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垂水日向遺跡

2016年03月30日 06時06分00秒 | 神戸情報
レバンテ1番館の地下に展示コーナーが設けられ垂水日向遺跡が紹介されています。
本日は展示コーナーを中心に垂水日向遺跡について写真紹介していきます。

垂水日向遺跡の所在地:神戸市垂水区日向1丁目3、5、6番地
            (1,3,4次の調査地点)

遺物としては縄文時代及び古墳時代後期、奈良時代以降のものが出土しています。


平成4年(1992)神戸市教育委員会と(財)神戸市スポーツ教育公社が刊行した
  垂水日向遺跡 第1,3,4次調査より要点をピックアップした。

1.調査の経過
1次調査  現レバンテ弐番館(垂水区役所の建物)、レバンテ参番館の地下
        昭和62年(1987)        1,500㎡のA地区
        昭和63年(1988) 4月以降  1,360㎡のB地区
                   10月以降    840㎡のC地区
        平成元年(1989) 4月   A地区の東 100㎡のD地区
         縄文時代の人間の足跡
         縄文時代の流木(洪水砂層)
         平安~鎌倉時代の建物跡 
         江戸~明治 陶磁器、蛸壺

  3次調査 平成2年(1990)10月15日から12月7日
          1次調査の北西     
           アカホヤ火山灰層が確認された
            文時代の中、後期の遺物、流木が出土
           (かなり大規模な川の氾濫があったものと推定される。

  4次調査 垂水センター街アーケード東側の入口附近で
         平成2年(1990)11月13日~12月25日 
         18層~36層アカホヤ火山灰層が確認された



上の写真はレバンテ1番館の地下の展示コーナー遠景


上の写真は現地の説明板



上の写真は土の堆積断面 説明パネル
ちょっと判り難いので報告書より断面の解説したものを添付しておきます。






1.縄文時代の遺構

上の写真はアカホヤ火山灰です。アカホヤ火山とは鹿児島沖の海底火山で
約6,400年前に噴火したもので垂水の日向地区でも約10cmの堆積層がある。



上の写真は発掘された4,500年前の流木と説明パネル


上の写真は発掘された4,500年前の葉っぱと説明パネル


上の写真は縄文人の足跡
報告書には動物の足跡も確認されています。

展示はされていませんがさざ波の跡(漣痕)も確認されています

2.弥生時代の遺構

上の写真は弥生時代の土器

3.平安時代の遺構




上の写真は平安時代の発掘物と説明パネル

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上の2枚の写真は神戸市埋蔵文化財センターに保管されている垂水日向遺跡から
出土した土器です。
甕型土器、壷型土器、小型丸底壷、器台、高杯型土器、杯型の手捏ね土器

縄文時代、古墳時代後期から江戸時代のものまで多数の土器が出土したようである。








上の写真は立命館大学(地理学) 助教授の高橋学氏による遺跡周辺の地下構造
の解析でこの結果この地域の地勢がどのように変化していったか推定できる




上の2枚の写真は1,3,4次の調査地点の昭和62年(1987)~昭和63年(1988)前後の
様子




上の2枚の写真は1,3,4次の調査地点の昭和62年(1987)~昭和63年(1988)前後の
様子(遠景)





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