ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

死ぬ瞬間

2011年01月21日 | メッセージ
キューブラ・ロスの著書
「死ぬ瞬間」には
死に至る心理
「死の受容過程」
が5段階に分けて書かれている。

彼女は、末期癌の患者との面接をもとに
心理過程を研究した。

1)「否認」

自分が死を迎える身であることを知らされた患者は、
ショックを受け、
なかなか受け入れられない。

これは何かの間違いではないかと否定し、
認められない。


2)「怒り」

次に、なぜ自分がこのような目に遭わなければならないのか
という、自らの運命に対する怒りや憤りが生じ、
周囲の人にぶつける状態も見られる。

3)「取引」

そして、多くは神(日本では神さま、仏さま?)
との間で何らかの取引が出来れば
もしかするとこの悲しい不可避の出来事を
もう少し先へ延ばせるかもしれない。

例えば、「自分は良い行いをしますから、
今度だけは助けてください」と先伸ばしの約束を
取り付けようと願う。

4)「抑うつ」

しかし、それも無駄だと考えて抑うつ的になる。

5)「受容」

このようなプロセスを経て
患者は終焉の時に
「平和と尊敬」のうちに死んだことを報告している。


ターミナルケアにおいては、
人と人との温かい交わり、
特に家族とのコミュニケーションが大切になる。

ターミナルケアに携わる医師、看護師、介護士、カウンセラーは

専門知識だけでなく

自らの死生観を身につけることも忘れずに。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです (ようこ)
2011-01-21 23:17:05
私が死ぬ立場ではないですが、この約2か月、今日先生が書いていたプロセスを辿っています。だけど自分がその立場になって思ったのは、必ずしも上の順番ではないということ。「怒り」「抑うつ」「受容」の感情が変わるがわる自分に入ってくる。本人が死を受け入れるまでは一筋縄ではいかない。だけど、その人の死を看取り、それを抱えて生きていかなければならない側は別の苦しみがある。「死に方」「生き方」毎日死ぬほど考える日々です。
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ようこさん (ひまわり先生 )
2011-01-23 07:13:36
お久しぶりです。
ほんと、死の受容は、簡単ではないですね。

周りも辛いですね…。

キュブラー・ロスは
死の受容の最終段階を
「デカセクシス」と呼んだそう。
意味は
「(近く死ぬことを前提に)
人・物・考えに対する愛着を放棄する」だそう。
仏教の解脱や涅槃に当たる?のかな?
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