ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

おんぶのススメ

2016年06月11日 | こころの子育て
「子どもの脳は肌にある」の著者山口創(はじめ)先生が
赤ちゃんを育てるのに、スキンシップが大切で、
ベビーカーやカゴより抱っこやおんぶがいいですと話されてました。

特に、おんぶがいいそうです。おんぶの効能を3つ程あげます。


①視界が広がり好奇心(脳への刺激)が増す。

人間には5つの感覚(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)がありますが、
その中でも最も大事なのは視覚です。

なんと視覚情報はヒトが得られる外部情報のおよそ8割を占めています。

もちろん赤ちゃんにとっても視野を確保するのはとっても大事なことです。

この視野を遮ってしまうのは”抱っこひもでの対面抱っこ”。

視界のほとんどをパパ・ママの胸でさえぎられてしまうので十分な知育ができません。

一方おんぶの場合赤ちゃんはパパ・ママの肩越しに周りを見渡すことができるため視野が広がり、十分な脳への刺激を与えることができます。

赤ちゃんの視野が大幅UP


②パパ・ママにおんぶをしてもらうことで、赤ちゃんは日常生活の中からより多くのものを学ぶ。

幼いころに肩車をしてもらったときの視野の変化の驚きとわくわく感は記憶にあります。

おんぶもその時に感じた肩車と同じように”パパ・ママと同じ、高いところから色々な景色を見ることができるので、知的好奇心を育むことができるのです”。

さらにおんぶの良いところは、パパ・ママが行っていることをあたかも赤ちゃん自身が行っているように感じさせることができます。(脳科学ではこの現象をミラーニューロンと言います)

家事や散歩でのちょっとしたおんぶ。

パパ・ママにとっては何気ないひとときですが、赤ちゃんにとっては”普段の視界では見えない、とっても新鮮で楽しい時間であり、同時に赤ちゃんは”目の前で起こっている事を認識し自分で再現するにはどうしたらよいかと考える学習時間”なのです。



☆ミラーニューロンの大切さ:
ミラーニューロンとは、”他人がおこおなっていることを見ることで、まるで自分が同じことを行っているかのように感じれる力”を意味します。

つまり、”他人の心と共感する”という、社会性を養うことにもつながっています。


③おんぶで赤ちゃんの姿勢・情緒・運動神経を良くする。

だっことおんぶの違いは視界だけではありません。

抱っこだと”パパ・ママの体が胸やおなかのために前方向に盛り上がっているため、赤ちゃんがパパ・ママにしがみつくことが非常に難しくなってしまいます。

その結果、赤ちゃんは抱っこひもの中でつりさげられている形になってしまい、赤ちゃんは自らほとんど何もできなくなっている状態になってしまいます。

一方おんぶの場合、赤ちゃんのおしりを支えるだけなので赤ちゃんの動きを遮ることはありません。

赤ちゃんはパパ・ママと同じ視線の、普段とは違った景色を見ようと、赤ちゃん自らの両腕でパパ・ママの背中にしがみつき、自らの力で腰(仙骨)を伸ばして立ちあがろうとする姿勢を取ることができます。

つまり、おんぶをすることはお座りから立つことへの練習と姿勢の良い体つくりにつながっているのです。


最近、転んで手をつけない子どもが増えているそうですが、おんぶして
しっかり捕まらせることも大事なんですね。
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