港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


献立は…  
シネマ・ポップス…ときどきイラスト

1965年 『涙のシャンソン日記』 フランス・ギャル

2015-08-31 15:17:18 | 続・60年代ポップス変遷史

”Attends ou va t'en” France Gall



『夢みるシャンソン人形』のセルジュ・ゲンスブールの作詞・作曲によるフランス・ギャルの第2弾で、彼女の人気を
決定づける楽曲となりました。
原題の”Attends ou va t'en”は訳すれば 「待って、でなければ行って」 という意味で、なんらシャンソン日記との
関連はありません。前作がヒットしたためにレコード会社が無理につけた邦題なのでしょう。

À peine sorti de la nuit
À peine né d'hier
C'est la guerre
Attends demain
On verra bien
Qui gagne et qui perd

↓はフランス・ギャルの『涙のシャンソン日記』 YOUTUBEより



1965年 『いそしぎ』 アストラッド・ジルベルト

2015-08-30 15:23:39 | 続・60年代ポップス変遷史

”The Shadow of Your Smile” Astrud Gilberto



1965年公開のアメリカ映画『いそしぎ (The Sandpiper)』の主題歌です。
作曲はジャズ畑出身のジョニー・マンデルで、これにポール・フランシス・ウェブスターが詩を付けた名曲です。
レコードとしては、ブレンダ・リー、トニー・ベネット、アンディ・ウイリアムス、フランク・シナトラ、ペギー・リーなどが
こぞって競演してスタンダード・ナンバーとなりました。
個人的な好みですが、私がサントラ盤よりも先に耳にしたアストラッド・ジルベルトのアンニュイな歌唱が群を
抜いているように思います。

The shadow of your smile
When you are gone
Will color all my dreams
And light the dawn
Look into my eyes
My love and see
All the lovely things
You are to me

↓はアストラッド・ジルベルトの『いそしぎ』 YOUTUBEより





1965年 『ラバーズ・コンチェルト』 トーイズ

2015-08-29 14:07:45 | 続・60年代ポップス変遷史

”A Lovers Concerto” The Toys



この曲はセバスチャン・バッハの『アンナ・マグダレーナの音楽手帳』の中の一曲をアダプトしたもので
デニー・ランデルとサンディー・リンザーがアレンジ、トーイズが唄って1965年11月に全米2位を記録し、
翌年にはサラ・ヴォーンもレコーディングして日本でも両者が競うヒットになりました。

How gentle is the rain
That falls softly on the meadow,
Birds high up the trees
Serenade the clouds with their melodies
Oh, see there beyond the hill,
The bright colors of the rainbow.
Some magic from above
Made this day for us just to fall in love

↓はトーイズの『ラバーズ・コンチェルト』 YOUTUBEより



↓はサラ・ヴォーンの『ラバーズ・コンチェルト』 YOUTUBEより


1965年 『夜空のトランペット』 ニニ・ロッソのトランペット

2015-08-28 11:18:12 | 続・60年代ポップス変遷史

”Il Silenzio” Nini Rosso



ニニ・ロッソは1926年トリノ生まれで、サーカス一座のトランペッターであった父親の影響を受けてトランペットに
なじみ、学生時代はデキシーランド・ジャズのバンドを組んで活躍していたようです。
やがて、イタリアの映画音楽家アルマンド・トロヴァヨーリに認められて『夕焼けのトランペット』をヒットさせます。
次いで映画『前進か死か』の主題歌『さすらいのマーチ』では哀愁をおびた演奏でムード・トランぺッターの第一人者
となりました。上記の他に『さすらいのトランペット』『さすらいのピエロ』などの小品を発表しましたが、1965年には
ニニ・ロッソとエルモ・ブレッツァが共作した『夜空のトランペット』がリリースされると世界的大ヒット曲となりました。
日本では1965年11月から翌年の4月にかけてのロングヒットでした。

"Buonanotte amore 
Ti rivedro nei miei sogni 
Buananotte a te che sei lontano"

↓はニニ・ロッソの『夜空のトランペット』 YOUTUBEより


YOUTUBEにUPされていたニニ・ロッソの動画が削除されて良い音源がありません。

1965年 『そよ風に乗って』 マジョリー・ノエル

2015-08-27 11:17:10 | 続・60年代ポップス変遷史

”Dans Le Meme Wagon” Marjorie Noel



マジョリー・ノエルは本名がフランソワーズ・ニヴォなのですが、誕生日が12月25日だったので、芸名をノエル
(クリスマス)としたそうです。1965年のユーロヴィジョン・コンテストに『慕情の季節』で出場して入賞を果たして
注目を浴び、続く『そよ風に乗って』が大ヒットになりました。
軽快なこの曲はエディ・マルネ作詞、ギイ・マジャンタ作曲によるもので、原題は「同じ汽車に乗って」。
列車に乗った少女がそこで出会った男の子に淡い気持ちを抱くという内容です。
日本で発売されたレコードではB面に前述の『慕情の季節』がカップリングされていました。

Nous voyageons dans le même wagon
Tous les deux (Tous les deux)
Et nous allons dans la même direction
Tous les deux (Tous les deux)
Mais moi, je ne te connais pas
Et toi, tu ne me connais pas
Pourtant dans peu de tempt ça changera

↓はマジョリー・ノエルの『そよ風に乗って』 YOUTUBEより


マジョリー・ノエルの日本語ヴァージョンもリリースされましたが、日本語があまりにもお粗末で聞くに堪えません。