ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

断食のデトックス効果

2016年09月29日 | 行ってきました

二泊三日のファスティングの旅

思ったより、苦しくなかったです。

ちょっと頭痛やだるさ、眠気などの好転反応は感じつつ、ゆっくりゆったりと過ごしました。

伺ったのは、
閉鎖してしまったお遍路宿を再生し、
篠栗の町おこしとして今年8月にオープンしたファスティング旅館。写真は、初体験のハンモックセラピー

何もかも忘れて、他には、森林セラピーやヨガ、写経をしたり、
空腹にはしっかり酵素ジュースを飲むので
固形物を一切摂らないわりに
断食2日間は、予想したより空腹感は感じずに大丈夫でした。

3日目の重湯〜お粥
旅館から戻った3日目の今日の方が苦しいです。

なぜなら、巷には
美味しそうな物が何でもどこにでも
何時でもあるから…。

いかに、日本が 飽食の時代なのかを思い知らされます。

断食の後は、身体が飢餓状態になっていますから、
吸収しやすくなっていて 回復食が 最も重要になります。

なので、5日目の明後日まではお粥で過ごさなければなりません。

さて、今回初めて知ったことがあります。

ファスティング、断食には
デトックス効果があるということが40年も前に実証されていたそうです。

日本史に残る「カネミ油症」事件で

お医者さんたちは、色んな薬を試して効果がなかったので、
断食を試してみた結果、
なんと断食が効果をあげたそうです。

この事件は、教科書にも 出てくる重大な事件で、
1968年に九州で米ぬか油の製造過程でPCBという物質が誤って混入し、
その油を摂取した人たちが中毒症状を起こしたという事件です。

PCBは加熱されると猛毒のダイオキシンに変わり、
皮膚、肝臓、神経を侵し、
さらには胎児にまで影響を及びました。

胎盤を通ってPCBが入ってきた赤ちゃんの皮膚にはメラニン沈着が起き、
生まれた赤ちゃんの肌が黒くなってしまいました。

その当時は「黒い赤ちゃん」と報道され
事件の象徴的ワードとして社会に大きな衝撃を与えました。

被害者は日本全国で1万4000人にのぼるとも言われています。

このような有害物質は、
体脂肪に蓄積されるという特徴があり、
一度体脂肪に蓄積されるとなかなか体の外に出て行かないという特徴があるのです。

つまり、一度体の中に入るとずっと長い間、
有害物質が体の中に残ったままになってしまうのです。

当時、このカネミ油症に大きな効果をあげたのが実は断食療法だそうです。

ファスティングをすることにより、みるみる症状が改善されていったのです。

そのあまりの効き目に、当時の各社の新聞も大きくこのことを取り上げました。

また、専門の文献にも次のような記載がされています。

***
カネミ油症患者に断食療法を行った際、体重が減るとともに排泄されるダイオキシン類が増加し症状が軽減した。

***

当時断食療法の指揮をとった今村博士のある症例によると、

著効例(著しく効果があった)14

軽快例 8

無効例 1

有効率 95.6%

「油症研究30年の歩み」九州大学出版

***

と、目をみはるような効果をあげています。

ではなぜ、これほどまでファスティングが効果をあげたのでしょうか。

ファスティングは最高のデトックスだからだそうです。

PCBのような有害物質は体脂肪に溜まりやすいという特徴があります。

ファスティングをすると、この体の中の体脂肪が燃焼され

その脂肪の中に含まれていたPCBも体の外に排泄されたのです。

現代の今でも私たちが気をつけていても
体の中に入ってくる有害な物質はたくさんあります。


プラスチックやカップラーメンの容器・アルミ・農薬など
お湯をかけると、少しずつでも口から入ってきてしまいます。

ほんの少ない量でも
毎日 摂ることによって蓄積され、
ある一定を超えると何らかの症状として現れてくる場合もあるそうです。

日常的に摂取して蓄積されていくこれらの有害物質を、体の外に出してあげることは大切です。

はて、今回の断食のデトックス効果はいかに?!
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