるカルヴェラの率いる野盗の略奪に苦しんでいた。
村人たちは自衛のためになけなしの金をはたいてガンマンを用心棒として雇うことになった。冷静な頭脳とガン
捌きの達人リーダーのクリスは相棒となったヴィンと共に仲間を集める。クリスの旧友であるハリー、ナイフの
名人ブリット、インテリ崩れの早打ちリー、西部の鉄人オラリーに若いチコも加わった七人で村を守ることになった。
やがて収穫期になり群盗たちが農村を襲う。七人は敢然と立ち向かい群盗を全滅させたが、仲間も四人失った。
仕事を終えたクリスとヴィンは村を去ったがチコは仲良しの村娘ペトラとこの村で暮らす決意をする。

ダイナミックな主題歌の『荒野の七人』はエルマー・バーンスタインの作曲で、映画のタイトルバックやエンディング
など随所につ流れており、この映画の続編として作られた『続・荒野の七人』や『新・荒野の七人』の主題歌としても
使用されています。
サントラ盤はエルマー・バーンスタイン楽団ですが、日本ではサントラ盤よりもアル・カイオラ楽団でヒットしました。


↓はサウンドトラック盤の『荒野の七人』 YOUTUBEより