またもやブログ更新が滞ってしまいました。
日本に戻って、何だかやることが多くて・・・。
ま、言い訳せずに、ボチボチ頑張ろうかと思います。
さて、今回は巷を賑わせている中国株式市場の状況について。
筆者、リーマンショック当時まで中国株を嗜んだことがあるが、最近は全く売買に参加していない。
あまり株式運用をしない方々には分からないと思うが、株式の売買って結構大変な作業。適当に買うと痛い目に遭うので。。。
特に中国株の場合、手数料が国内株と比べると割高になるので、ある程度の期間は保有しないと割に合わないということになる。
しかも、日本に居ると、中国経済や個別企業の業績を知る機会が少ないので、さらに大変!本気で儲けようと思ったら、サイト検索に燃えないといけないハメに。
ちょっと長くなりましたが、要は株式で利益を出すのは大変なんです。当たり前のことですが。。。
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余談はさておき、最近、中国株の調子がおかしい。
リーマンショック前までは、中国株もご多分に漏れず、上昇一途を辿っていた。
いや、ある意味では、どの国よりも上昇が激しかったと言っても過言ではないだろう。
当時の中国株式市場では、国有企業改革の一環として民営化が推し進められていたこともあり、次から次へと大型企業のIPO(新規上場)が相次ぎ、利益が利益を生むという循環が起きていた。
しかし、こうした足腰の弱い相場は長くは続かない。
リーマンショックの発生と同時に、中国株式市場は一気に冷え込み、その投資熱は現物である不動産へと向かうことになった。
これが、日本で盛んに取り上げられる「中国不動産バブル」の一因とも言える。
日本でも投資指南役として名を馳せた邱永漢(故人)が中国株を推奨し、中国での起業を薦めたのも、ちょうどこのころ。
ある意味、この視点は当たっていたでしょうね。ソコソコ成功している日本人起業家が見受けられますので。
ここ数年、低迷を続けつつも、2012年は緩やかに上昇の傾向を見せていた中国株式市場が一気に下方へと動き始めたのは、あるニュースがきっかけだった。
それは、銀行間取引の短期金利が十数%へと急上昇したこと。
とりわけ、中国本土市場は深刻で、上海総合指数が2013年になって初めて2000の大台を割り込み、1900近辺まで下落。
一時的ではあるが、二日連続で5%超の下落を記録するという急降下ぶりには、筆者も少し驚いた。
ここ二日で2000近くまで押し戻してきているが。。。
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株式市場急落の本当の原因は何なのか・・・?
これは、まさに新政権の政策の方向性を見出だせない、あるいは国内の金融問題が最悪の事態を連想させるほどまで悪化していることが背景にあるのだろう。
中国は、前政権のとき、本質的な改革を先送りしてきた。
その結果、中国に流れ込む大量のホットマネーを制御することが出来ず、結果として企業は右肩上がりの経済を想定した過剰な投資を繰り広げることに。
そして、気が付けば、どの分野でも生産過剰の状況となってしまい、こえrがまた企業収益の悪化を生むという悪循環を迎えている。
そのため、市場関係者は、今度こそ中国政府が本気で痛みを伴う改革をするのでは・・・との想いを抱くのは不思議ではない。
実際のところ、中国は他の国とは違って中国共産党一党独裁の国。その気になれば、一定の正義を振りかざしさえすれば、大胆な政策を打つことが可能なのだから。。。
ただ、筆者が気になるのは、中国企業の先行きにあまり期待が持てないこと。
中国株ブームに沸いていた頃、かなりの割合の企業が「何十%の増益が見込まれるか?」という視点で銘柄推奨が行われていた。しかも、今後数年にわたってという視点で。
いまは、こうした企業が非常に少なくなっており、魅力的と思える銘柄が少なくなっていると感じるのだ。ここは、中国経済の活況ぶりを伝えるメディアとのズレなのかも知れない。つまり、売り上げは伸びるが、利益は思ったほど伸びていないということではないか・・・と。
結局のところ、先進国の技術の模倣と大胆な投資、薄利多売というビジネスモデルでは持続的な成長は見込めないということだろう。
株式相場は、経済の先行きを示すものとも言われる。
中国株式市場の行方は、中国経済の大部分を形成する国有企業が、市場原理に基づいた健全な経営へとシフトできるかに掛かっているのではなかろうか。
先進国の株式相場にも影響を与えるほどまでになった中国株式市場。
その変革の行方は、もはや中国だけの問題ではないということを肝に銘ずるべきだろう。
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