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視点・論点「北朝鮮は何を狙っているか」 By 道下徳成 政策研究大学院大学教授 on 2017-9-15

2017年09月21日 05時56分11秒 | Weblog
2017年9月15日、NHKテレビ 視点・論点で表題のテーマで道下徳成氏が話されました
話された内容を私なりに整理してみました。

北朝鮮の核・ミサイル開発の目的

北朝鮮の核・ミサイル開発の目的について次の4つの可能性を指摘
 1)米からの攻撃を防ぐため(平時の抑止)
   Peace time Deterrence

 2)韓国との戦争が起こった時、米や日が韓国を助けられないようにする(戦時抑止)

 3)韓国に対して限定的な攻撃を行う

 4)日米との関係改善を狙った瀬戸際外交


1)米からの攻撃を防ぐため


これまで米国が北朝鮮に対して敵視政策に対抗するために核・ミサイル開発をするのだと
北朝鮮は主張してきています。米国からの攻撃を抑止するために核・ミサイル開発が必要

しかし、これまでの北朝鮮の行動を見るとこの可能性は低い

2)韓国との戦争が起こった時、米や日が韓国を助けられないようにする


北朝鮮と韓国が戦争になった時、日本の米軍基地に米軍が派遣増強され自衛隊も米軍に協力
して韓国軍を支援するようになっています。集団的自衛権が成立したことにより
後方支援ばかりでなく、より重要性の高い、機雷掃海などの任務を担うことになります。
このような事態になった場合。北朝鮮は米国や日本に対して核攻撃をすると脅しをかけて
韓国軍への支援を止めるように要求してくるとおもわれます。
北朝鮮が今や対韓国のスカッドミサイルだけでなく日本が射程に入るノドン、さらに米国を
ターゲットにしたICBMや潜水艦巡行ミサイルがほぼ実戦配備状況にある今、米国や日本の
指導者が国民の反対非難を退け戦争に入る可能性は低い。
もし戦争になった場合北朝鮮も多大な被害を被ることになります。
北朝鮮が戦争を念頭に置いて核・ミサイル開発を進めているとまでは言えないでしょう。

3)韓国に対して限定的な攻撃を行う



この可能性が一番高く最も懸念されるオプションである。

韓国のみが北朝鮮の体制を崩壊させ、吸収し、統一する意思と能力を持っている。
レジウムチェンジは金正恩が最も恐れていることである。北朝鮮は、体制を脅かす韓国を
弱体化させるために韓国、特にソウル周辺の密集地を攻撃し韓国の経済基盤を崩壊させる
為に韓国に限定的攻撃をする可能性が高いのである。韓国から仮に反撃を受けても
北朝鮮の失うものに比較して韓国の方が圧倒的に被害が大きい

4)日米との関係改善を狙った瀬戸際外交



過去に北朝鮮が行ってきた瀬戸際外交で下記のような合意実績があります。

1994年には米朝間で枠組み合意が結ばれました。北朝鮮がプルトニウム型の核兵器開発を
凍結する代わりに、アメリカ、韓国、日本が重油や軽水炉を提供するというものでした。
25億ドル規模の経済援助が行われ8年間は核兵器開発の凍結が行われました。
しかしこの合意もブッシュ政権時代に秘密裏にウラン型の核開発を行っていたという
裏切り行為が発覚し、米朝関係は悪化します。

2007年にも六ケ国協議の結果、北朝鮮が核開発を凍結するのと引き換えに、関係各国が重油
などの援助を提供するとの合意が結ばれました。
米国、ロシア、中国、韓国からの援助規模は4.3億ドル
合意では全ての核施設を「無能力化」することを条件にしていたにも関わらず、北朝鮮は
うやむやにして、どうもちゃんと合意を履行しなかった。この背景には、2008年の夏に
金正日が脳卒中で倒れたことで内政が混乱して、外交どころではなくなっていたことも
影響していると考えられる。
そうは言っても6年間は核開発が停止されていたと考えられます。


北朝鮮問題に対処するための手段


道下教授は今後の北朝鮮問題対処のアクションとして下記の3点を挙げられました

1)強力な制裁

2)有効な防衛力

3)巧妙な対話戦略



参考サイト:NHKのhttp://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/279800.html

      Livedoor ニュース BLOGOS  http://blogos.com/article/220952/?p=1

     









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