ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

人間性

2010年11月21日 | メッセージ
19歳の少年に死刑が求刑された。

裁判員裁判で初めて。

宮城県石巻市で2月、
交際していた少女の姉ら2人を殺害、
1人に重傷を負わせたとして、
殺人などの罪に問われた元解体工少年(19)の
裁判員裁判が
仙台地裁(鈴木信行裁判長)であった。

検察側は
「一片の人間性も見られず、もはや更生の可能性はない」
として死刑を求刑した。

少年への死刑求刑は裁判員裁判で初。

少年法は事件時18歳未満の未成年者に対する死刑を禁じているが、
少年は当時18歳7カ月。

弁護側は3人殺傷の起訴内容を認めており、
争点は死刑適用の是非に絞られた。

判決は来週25日。

裁判員は極めて重い判断を迫られる。


「人間性」が育たないって
どういうことなのか?考えてみる。


人を殺したいという気持ちも
自分を殺したいという気持ちも
自分の存在否定から来ると考えてカウンセリングをしています。

人を愛せるには、自分を好きで、
自分を愛せるのが大切。

自己愛の性質は
生後18ヶ月以内に構築される。

この性質は、多かれ少なかれ
誰もが持ち合わせる性質。

そして、それを核として成長するか否かは、
生後18ヶ月前後の母親(父親)の行動に大きく左右される。


そして、重要なのが、「愛着」。

愛着は
attachmentの日本語訳。


J.ボウルビィによって提唱された
特定の対象に対する
特別の情緒的結びつきのこと。

特に幼児期までの子どもと
養育者との間に形成される
母子関係を中心とした情緒的絆を指します。


愛着形成に最も大切な時期は二歳くらいまで。

かのボウルビィは
「唯一の人物に自己の愛着を向ける機会がなければ、
”人を愛せない性格”が作られる」(1969)
と指摘している。

母親か特定の養育者への愛着の 形成と維持が
正常な人格発達に不可欠だと言われている。

少年は、立ち直れるのか?
罪の償いは?

少年への判決は、どんな判決が出ても
複雑な気分。

もちろん、判決を下す方も辛いだろう。
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