山陽電気鉄道(山陽電車)は2022年3月7日、神戸市垂水区にある旧「舞子ホテル」の
土地・建物を売却すると発表した。3月24日に引き渡す予定。売却額は非公表。
譲渡益67億4000万円を2022年3月期に特別利益として計上し、同期の連結純利益の予想を
2021年3月期の14倍の57億円(従来予想は12億円)に上方修正した。
以上は日経新聞電子版(2022年3月7日)より要約
舞子ホテルは大正7年(1918)に日下部汽船迎賓館兼日下部久太郎別邸として
明石海峡を一望できる高台に建設されました。その後増築され昭和17(1942)舞子ホテル
として開業そして戦後はGHQに接収されアメリカ軍将校用宿舎として使用されました。
その後、山陽電鉄が所有していましたが、2019年12月に経営難を理由に休館。
2022年3月、長谷工コーポレーションに売却されました。
明石海峡を一望できる高台に建設されました。その後増築され昭和17(1942)舞子ホテル
として開業そして戦後はGHQに接収されアメリカ軍将校用宿舎として使用されました。
その後、山陽電鉄が所有していましたが、2019年12月に経営難を理由に休館。
2022年3月、長谷工コーポレーションに売却されました。
また、インターネットの情報では2022年9月頃から解体工事が始まっており、2022年11月までに
完全に取り壊され、跡地には10階建て356戸が入居するマンションが建つとのこと。
完全に取り壊され、跡地には10階建て356戸が入居するマンションが建つとのこと。
更地になった写真(2023年5月12日 撮影)を含めブログも作成しています。(下記リンク)
山陽電鉄グループでは半世紀の時を歩み続けた舞子ホテルへの敬意と、愛してくださった
方々への敬意を込めてその軌跡を辿る再現コーナーを山陽電車本社ビル1階に
設置されました。
2024年2月29日、現地(山陽電車本社)を訪問し、写真を撮ってきましたので紹介します。
山陽電車の展示については「神戸垂水おもちゃ箱」(下記リンク)を観て知りました。
山陽電車本社の基本情報
住所:神戸市長田区御屋敷通3丁目1番1号
TEL:078-612-2630
開館時間 平日 9:00~17:00
TEL:078-612-2630
開館時間 平日 9:00~17:00
アクセス:山陽電車西代駅から徒歩1分位
所在地のGoogleマップを添付しておきます。
上の2枚の写真は本館の洋館1階の応接室を再現したコーナーの遠景
撮影:2024-2-29
上の2枚の写真は2階への階段及びフクロウの木彫り飾り
上の写真は2枚の応接室の近景 扁額には「舞子帆照」と書かれています。
上の2枚の写真は違うアングルからの舞子ホテル応接室の近景
応接具は日下部久太郎氏が自らシンガポールで買い入れたと言われています。
舞子ホテル東立面図
文字が読み難いのでそのまま転記しておきます。
舞子ホテルの建物配置
東面する洋館をホテル正面玄関とし、これに続く西側の和館に宴会や儀礼用に
使用される大広間棟と桐の間が設けられた本館(和館)、そして本館の北側に
客室として昭和15年(1940)に建設された新館(和館)で構成されている。
所在地:神戸市垂水区舞子台2丁目
敷地面積:15,472.63㎡(登記記録表示面積)
建物構造:煉瓦造瓦葺3階地下1階
延床面積:1535.55㎡(登記記録表示面積)
建築時期:大正8年(1919)
写真パネル展示
1.本館(洋館):
簡潔で機能を重視した形体と唯一無二のデザイン性がユーゲントシュティルの特徴
2.日本庭園:
小川治兵衛による庭園。ガーデン挙式やパーティなども行われていた。
3.新館 菖蒲の間:
ホテルの営業開始時に新設された新館の客間
4.舞子ホテル上空からの航空写真:
創建当時からの敷地。建物は木立につつまれ静謐とした時間に守られる
5.応接室:
戦前の洋館で家具やインテリアが保存されているのは希少といわれる。
6.玄関前のステンドグラス:
創建当時はヨットがテーマのデザインだったという
7.洋館2階・薔薇の間のステンドグラス:
月を背景にしたフクロウのデザイン。フクロウは夜の航海を守る守護神とされている。
8.結婚式場・宴会場:
舞子ホテル平面図
3F
2F
1F
地階
地階には浴場がありました。
棟札
上の写真は棟札の展示 上側が本館、下側が新館
上の写真は本館棟札の説明パネル
大正7年(1918)12月2日に棟上げされたことが判ります
上の写真は新館の棟札の説明パネル 昭和15年(1940)5月吉日に棟上げ
神戸建築百選’93
上の2枚の写真は神戸建築百選’93の認定書と説明パネル
ひょうごの近代住宅100選
上の写真は「ひょうごの近代住宅100選」の認定書と説明パネル
山陽電気鉄道本社ビル
上の写真は山陽電鉄(山陽電車)の本社ビルの外観です。
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