ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

年老いてもなお 実を結ぼう

2017年04月02日 | こころ

対馬でも桜の花が開き始めました。写真は、対馬市厳原で最も高いビル、14階建ての東横イン対馬、2017年3月オープン「どのように年を重ねていこうか?」
 
なんていう事を いくつくらいから、考え始めるのでしょうか?

心理学では、人生を太陽の日の出から日の入りにたとえ、中年期を「人生の正午」と言います。

多くの人は、自分が今、「人生の正午」だと認識した時から、人生の残りの時間について考えるようになると言われています。

著書「老いを創める」で、元聖路加病院長の日野原重明先生は、
マルチン・ブーバーの『隠れた神』という本の一節
「年老いているということは、もし人がはじめるということの真の意味を忘れていなければ、すばらしいことである」
を紹介しています。

いくつになっても、意欲をもっていつも何かを創めようとすることが、
生き生きと老いを生きるということなのではないかと思います。

いくつになっても、私たちは、与えられたgiftに感謝し
生き生きとその命と才能を活かすことが出来るのです。

記憶力、視力、脚力、体力は衰えても
若者と競うのでなく、違う知能を使えばいい。

記憶力が衰えたとしても、知能の土台となっている過去に得た経験を活かすことができる。

 
キャッテル(Cattell,R.B)は、知能因子説を、
流動性知能と結晶性知能に分けました。


○流動性知能

流動性知能とは、正式には流動性一般能力と呼びます。

新しい場面への適応に必要な能力をさします。

具体的には、推論する力、思考力、暗記力、計算力などが挙げられます。

集中力も流動性知能の一部です。

これらの能力を応用しながら、
初めて経験するような新しい場面に遭遇した際に
「どのように行動すればよいか」
「どう対処すればよいか」
と考え振る舞うことができます。

流動性知能を活かすことができれば、
独創的なアイディアなどが生まれる可能性もあるため、 問題解決能力とも言えます。

主に学生時代に学習する内容や、
高校や大学受験などテクニックに使われる能力が挙げられます。

流動性知能は新しいことを知能として定着させるため、加齢による低下がみられることが特徴です。

この知能のピークは20歳ごろまでであり、65歳前後で低下がみられます。


○結晶性知能

結晶性知能とは、正式には結晶性一般能力と呼びます。

過去の経験が土台になる専門的または個人的な能力をさします。

ことわざで表すと「三つ子の魂百までも」というような概念にあたります。

免許や学位などの専門的な知識や、
料理などの日常の習慣、長年にわたる趣味の手順や方法なども結晶性知能にあたります。

知能の土台に過去に得た経験があるため、加齢による低下が少ないのが特徴です。

そのため、認知症の患者でも結晶性知能が保たれていることが多いそうです。

流動性知能が新しい場面に適応する能力ではあるが、

日常の習慣などの結晶性知能のような以前の経験から新しい場面に推論、応用することもできます。
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