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親知らずからiPS細胞 2010-9-27神戸新聞夕刊

2010年09月29日 07時29分54秒 | Weblog
2010-9-27神戸新聞の夕刊に親知らずからiPS細胞という見出しで記事が
書かれていました。

記事の内容を要約すると下記のとおりである。
「尼崎市の産業技術総合研究所のチームが親知らずのもとになる「歯胚」の細胞から
さまざまな細胞になるとされる人工多能性幹細胞(iPS細胞)を従来の皮膚細胞からの
作成と比較して100倍以上の効率で作成することに成功し27日に発表した。
できたiPS細胞から腸や軟骨、神経、心筋の細胞ができることも確認した。

チームの小田泰昭さんは「抜歯の際に捨てられていた親知らずの歯胚組織から
安全なiPS細胞を効率よく作れた。
再生医療に必要な細胞バンクの設立に貢献できる」としている。

チームは凍結保存していた10代の3人の歯胚細胞から、効率を上げるのに使用される、
がん遺伝子cMycなしでiPS細胞を作製。cMycを使わない場合、皮膚の細胞では
0・001%以下の効率が、歯胚では0・1%以上のものもあった。

 同じ歯胚からとった細胞でも、PAXIP1という遺伝子が活発に働いている細胞からは
iPS細胞が特に作りやすかった。今後、この遺伝子を解析し、iPS細胞が効率良くできる
仕組みの解明を目指す。」

日経新聞をはじめ各紙でも同様の報道がされているので上記記事を補完する部分のみを
ピックアップしておきます、
1)間葉系細胞を1個ずつに分けてiPS細胞を作ると、細胞によって作製効率に差があった。
  高効率のケースでは皮膚から同様の手法で作る際の100倍以上に相当する
  0.05~0.2%程度となった
2)特定の遺伝子が強く働いていることも分かった。。(1)2)は日経電子版)

この内容については米国のJournal of Biological Chemistry9月17日号
掲載されています。

News guide USのサイトにも詳しく解説されています。

神戸市には理化学研究所を核とした先端医療の研究拠点がありさらに
今回紹介された尼崎市の産業技術研究所の研究もありこの分野で上手く
連携してよりSpeedyな研究が進むことを期待します。



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