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神戸市立博物館に展示の国産1号パーマネント機と紺谷すみ on 2020-6-12

2020年06月20日 05時39分23秒 | 神戸情報

2020年6月12日、JRを2.5か月ぶりに利用し三宮に出かけていました。

その時に、神戸市立博物館の常設展示を見てきました。

その中から、本日は国産1号のパーマネント機を紹介します。

 

上の2枚の写真は神戸市立博物館に展示されている国産1号機のパーマネント機

説明書きをそのまま引用記載します。

国産第1号パーマネント機

西洋の技術を研究して国産化

昭和9年(1934)

初めて日本で製造されたパーマネント機で、神戸において開発

されました。特許も取得されています。

Domestic production of Western technology

The first permanent wave machine manufactured in Japan was developed in Kobe.

A patent was also secured for the design.

パーマネント国産機の開発は神戸市灘区桜口町の村瀬己之市氏や元町の坪内好一氏らが考案し

特許も取得しています。

これからはパーマネントに関する用語解説と神戸に初めて輸入されたパーマネント機

とその技法を初めて習得した紺谷すみのお話です。

パーマネントはパーマネントウエーブ (permanent wave)の略語で単にパーマと
呼ばれる場合もあります。毛髪に化学反応を用いて人工的な縮毛を形成する美容
技術、もしくはそれによって得られる髪型のことである。
ヘアーアイロンやヘアドライヤーで作る一時的なウェーブに対し、水に濡らしても
「半永久的 (permanent) に形の崩れないウェーブ」という意味で生まれた用語

近代のパーマネントは、1905年にドイツ人チャールズ・ネッスラーがロンドンで発表
したのが始まりのようだ。日本では、1915年(大正4年)から流行しはじめたが、
最初はコテでウェーブをつけたものだった。1923年(大正12年)、神戸の紺谷すみ
がアメリカから機械を輸入して、スパイラル式のパーマをはじめた。
昭和初期に断髪が流行したが、この断髪にウェーブをかけることがはやり、
パーマは全国に広まった。

コールドパーマは、1936年イギリス人ジョン・スピークマンによって発明されたが、
1946年(昭和21年)日本にも輸入された。


これから用いる画像は市民グラフ こうべ No.240 1992.10より使用します。

大正12年(1923)アメリカのエンプレス父子がパーマネント機械一式を持って
日本へ技術の伝播とパーマネント機械の売り込みに来た。当初、東京での売り込み
を予定していたが9月1日の関東大震災のニュースを得て、急遽横浜港から神戸港
に行先を変更した。日本で最初にパーメネント技術を習ったのは紺谷すみである。
紺谷すみは資料によっては紺谷寿美子と記載。紺谷すみの夫の紺谷安太郎は当時
海岸通りにあったオリエンタルホテルで理髪店を営業していたことから、以前より
紺谷寿美子はパーマネントという新しい技術の情報を持っていた。
パーマネントは一度かけると半年もつという評判から紺谷すみはエンプレスさんが
持ち込んだパーマ機を購入し、技術の手ほどきを受けた。

紺谷スミはパーマネントの技術を外国人にも満足してもらうため昭和2年(1927)
50歳近い年齢で本場のヨーロッパで勉強しようと思い立ち、貨物船に乗って
フランスに渡った。パリのエコール・テクニークで技術を学んだ。

帰国後は、三宮で紺谷美容倶楽部を開き、初めは外国人の客が多かったが、
ハイカラ文化を好む神戸の女性の間でも広がった。
その後、国産のパーマネント機の開発などによって、全国的に普及した。

ここからまた神戸市立博物館に展示の説明でファッションの変化に関して

次のように解説されています。

開港後、男性の洋服と靴の着用は政府官吏などから始まり、明治時代の中期には

一定の広がりを見せました。対して、女性の洋装化にはより長い時間が必要でした。

明治時代中期から、和服にも洋服にも合う髪型「束髪(そくはつ)」の推進が始まり

ましたが、洋服を着用していたのは西洋人や上流の婦人に限られていました。女性の

洋装が一般に普及したのは、大正時代になってからのことです。

 

最後に、神戸市立博物館のエントランスホールを2階から撮った写真を添付して

筆を置きます。

コートールド美術館展は中止となっています。


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