2022年2月11日、神戸市北区淡河町の淡河八幡神社で鎌倉時代の1223年から続くと
される伝統行事「御弓(おゆみ)神事」が行われた。今回は800年の節目の時で
例年は同神事は昼間に行われるが2022年は原点に回帰して中世と同じ夜に実施されました。
兵庫県指定の重要無形民俗文化財。一年の無病息災や五穀豊穣を祈願し、的に「鬼」
の文字を書き、墨で塗りつぶす「鬼封じ」をした後、神矢で的の「隠れ鬼」を4人の
武者姿の射手が射貫く伝統行事である。
貞応2年(1223)、北条氏が承久の乱で勝利し西に進出する際、守護神と崇拝の武勇の神
「鶴岡八幡宮、応神天皇の御霊」を淡河八幡宮に分祀された。闇夜で、境内の邪悪を弓矢で
祓い清めた事が神事の始まりとされています。
貞応2年(1223)と言えば現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主演、北条義時
が執権であった時代である。
上の写真は神戸新聞に掲載された案内である。
詳細の行事内容は下記のとおりです。(2022年2月11日実施)
正午 八幡神社集合→不動渓谷
午後1時 不動渓谷での禊
午後3時 鎌倉武士の蹲(つくばい)演武
36人大的射(大的射は延宝5年(1677)文書に記載)
午後5時 祈年祭 祭典
午後5時半 鬼封じの儀
午後6時~ 御弓神事 第1組目 奉納
次いで2組目 奉納
午後7時半 神事納め 厄除け餅配布
当日、私は現地に行かなかったのでYoutube動画で紹介されたものをGooで共有させていただきました。
令和4年2月11日 淡河八幡神社御弓神事
令和4年2月11日 淡河八幡神社 御弓神事
令和4年2月11日 淡河八幡神社御弓神事
御弓神事演舞(解説付き)
御弓神事演舞(解説付き)②
以下は例年の御弓神事の様子です。
平成31年 淡河八幡神社 御弓神事
淡河町八幡神社 御弓神事
最後に淡河八幡神社の基本情報などを添付して筆を置きます。
淡河(おうご)八幡神社の基本情報
住所:神戸市北区淡河町勝雄35 TEL:078-959-0436
御祭神:底筒男命(うわつつのおのみこと)、安閑天皇、応神天皇
年中行事:1月1日 元旦祭
2月3日 節分 交通安全祈願
2月11日 御弓神事(延宝5年(1677)の古文書に記載
兵庫県指定無形民俗文化財
6月11日 古代米植初式
10月第1日曜 例大祭 渡御神事
2017年に行われた例大祭の様子について下記ブログで書いています。
淡河八幡神社 秋季例大祭(御旅神事) on 2017-10-1 - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)
11月23日 新嘗祭、神楽奉納
現地の説明板よりそのまま引用させていただきます。
「淡河八幡神社
有馬氏 八幡神社本殿造立(増立)
ご存じ、中央競馬会暮れのグランプリ『有馬記念』は農林大臣有馬頼寧氏の数々の功績を
称え、記念して出来たレース。この有馬頼寧氏の先祖が有馬則頼・豊氏父子で則頼は
三津田(満田)城で生まれ、後に淡河城主 淡河氏を滅ぼして淡河城主となる。
ここに誕生したのが豊氏。有馬氏は八幡神社を祈願所として崇敬し、ご本殿をさらに
大きく造立した。
後に有馬氏は、豊臣秀吉の勢力拡大に多くの功を残し、秀吉の恩恵を受け久留米21万石
の大名となり、益々の発展を見たのである。
※淡河氏は鎌倉時代に淡河城を築き淡河の城下を整備。
もちろん八幡神社は、淡河氏の崇敬祈願所でもありました。
淡河氏一族は今なお、全国各地で名士として活躍されています。
淡河八幡神社 ご祭神
本殿 奈良時代より 底筒男命
本殿 平安時代より 安閑天皇
本殿 鎌倉時代より 応神天皇
末社 (表参道) 武内宿禰命
末社 (裏参道) 大山津見神
遙拝所(裏参道) 天満宮
遙拝所(境内上) 伊勢神宮
銅 像(境内上) 神馬一体
句 碑(表参道) 坂井県知事
杜山悠(3年連続直木賞候補)
淡河町自治協議会」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます